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 <title>状況に埋め込まれたブログ</title>
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 <updated>2016-06-26T00:00:00+00:00</updated>
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   <name>kunimiya</name>
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   <title>Webmention ：HTML5時代のトラックバック</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2016/06/26/introduction-to-webmention/"/>
   <updated>2016-06-26T00:00:00+00:00</updated>
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   <content type="html">&lt;p&gt;&lt;a href=&quot;https://www.w3.org/TR/2016/CR-webmention-20160524/&quot;&gt;Webmention - W3C Candidate Recommendation 24 May 2016&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;先月の話になるが、Webmentionという規格がW3Cで勧告候補とされていた。Webmentionは、作成したウェブページに含まれるリンク情報を通知するための規格である。HTML文書の作成者は、リンクを貼ったWebページが掲載されているサーバに対してリンクを貼ったことを通知することができる。いわゆるブログサービスにおける「トラックバック」を実現するためのプロトコルだ。このようなリンクしたことを通知するためのプロトコルは Linkback と呼ばれている。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;Linkbackのためのプロトコルとしては pingback があり、Webmentionは位置付けとしては本規格はその後継とみることができる。pingback
はXML-RPCベースのプロトコルであり、JSONやRESTベースのプロトコルに慣れた今のウェブサイト開発者にとっては少し使いにくい。そこで、より簡単にプロトコルに沿った通知をできるようにしようというのがWebmentionが策定された趣旨であるようだ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;Webmentionが提案された背景にはpingbackのセキュリティ問題もある。2014年ごろにWordpressに標準機能として搭載されていたpingbackが悪用され、数万のWordpressサイトを踏み台にしたDDOS攻撃が発生したことが話題になった。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;a href=&quot;http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1403/13/news133.html&quot;&gt;多数の.JPサイトも踏み台化：今度はWordPressが踏み台に、Pingback機能を悪用しDDoS攻撃 - ＠IT&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;pingbackにかぎらず、Linkbackは送信されたリンク情報が本当かどうかを確認するために、リンク元のURLにアクセスして内容をリンクの有無を調べる。つまりpingをエンドポイントに向けて送信するとこちらが指定したURLへのアクセスが必ず発生するのである。先に紹介した事例では、数万のWordpressサイトに対して攻撃対象のURLをリンク元として指定したpingbackを送信することで、pingbackを利用したDDOS攻撃を可能にしたのである。こうした事情があって、pingbackのユーザは急速に減ってしまいトラックバックがあまり使われなくなってしまった。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;これに対してWebmentionは受信したpingの検証を非同期的に処理することでDDOS攻撃をある程度抑制する仕組みをつくるようだ。本質的な解決にはなっていないようには思えるが、それでもある程度の緩和にはなるだろう。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;Webmentionに対応するには、HTML文書のヘッダに1, 2行ほどWgebmentionのエンドポイントURLを含めるだけでいいとのことなので、早速本ウェブサイトにも導入してみた。なお、Webmentionのエンドポイントはホスティングサービスとして既に運用されている&lt;a href=&quot;https://webmention.io/&quot;&gt;webmention.io&lt;/a&gt;を使用している。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;Webmentionのように被リンク情報を通知するプロトコルは、単方向のリンク関係を基本とするWWWの不完全性を補完する極めて重要な規格だと思う。事実、Webmentionはデジタルアーカイブの画像技術標準化を志向した規格であるIIIFにおいて、ある画像に付与されたアノテーションを提供元に通知する手段として検討されているようだ。&lt;/p&gt;

&lt;ul&gt;
  &lt;li&gt;&lt;a href=&quot;http://lombardpress.org/2016/04/16/iiif-webmentions/&quot;&gt;IIIF, Webmentions, and Collaboration between Institutions and Research Communities&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;

&lt;p&gt;Webmentionが被リンク通知の標準として普及するかどうかはまだまだこれからだが期待していきたい。&lt;/p&gt;

&lt;h3 id=&quot;参考&quot;&gt;参考&lt;/h3&gt;

&lt;ul&gt;
  &lt;li&gt;&lt;a href=&quot;https://premium.wpmudev.org/blog/trackbacks-pingbacks-webmentions/?utm_expid=3606929-67.KOuGWaEfRS2elZCEv5f8LA.0&amp;amp;utm_referrer=http%3A%2F%2Findiewebcamp.com%2Fwebmention&quot;&gt;Trackbacks vs Pingbacks vs Webmentions for WordPress - WPMU DEV&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
  &lt;li&gt;&lt;a href=&quot;http://indiewebcamp.com/webmentions&quot;&gt;Webmention - IndieWebCamp&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
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   <title>「聴くように話す」ということ</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2016/05/02/talking-for-listening/"/>
   <updated>2016-05-02T00:00:00+00:00</updated>
   <id>https://www.kunimiya.info/blog/2016/05/02/talking-for-listening</id>
   <content type="html">&lt;p&gt;私は会話が苦手である。
厳密に言うと、会話のなかで何かを話すのが苦手である。
話したいことがあっても、会話の流れを逸脱してはいけないし、相手に興味を持ってもらうように工夫しなければならない。
相手が話したい時と会話が途切れているときを見分けて話を挟むのもなかなか難しい。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;だから日常のなかで、会話が得意な人の隣にいるとき、一体どうしてこの人はこんなに会話が盛り上がるような話ができるのかと聞くことが習慣になっている。最近になって分かったのは、会話が上手い人は話し方が共通している。それはみな「聴くように話している」ということである。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「話す」という行為は、何らかの情報を発信するか、命令することを目的とするというのが一般的な認識だろう。だから、会話のなかで何かを話そうとすると、つい人は(というか私は）自分が独自に持っている話題を発信しようと口を動かす。すると大抵は会話のなかで上滑りしてしまうのである。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;会話の上手い人は、注意深く聴いているとまったく違う話し方をしているのが分かる。
彼らまたは彼女らは、話し始める前に出ていた話題から外れずに話す。
話している内容が話して自身の体験談であっても、それはあくまでも前の話題を「自分はこう理解している」というシグナルとして話している。つまり、会話の上手い人が話す内容は、誰かが言ったことを「話す」という行動によってちゃんと「理解している」というメッセージを発しているのである。
彼ら彼女らにとって、話す内容は二の次であり、「私はあなたの話を理解していますよ」という姿勢を示すことが重要なのだ。
このような姿勢を受けることによって、会話相手は自分と同じ感性を共有しているのだと捉えるようになり、信頼関係を構築することが出来るのである。
これが、「聴くように話す」という所作である。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ところで、よく、会話をするときは相手の言葉をそっくり繰り返すという「オウム返しの術」という会話術がある。あれは非常に単純でそれなりに効果が出る局面がある。しかし、実際に「オウム返しの術」を受ける側になる時があるのだが、しだいにそれが嫌になっている自分に気がついた。最初は、嫌になる自分の気持がよくわからなかった。しかし、「聴くように話す」という所作に気がついてから、その正体に気がついた。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;オウム返しは相手の行動を模倣するということであるが、行動を模倣するということと、同じことを考えたり感じたりするということは実は異なる行為なのである。
例えばあなたが山道を散歩していたとして、あなたの友だちが行く先で休んでいるのを見つけたとする。すると、その友人は富士山が見えると言って、ある地点を指さした。当然、あなたは指差した方の富士山を探そうと当たりを見るだろう。このとき、友人とあなたは富士山という共通の事物を見ている。しかし、富士山を見るときの身体動作は異なる。立っている地点が異なるから、これは当然だろう。
会話で共通の話題をすることも、異なる地点から富士山を見ることと同じである。会話相手とは、人生の経験も背景も価値観も厳密に言えばかならずズレがある。だから、人と同じ話題を話しあおうとするときは、お互いの立ち位置の違いを考慮して、相手の言った言葉を自分の言語感覚と合うように修正していかなくてはならない。その修正結果は、おそらく会話相手の元の発言とは異なる表現になっているはずである。まったく同じ言葉になることは、ありそうにない。
オウム返しが不快になるのは、そんな奇跡的な一致が起こるはずもない他人が全く同じ言葉を返してくることによって、同じものをみていないし感じていないことを図らずも発信してしまっているからなのである。さきほどの富士山の例で言えば、見えるはずもない方角を見て「綺麗だね」と言うことに等しい。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;会話をするということは、究極的には異なる2人の間で形にならない何かを共有することである。しかし、その何かを言葉にして伝わる過程で、意味がゆがんでしまったり、相手の言語感覚からはずれた表現になってしまったりする。伝えたい事と伝わったことのずれを修正し、2人が確かに何かを共有するためには、聴き手がどう受け取ったかを話し手にフィードバックしなければならない。会話の上手い人は、自分の話をしているようにみえて巧みに相手の話をきちんと理解するための予備動作をしているのである。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「聴くように話す」という所作は、価値観を共有し、分かり合うために非常に重要な技術であろうと思う。問題は、どうしたらそれを身につけることが出来るかだが、それはまたの機会に考えたい。&lt;/p&gt;
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   <title>個人主義者・梅田望夫と分人主義者・平野啓一郎</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2016/04/27/individualism-and-dividualism/"/>
   <updated>2016-04-27T00:00:00+00:00</updated>
   <id>https://www.kunimiya.info/blog/2016/04/27/individualism-and-dividualism</id>
   <content type="html">&lt;p&gt;最近、平野啓一郎の『&lt;a href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E7%A7%81%E3%81%A8%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%8B%E2%80%95%E2%80%95%E3%80%8C%E5%80%8B%E4%BA%BA%E3%80%8D%E3%81%8B%E3%82%89%E3%80%8C%E5%88%86%E4%BA%BA%E3%80%8D%E3%81%B8-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%B9%B3%E9%87%8E-%E5%95%93%E4%B8%80%E9%83%8E/dp/4062881721?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4062881721&quot;&gt;私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)&lt;/a&gt;』を読んで面白かったので過去に読んだことのある『&lt;a href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%96%E4%BA%BA%E9%96%93%E8%AB%96%EF%BC%88%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%B0%E6%9B%B8%EF%BC%89-%E6%A2%85%E7%94%B0-%E6%9C%9B%E5%A4%AB-ebook/dp/B0099FKR6O?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=B0099FKR6O&quot;&gt;ウェブ人間論（新潮新書）&lt;/a&gt;』を読み返している。『ウェブ人間論』は梅田望夫と平野啓一郎の対談であり、主にブログ というメディアによって人はどう変わるかということを述べている。平野自身が『&lt;a href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E7%A7%81%E3%81%A8%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%8B%E2%80%95%E2%80%95%E3%80%8C%E5%80%8B%E4%BA%BA%E3%80%8D%E3%81%8B%E3%82%89%E3%80%8C%E5%88%86%E4%BA%BA%E3%80%8D%E3%81%B8-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%B9%B3%E9%87%8E-%E5%95%93%E4%B8%80%E9%83%8E/dp/4062881721?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4062881721&quot;&gt;私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)&lt;/a&gt;』でも述べている通り、平野は小説を書きながら分人論を少しづつ構築してきた。なので、2006年に出版された『&lt;a href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%96%E4%BA%BA%E9%96%93%E8%AB%96%EF%BC%88%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%B0%E6%9B%B8%EF%BC%89-%E6%A2%85%E7%94%B0-%E6%9C%9B%E5%A4%AB-ebook/dp/B0099FKR6O?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=B0099FKR6O&quot;&gt;ウェブ人間論（新潮新書）&lt;/a&gt;』でも、分人論の片鱗が見て取れる。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;『ウェブ人間論』を今回改めて読んでみて気がついたのは、梅田と平野のスタンスの違いである。当時読んでいたときは、梅田は理系出身ウェブに楽観的な人間であり、一方の平野は文系出身でウェブに悲観的な人間という対立でとらえていた。しかし、両者の違いの本質は「個人主義」対「分人主義」という捉え方でみたほうがいいのではないかと今では思う。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;平野の提唱する分人主義は、対人関係ごとに作り出されたコミュニケーションパターン(=分人）こそ自己の本質の一部であり、対人関係を切り離しても成立する「本当の私」は存在しないとする見方である。それゆえ、平野は自己形成を語るうえでコミュニケーションを非常に重視する。『ウェブ人間論』の時点でもその姿勢は現れており、例えば平野は個人ブログについてこう語る。&lt;/p&gt;

&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;「「(……)コミュニケーション型じゃない、独り語り型のブログって、他者の存在を切断した、真空状態で紡ぎ出される言葉でしょう？リアル世界では、他者の思惑に翻弄され、自分の言いたいことがうまく言えない、あるいは場の雰囲気で喋らされているようなところがある、だから、独りになったときに吐き出す言葉こそが本当の自分なんだっていうのは、分かるんですけど、正しくないと思うんです、やっぱり。ある人がどんな人かっていうのは、結局、他者とのコミュニケーションの中でどういう言動が出来るかということにかかっている。誰もいない場所であれば、どんなことでも言えるけれど、そういう人間は、ネット上で一見言葉によって実在しているように見えて、本当はどこにも存在してないんでしょう。」&lt;/p&gt;
&lt;cite&gt;『ウェブ人間論』p.164&lt;/cite&gt;
&lt;/blockquote&gt;

&lt;p&gt;独り語り型のブログの典型である本ブログの筆者からするとグサリとくる表現だが、それはともかくとして平野はこの時点で分人主義的思想を持っており、コミュニケーションが無いブログについて否定的な反応を示している。これに対して梅田はあまり明確な答えは出しておらず、特筆するところはないのでここでは省略する。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;一方の梅田は、特にコミュニケーションを否定しているわけではないので平野と対立しているようには見えない。しかし、梅田の著作をみると、彼の考え方が個人主義にもとづいていることがわかる。彼は著作のなかで頻繁に「サバイブ」という表現を使う。競争相手の多いシリコンヴァレーで暮らしてきた経験に基づくのでそうおかしなことではないのだが、一方で「協力」とか「信頼」といったワードはほとんど使わない。『ウェブ進化論』を読むと、彼はウェブの創造性を語るうえで「個」と「全体」という関係性で説明しており、常に単位は「個」である。梅田にとってウェブでの理想的な形は「個」同士は対話せず、各々が独自に知的生産し、それをグーグルという「全体」がまとめ上げる。これは結局、人々をシステムの構成要素としてみる社会システム論の言い直しである。だからこそ、梅田は楽観的に「あちら側」を信頼しているのである。なぜなら、社会システム論的な観点では、システムの幸福と個々人の幸福は一致するからである。平野はこうしたシステム論について言及はしないが、梅田の思考からふるい落としている人間関係が生み出すものの重要性を『ウェブ人間論』で一貫して突き続けている。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;梅田望夫は、本書の後に&lt;a href=&quot;http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0906/01/news045.html&quot;&gt;「日本のウェブは残念」という発言をして物議をかもした&lt;/a&gt;。彼の期待と現実に大きなギャップが生じたのは、もしかしたら平野がさり気なく指摘していた「個」を基調として人間関係を捨象するウェブ社会の見方だったのかもしれない。&lt;/p&gt;
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   <title>『丸山眞男講義録〈第3冊〉政治学 1960』</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2016/04/22/book-review-a-lecture-of-political-science-by-maruyama-masao/"/>
   <updated>2016-04-22T00:00:00+00:00</updated>
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   <content type="html">&lt;div class=&quot;amazon_tag&quot; itemscope=&quot;&quot; itemid=&quot;urn:isbn:4130342037&quot; itemtype=&quot;http://schema.org/Book&quot;&gt;&lt;a class=&quot;image_block&quot; target=&quot;_blank&quot; href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%B8%E5%B1%B1%E7%9C%9E%E7%94%B7%E8%AC%9B%E7%BE%A9%E9%8C%B2%E3%80%88%E7%AC%AC3%E5%86%8A%E3%80%89%E6%94%BF%E6%B2%BB%E5%AD%A6-1960-%E4%B8%B8%E5%B1%B1-%E7%9C%9E%E7%94%B7/dp/4130342037?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4130342037&quot;&gt;&lt;img src=&quot;https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41TYN590P7L._SL160_.jpg&quot; /&gt;&lt;/a&gt;&lt;div class=&quot;item_detail&quot;&gt;&lt;p class=&quot;title&quot; itemprop=&quot;name&quot;&gt;&lt;a href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%B8%E5%B1%B1%E7%9C%9E%E7%94%B7%E8%AC%9B%E7%BE%A9%E9%8C%B2%E3%80%88%E7%AC%AC3%E5%86%8A%E3%80%89%E6%94%BF%E6%B2%BB%E5%AD%A6-1960-%E4%B8%B8%E5%B1%B1-%E7%9C%9E%E7%94%B7/dp/4130342037?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4130342037&quot;&gt;丸山眞男講義録〈第3冊〉政治学 1960&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;&lt;ul&gt;&lt;li&gt;著者:	&lt;span itemprop=&quot;author&quot;&gt;丸山 眞男&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;出版日:	&lt;span itemprop=&quot;datePublished&quot;&gt;1998-07-01&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;出版社/メーカー:	&lt;span itemprop=&quot;publisher&quot;&gt;東京大学出版会&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;カテゴリ:	&lt;span itemprop=&quot;&quot;&gt;Book&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;ISBN:	&lt;span itemprop=&quot;isbn&quot;&gt;4130342037&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;/div&gt;&lt;/div&gt;

&lt;p&gt;本書は、政治学者の丸山眞男が東京大学で行った政治学の講義を、丸山自身の講義ノートと聴講者のノートに基いて再現した講義録である。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;本書は、通常の政治学の教科書とは少々異質な構成になっているようだ。私が教養科目などで学んだ政治学で使っていた教科書では、政治体制からはじまり、政党がどのような役割をはたすか、または選挙制度の種類など、政治体制とそれを維持するための政治制度の解説が中心となっていた。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;しかし、本書はそれとは全く異なり、まず個人が政治に対してどのような態度をとるかという人間心理の話から始まる。政治に関心を持たない人（非-政治的人間）、さらに政治を嫌悪する人（反-政治的人間）、むしろ政治に極端に参加する人（過-政治的人間）。こういう具合に個人の政治的態度を丸山はまず分析していく。次に、丸山はこうした様々な政治的態度をとる人同士がどんなネットワークを築いていくかを考察する。こうしたネットワークは、ある政治的イシューが起きると組織化されるようになり、やがては政党や政体が生まれるようになる……と続いてく。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;つまり本書は、既にできあがった政体や政治実務者から政治を論じるのではなく、あくまでも私たちと同じ個人の心理からスタートしてボトムアップに政治が生まれる様を描くことで政治を論じるのである。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;現代では、こうしたアプローチはむしろ社会心理学に分類されるのかもしれない。おそらく、スタンダードな政治学の教え方ではないだろう。しかし、本書を独立した読み物として読むならば、この構成は人々にとって非常に入りやすいのではないだろうか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;大半の人の政治的イシューとは、まずなによりも「自分は政治にどう関わるのか」という、コミットメントの問題であるはずだ。そこが解決されないかぎりは、いくら政治について優しく語られても遠い世界の話にしかならない。そう考えれば、本書は大半の人々の現実と政治家たちの世界をつなげていく格好の書物となるのではなかろうか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;実は本書で取り上げている講義には2つの特色がある。まず、本書に収録された講義は、丸山が生涯でただ1度だけ担当した政治学の講義であるという点。そして、この講義が行われたのが安保闘争が終結した直後に行われたという点である。きっと安保闘争に情熱的に参加した学生も聴講していたことであろう。まさに政治と向き合った若者に、戦後日本の代表的な政治学者が政治とはなんたるかを語っていたわけである。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;既に現実の政治と向き合い、戦った若者に、なぜ丸山はあえて「個人が政治へ向き合う様」から政治学の講義をはじめたのか。その理由を行間から読むのも、また本書の面白さの1つである。&lt;/p&gt;
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   <title>ウェブという比喩について・ふたたび</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2016/04/20/memo-about-human-web/"/>
   <updated>2016-04-20T00:00:00+00:00</updated>
   <id>https://www.kunimiya.info/blog/2016/04/20/memo-about-human-web</id>
   <content type="html">&lt;div class=&quot;amazon_tag&quot; itemscope=&quot;&quot; itemid=&quot;urn:isbn:4903063720&quot; itemtype=&quot;http://schema.org/Book&quot;&gt;&lt;a class=&quot;image_block&quot; target=&quot;_blank&quot; href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%8F%B2-%E2%94%80%E2%94%80-%E4%BA%BA%E9%A1%9E%E3%81%AE%E7%B5%90%E3%81%B3%E3%81%A4%E3%81%8D%E3%81%A8%E7%9B%B8%E4%BA%92%E4%BD%9C%E7%94%A8%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2-%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%83%BBH-%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%AB/dp/4903063720?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4903063720&quot;&gt;&lt;img src=&quot;https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51RmjGAuQ7L._SL160_.jpg&quot; /&gt;&lt;/a&gt;&lt;div class=&quot;item_detail&quot;&gt;&lt;p class=&quot;title&quot; itemprop=&quot;name&quot;&gt;&lt;a href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%8F%B2-%E2%94%80%E2%94%80-%E4%BA%BA%E9%A1%9E%E3%81%AE%E7%B5%90%E3%81%B3%E3%81%A4%E3%81%8D%E3%81%A8%E7%9B%B8%E4%BA%92%E4%BD%9C%E7%94%A8%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2-%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%83%BBH-%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%AB/dp/4903063720?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4903063720&quot;&gt;世界史 I ── 人類の結びつきと相互作用の歴史&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;&lt;ul&gt;&lt;li&gt;著者:	&lt;span itemprop=&quot;author&quot;&gt;ウィリアム・H. マクニール, ジョン・R. マクニール&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;出版日:	&lt;span itemprop=&quot;datePublished&quot;&gt;2015-10-02&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;出版社/メーカー:	&lt;span itemprop=&quot;publisher&quot;&gt;楽工社&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;カテゴリ:	&lt;span itemprop=&quot;&quot;&gt;Book&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;ISBN:	&lt;span itemprop=&quot;isbn&quot;&gt;4903063720&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;/div&gt;&lt;/div&gt;

&lt;p&gt;以前、「&lt;a href=&quot;/blog/2013/02/14/web-as-metapho/&quot;&gt;ウェブという比喩の普遍性&lt;/a&gt;」という記事を書いた。ハンナ・アーレント、イヴァン・イリイチ、星新一などがインターネット発明以前に提唱した様々な「ウェブ」概念をつらつらと紹介した記事である。その当時は、単にたまたま同じ表現を使っていたということを面白がって書いていたが、今になって考えるともっと深く追求できるトピックなのかもしれない。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;というのも、『世界史』で有名な歴史家マクニールが”The Human Web”という著書を2005年に出版していたことを知ったからである。&lt;a href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%8F%B2-%E2%94%80%E2%94%80-%E4%BA%BA%E9%A1%9E%E3%81%AE%E7%B5%90%E3%81%B3%E3%81%A4%E3%81%8D%E3%81%A8%E7%9B%B8%E4%BA%92%E4%BD%9C%E7%94%A8%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2-%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%83%BBH-%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%AB/dp/4903063720?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4903063720&quot;&gt;去年の11月に訳書が出版されて&lt;/a&gt;知ったのだが、この本では世界の歴史をマクニールが提唱する”The Human Web”の発展過程として描いているそうだ。未読なので彼がどうしてウェブという概念を導入することを試みたのかは分からないが、もしこの方向性で歴史を捉えることに何らかの意味があるのであれば、インターネット以前に「ウェブ」という表現を使用した人々の思想も秩序立てて整理することができるのではないか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;発展途上国の研究では社会ネットワーク分析の研究が注目されているという。社会ネットワーク分析は、まさしく社会を人々のウェブとし てみる研究のアプローチである。古今東西のウェブ思想をこうした現実的な社会問題に取り組む研究へのフィードバックもありうるのではないだろうか。&lt;/p&gt;
</content>
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   <title>映画にしかできないこと</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2016/04/17/why-we-are-going-to-cinema/"/>
   <updated>2016-04-17T00:00:00+00:00</updated>
   <id>https://www.kunimiya.info/blog/2016/04/17/why-we-are-going-to-cinema</id>
   <content type="html">&lt;p&gt;映画が映画である最低限の条件とはなんだろうか。まず動画であることが条件の1つであることはたしかだ。しかし、単なる動画であるならば、街の監視カメラ画像との区別がつかないであろう。次に考えられるのは、何らかのストーリーが付随することである。映画は複数のシーンで構成されているが、フィクションにしろドキュメンタリーにしろ、それらのシーンには一貫した話の筋がある。映像と物語が映画の本質的な構成要素である。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;それでは、映画のなかで映像と物語はどのような関係性を持っているのだろうか。視覚的要素と物語とは、他の芸術でも関係性を作ることができる。漫画などはそうだし、小説でも風景描写は重要である。映画と小説・漫画における風景の位置付けの違いはなんだろうか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;小説における風景は、物語に従属する。それに対して映画とは、物語が風景に従属する芸術である&lt;sup id=&quot;fnref:1&quot;&gt;&lt;a href=&quot;#fn:1&quot; class=&quot;footnote&quot;&gt;1&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。ある風景に潜む意味を観客に提示することは、映画にしかできない。映画としての独自性は、スクリーンに広がる風景が物語によってどれだけ異化され、観客にとって特別なものになるかということにある。&lt;/p&gt;

&lt;div class=&quot;amazon_tag&quot; itemscope=&quot;&quot; itemid=&quot;urn:isbn:&quot; itemtype=&quot;http://schema.org/Book&quot;&gt;&lt;a class=&quot;image_block&quot; target=&quot;_blank&quot; href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E5%B0%91%E5%A5%B3%E3%81%AF%E8%87%AA%E8%BB%A2%E8%BB%8A%E3%81%AB%E3%81%AE%E3%81%A3%E3%81%A6-DVD-%E3%83%AF%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%A0%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%89/dp/B00JS9UH9I?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=B00JS9UH9I&quot;&gt;&lt;img src=&quot;https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51hr3Gw0JAL._SL160_.jpg&quot; /&gt;&lt;/a&gt;&lt;div class=&quot;item_detail&quot;&gt;&lt;p class=&quot;title&quot; itemprop=&quot;name&quot;&gt;&lt;a href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E5%B0%91%E5%A5%B3%E3%81%AF%E8%87%AA%E8%BB%A2%E8%BB%8A%E3%81%AB%E3%81%AE%E3%81%A3%E3%81%A6-DVD-%E3%83%AF%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%A0%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%89/dp/B00JS9UH9I?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=B00JS9UH9I&quot;&gt;少女は自転車にのって [DVD]&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;&lt;ul&gt;&lt;li&gt;著者:	&lt;span itemprop=&quot;author&quot;&gt;&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;出版社/メーカー:	&lt;span itemprop=&quot;publisher&quot;&gt;アルバトロス&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;カテゴリ:	&lt;span itemprop=&quot;&quot;&gt;DVD&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;/div&gt;&lt;/div&gt;

&lt;p&gt;以前、『少女は自転車に乗って』という映画を観た。女性が自転車に乗ることが宗教上の理由により禁止されているサウジアラビアで、ある女の子・ワジダが自転車に乗ろうと様々な挑戦をしていくというお話の映画である。作中、ワジダがついに自転車に乗って走るシーンがある。観客の誰もが、このシーンを観て感動するのではないだろうか。少なくとも私はした。その光景が実現する前のワジダの苦労を知っているからだ。しかし、もし観客が、このシーンだけを観たとしたらどうだろう。おそらく少女が単に自転車に乗っている他愛もない風景としてしか観なかったに違いない。観客が感動できるのは、そのシーンに込められた意味が、物語という補助線によって提示されるからだ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;目の前に広がる風景に意味を見出すこと。それは生きるうえで無くてはならない行為だ。しかし人は日常生活で見慣れた風景に囲まれ、なかなか意味を見出す力を伸ばすことができない。映画は、そんな平凡な日常を生きる人が、風景から生きる活力を見つける方法を教えてくれる芸術なのかもしれない。&lt;/p&gt;

&lt;div class=&quot;footnotes&quot;&gt;
  &lt;ol&gt;
    &lt;li id=&quot;fn:1&quot;&gt;
      &lt;p&gt;余談だが、演劇は風景から独立した物語である。演劇が演劇として成り立つのに、セットは必ずしも必要ではない。『&lt;a href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E3%81%AA%E3%81%AB%E3%82%82%E3%81%AA%E3%81%84%E7%A9%BA%E9%96%93-%E6%99%B6%E6%96%87%E9%81%B8%E6%9B%B8-%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%83%E3%82%AF/dp/4794921675?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4794921675&quot;&gt;何も無い空間&lt;/a&gt;』を参照 &lt;a href=&quot;#fnref:1&quot; class=&quot;reversefootnote&quot;&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
    &lt;/li&gt;
  &lt;/ol&gt;
&lt;/div&gt;
</content>
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   <title>『民族という虚構』</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2016/04/17/book-review-collective-identity-and-social-fiction/"/>
   <updated>2016-04-17T00:00:00+00:00</updated>
   <id>https://www.kunimiya.info/blog/2016/04/17/book-review-collective-identity-and-social-fiction</id>
   <content type="html">&lt;div class=&quot;amazon_tag&quot; itemscope=&quot;&quot; itemid=&quot;urn:isbn:4130100890&quot; itemtype=&quot;http://schema.org/Book&quot;&gt;&lt;a class=&quot;image_block&quot; target=&quot;_blank&quot; href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E6%B0%91%E6%97%8F%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E8%99%9A%E6%A7%8B-%E5%B0%8F%E5%9D%82%E4%BA%95-%E6%95%8F%E6%99%B6/dp/4130100890?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4130100890&quot;&gt;&lt;img src=&quot;https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/31Z3ZnOrPqL._SL160_.jpg&quot; /&gt;&lt;/a&gt;&lt;div class=&quot;item_detail&quot;&gt;&lt;p class=&quot;title&quot; itemprop=&quot;name&quot;&gt;&lt;a href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E6%B0%91%E6%97%8F%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E8%99%9A%E6%A7%8B-%E5%B0%8F%E5%9D%82%E4%BA%95-%E6%95%8F%E6%99%B6/dp/4130100890?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4130100890&quot;&gt;民族という虚構&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;&lt;ul&gt;&lt;li&gt;著者:	&lt;span itemprop=&quot;author&quot;&gt;小坂井 敏晶&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;出版日:	&lt;span itemprop=&quot;datePublished&quot;&gt;2002-10&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;出版社/メーカー:	&lt;span itemprop=&quot;publisher&quot;&gt;東京大学出版会&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;カテゴリ:	&lt;span itemprop=&quot;&quot;&gt;Book&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;ISBN:	&lt;span itemprop=&quot;isbn&quot;&gt;4130100890&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;/div&gt;&lt;/div&gt;

&lt;p&gt;先日、熊本・大分を中心として大規模な地震が起こった。早期から報道は現地の被害状況を伝えていた。潰れた民家、野外の避難場所で毛布に包まる人々、石垣が崩れた熊本城、崩落した阿蘇大橋。悲惨な状況にテレビから目を話すことができない。このような光景を目にして多くの人は震災の被害に遭った人々の哀しみに共感する自分がいる。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;しかし、と私は自分の感情に疑念を抱く。もしこれが遠い海外の地での地震だとしたらどうか。これほどテレビに釘付けになることも、共感を抱くことも無いのではないか。例えば、ネパールで震災が起こったからといって日本国内の報道や興行の自粛を検討することはあるだろうか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;震災に限らず悲劇は世界中で常に起こっている。にも関わらず人々は限られた悲劇、特に日本国内の悲劇や日本人が関係する悲劇だけに反応する。要するに、何か大規模な出来事が起こった時に私たちがとる反応は何らかの共同体意識の影響を受けているのである。それでは、その共同体意識はどのようにして出来上がるのか。どうして私たちは、行ったこともない場所の出来事に対して、それが国内というだけで我が事のように感じるのか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;もしその共同体意識がポジティブな方向に作用するのであれば、特に疑念を感じることはないだろう。しかし、時に民族意識による団結は排外を招くこともある。たとえば関東大震災のときは、「朝鮮人が井戸に毒を流した」というありもしない噂が広まることによって虐殺が引き起こされた。同じ被災者であるにもかかわらず、民族や国籍の違いで亀裂が走る。今ではさすがにそのような自体は簡単には起こらないだろうか、それでも不安な気持ちにさせる。もしかしたら私の感動が、私を間違った行動に走らせてしまうのではなかろうか。はたして、私の胸に湧き上がるリアリティを、私はそのまま受け入れて良いものだろうか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;3.11以降、急速に重要視された「絆」の向き合い方に私は今も戸惑っている。そのような人は、他にも大勢いるのではないだろうか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;本書『民族という虚構』は、民族などの集団的なアイデンティティがいかにして出来上がり、自明のものとして人々が受け入れるようになるのか、そのメカニズムを解き明かす著作である。民族について研究する時、歴史などの事実関係に着目するアプローチが素人的には考えられるが、本書では認識論の観点から民族について考察している。要するに、人は何を見て民族なるものを想像するのか、ある集団を民族として認め、伝統があると認識する要件は何か。それをディビッド・ヒュームから現代の脳科学まで幅広い学術研究を総合して検討する。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;本書で主張していることを端的に言えば、民族をはじめとした集団的なアイデンティティは真正であることはありえず、常に虚構で成り立っているということである。これだけでは、著者は民族や集団を嫌う極端なコスモポリタンのように感じるかもしれない。しかし、著者の意図はむしろ逆である。著者は、そもそも社会も、個人の意識でさえも、虚構を抜きにしては成立し得ない。さらに言えば、現実と虚構は対立的なものではなく、むしろ相補的な関係にある。つまり、現実はウソで成り立っているのだと言う。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;本書は民族の虚構、文化の虚構、個人の虚構、社会の虚構を次々と暴き、ついには現実の虚構性を解明したうえで、虚構の重要性を説く。人々の間で共有された虚構が排外主義を引き起こすのではなく、たとえ異なる民族に所属しようと助け合いができる、開かれた共同社会はいかに構築可能かを模索する。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;本書は民族問題だけではなく、インターネットの発達によってたちまちのうちに情報が共有され、かつて区別されていた「バーチャル」と「リアル」の境目がなくなった現代社会のあらゆる事象を考えるうえで重要であろう。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;最後に、震災の被害に遭った友人に、いち早くもとの現実に戻れるよう祈っている。ひとりひとりへの絆については、私はまだ信じられている。&lt;/p&gt;
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   <title>生涯学習支援からみる『脱学校の社会』</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2016/04/13/deschooling-society-as-life-long-learning/"/>
   <updated>2016-04-13T00:00:00+00:00</updated>
   <id>https://www.kunimiya.info/blog/2016/04/13/deschooling-society-as-life-long-learning</id>
   <content type="html">&lt;p&gt;先に紹介したイヴァン・イリイチ『&lt;a href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E8%84%B1%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E3%81%AE%E7%A4%BE%E4%BC%9A-%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E7%A7%91%E5%AD%A6%E5%8F%A2%E6%9B%B8-%E3%82%A4%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%81/dp/4488006884?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4488006884&quot;&gt;脱学校の社会&lt;/a&gt;』(&lt;a href=&quot;/blog/2016/04/10/article-book-review-deschooling-society/&quot;&gt;書評&lt;/a&gt;)で述べられている教育論は、現代に照らして考えれば生涯学習論と親和性が高い。例えば、イヴァン・イリイチは優れた教育制度が持つべき目的として次の3つを挙げている。&lt;/p&gt;

&lt;blockquote&gt;
「第一は、誰でも学習をしようと思えば、それが若いときであろうと年老いたときであろうと、人生のいついかなる時においてもそのために必要な手段や機材を利用できるようにしてやること、第二は、自分の知っていることを他の人と分かちあいたいと思うどんな人に対しても、その知識を彼から学びたいと思う他の人々を見つけ出せるようにしてやること、第三は公衆に問題提起しようと思うすべての人々に対して、そのための機会を与えてやることである。」

&lt;cite&gt;(『脱学校の社会』p.140-141)&lt;/cite&gt;
&lt;/blockquote&gt;

&lt;p&gt;以上の3つの教育目的のうち、第1の目的についてはそのまま生涯学習支援の目的につながっている。第3の目的については、言論の自由を保障するものであり、社会教育とのつながりを見いだせる。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;イリイチの教育制度論の独自な点は教える側の支援を教育目的に挙げている点である。通常、教育制度は学ぶ側の便益を考えるものであり、教育者とはそのための人的資源である。しかし、イリイチの視点では教育の便益を受けるのは学習者だけでなく教育者も対象に入るのである。つまり、イリイチにとって教育の実践は両者が共に便益を享受する状態なのである。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;こうした考え方から、イリイチは教育に必要なのは学習資源と学習者、教育者と学習者の関係構築を支援する環境であると説き、良好な関係を構築するためのマッチングシステムを新たな学習支援の形として提案するのである。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;イリイチの脱学校論は、かつては学校制度批判の理論基盤として持ち上げられていた。しかし今考えるとするならば、ソーシャル・ネットワークを活用した生涯学習支援制度などのようなアイデアの検討に援用することができるのではないだろうか。&lt;/p&gt;

&lt;div class=&quot;amazon_tag&quot; itemscope=&quot;&quot; itemid=&quot;urn:isbn:4488006884&quot; itemtype=&quot;http://schema.org/Book&quot;&gt;&lt;a class=&quot;image_block&quot; target=&quot;_blank&quot; href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E8%84%B1%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E3%81%AE%E7%A4%BE%E4%BC%9A-%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E7%A7%91%E5%AD%A6%E5%8F%A2%E6%9B%B8-%E3%82%A4%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%81/dp/4488006884?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4488006884&quot;&gt;&lt;img src=&quot;https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41Cig-Zc25L._SL160_.jpg&quot; /&gt;&lt;/a&gt;&lt;div class=&quot;item_detail&quot;&gt;&lt;p class=&quot;title&quot; itemprop=&quot;name&quot;&gt;&lt;a href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E8%84%B1%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E3%81%AE%E7%A4%BE%E4%BC%9A-%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E7%A7%91%E5%AD%A6%E5%8F%A2%E6%9B%B8-%E3%82%A4%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%81/dp/4488006884?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4488006884&quot;&gt;脱学校の社会 (現代社会科学叢書)&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;&lt;ul&gt;&lt;li&gt;著者:	&lt;span itemprop=&quot;author&quot;&gt;イヴァン・イリッチ&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;出版日:	&lt;span itemprop=&quot;datePublished&quot;&gt;1977-10-20&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;出版社/メーカー:	&lt;span itemprop=&quot;publisher&quot;&gt;東京創元社&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;カテゴリ:	&lt;span itemprop=&quot;&quot;&gt;Book&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;ISBN:	&lt;span itemprop=&quot;isbn&quot;&gt;4488006884&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;/div&gt;&lt;/div&gt;
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   <title>『脱学校の社会』</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2016/04/10/article-book-review-deschooling-society/"/>
   <updated>2016-04-10T00:00:00+00:00</updated>
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   <content type="html">&lt;div class=&quot;amazon_tag&quot; itemscope=&quot;&quot; itemid=&quot;urn:isbn:4488006884&quot; itemtype=&quot;http://schema.org/Book&quot;&gt;&lt;a class=&quot;image_block&quot; target=&quot;_blank&quot; href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E8%84%B1%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E3%81%AE%E7%A4%BE%E4%BC%9A-%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E7%A7%91%E5%AD%A6%E5%8F%A2%E6%9B%B8-%E3%82%A4%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%81/dp/4488006884?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4488006884&quot;&gt;&lt;img src=&quot;https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41Cig-Zc25L._SL160_.jpg&quot; /&gt;&lt;/a&gt;&lt;div class=&quot;item_detail&quot;&gt;&lt;p class=&quot;title&quot; itemprop=&quot;name&quot;&gt;&lt;a href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E8%84%B1%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E3%81%AE%E7%A4%BE%E4%BC%9A-%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E7%A7%91%E5%AD%A6%E5%8F%A2%E6%9B%B8-%E3%82%A4%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%81/dp/4488006884?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4488006884&quot;&gt;脱学校の社会 (現代社会科学叢書)&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;&lt;ul&gt;&lt;li&gt;著者:	&lt;span itemprop=&quot;author&quot;&gt;イヴァン・イリッチ&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;出版日:	&lt;span itemprop=&quot;datePublished&quot;&gt;1977-10-20&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;出版社/メーカー:	&lt;span itemprop=&quot;publisher&quot;&gt;東京創元社&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;カテゴリ:	&lt;span itemprop=&quot;&quot;&gt;Book&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;ISBN:	&lt;span itemprop=&quot;isbn&quot;&gt;4488006884&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;/div&gt;&lt;/div&gt;

&lt;p&gt;『脱学校の社会』は学校制度を批判し、新たな学習支援の在り方を説いた思想書である。本書における学校制度批判は、「価値の制度化」という概念が中心となって構築されている。&lt;/p&gt;

&lt;h2 id=&quot;価値の制度化とは&quot;&gt;価値の制度化とは&lt;/h2&gt;

&lt;p&gt;価値の制度化とは、ある価値を維持していくために生み出された制度が、いつのまにか制度自体に価値が有るように人々が錯覚し、本来の価値が失われていくことを意味する。学歴を例にあげてみると、人が大学に行く本来の目的は、学問を修めることであるはずであり、学位は、その目的が達成されたことの証明として与えられる。そのうち、学位を持った人こそが学問を修めた人間であると社会ではみなされるようになる。すると、やがて人々は学位を得ることが学問を修めることであると考えるようになる。このような過程を経ることで、本来学問を修めるための手段の1つでしかなかった学位の取得が目的へとすり替わっていき、本来の学問を修めるという目的が忘れられてしまう。これが価値の制度化である。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;価値の制度化が問題となるのは、本来多様である人間の価値観が特定の制度の枠内に制限されていき、人間の可能性を狭めてしまうことである。ある人が欲する知識や能力を得るには、大学に入るための高い授業料を払わずとも、学習資源にアクセスするためのある程度の環境さえあれば独学で達成することが可能かもしれない。しかし、学習を支援することが学校制度を推進することとみなされると、人々の学習はカリキュラムに左右されるようになり、学習コストがつり上がってしまう。結果として、授業料の払えない人々は学ぶことを諦めてしまうという事態を起こしてしまうのである。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;イヴァン・イリイチは他の著作でも、制度を導入することに熱心になることで人間が本来抱いていた価値観が奪われていく現代社会を一貫して批判している。本書『脱学校の社会』では、上の例にあげたような、教育政策で起こる価値の制度化を問題提起し、学校制度の維持を主眼とした教育政策を激しく批判した。結果として、本書は教育界に衝撃をもって迎えられ、フリースクールなどの理論的基盤として活用されるようになった。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;イリイチの学校制度批判は過激であり、ともすると非現実的なカルト思想にもなりかねない部分がある。しかし、先に述べたような価値の制度化という現象はたしかに現実に起きている。そして、その問題意識は今でも活きている。&lt;/p&gt;

&lt;h2 id=&quot;opportunity-web機会の網状組織&quot;&gt;Opportunity Web(機会の網状組織)&lt;/h2&gt;

&lt;p&gt;本書は他にも、イリイチが学校制度の代わりに提案した「オポチュニティー・ウェブ(機会の網状組織)」という非常に興味深いアイデアが書かれている。そして、これこそが本書が現代に与えている最も大きな影響であるかもしれない。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;オポチュニティー・ウェブは、子どもが学習するために必要な4つの資源ーー事物、模範、仲間および年長者ーーに出会う機会を提供するネットワークであり、それは主に次の4つのウェブによって達成される。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;1つは、人が学習するために必要な学習オブジェクトにアクセスすることができるネットワークであり、自由に工作したり実験したり実物に触れる機会を提供する。ファブラボや博物館、図書館をイメージしてもらえば分かりやすいだろう&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;2つ目は、人々の間で技能を交換することができるネットワークであり、これによって学習者から道具の使い方を学ぶことを自由に学ぶことができる。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;3つ目は、同じ関心を持つ人が出会い、学習仲間として共にコミュニケーションをとる機会を提供する機能である。本書では、好きな本を挙げたプロフィールと電話番号を登録すると、自動的に同じ本が好きな人同士をマッチングする電話ネットワークを具体的な手法として提案しているが、現代人の多くがソーシャル・ネットワーキング・サイトを思い浮かべるに違いない。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;4つ目は、専門的な教育者を供給するネットワークであり、ここでは知識や技能を教えたいと思う人が自由に教える機会を得て、報酬をもらうことができる。ここでは教育クーポンなどを学習者に配布することで教育者が報酬を得られる仕組みが提案されている。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;以上の4つのウェブによって、人が学校制度に依存せずに学習することのできる社会を形成することをイリイチは提案した。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;簡単にいえば、イリイチは学校制度の代わりとして学習の機会にアクセスするネットワーク環境を構築することを提案した。そして、それはワールド・ワイド・ウェブが目指す未来の学習環境のあり方につながっている。&lt;/p&gt;

&lt;h2 id=&quot;関連記事&quot;&gt;関連記事&lt;/h2&gt;

&lt;ul&gt;
  &lt;li&gt;&lt;a href=&quot;/blog/2016/04/13/deschooling-society-as-life-long-learning/&quot;&gt;生涯学習支援からみる『脱学校の社会』&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
  &lt;li&gt;&lt;a href=&quot;/blog/2016/04/13/deschooling-society-as-life-long-learning/&quot;&gt;2016-04-05-book-review-what-is-learning&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
  &lt;li&gt;&lt;a href=&quot;/blog/2013/02/14/web-as-metapho/&quot;&gt;「ウェブ」という比喩の普遍性&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
  &lt;li&gt;&lt;a href=&quot;/blog/2016/04/05/book-review-what-is-learning/&quot;&gt; 『学びとは何か――〈探究人〉になるために』はおすすめ本&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
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   <title>「自分探しの旅」が本当に意味するもの</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2016/04/09/mean-of-discovering-oneself/"/>
   <updated>2016-04-09T00:00:00+00:00</updated>
   <id>https://www.kunimiya.info/blog/2016/04/09/mean-of-discovering-oneself</id>
   <content type="html">&lt;p&gt;「自分探し」の旅は、しばしば馬鹿にされがちだ。自分は常にそこにあるはずなのに、なぜ旅に出なければならないのか。人はそれを滑稽だと言って笑う。しかし私は、別にそれが変なことだとは思わない。むしろ、正常な行動なのではないかとさえ思う。以下、そう思う理由を、自分なりに説明してみようと思う。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;人が「わたし」を初めて認識するのは、鏡の前に座った時である。そのとき人は自己に肉体という境界があることに気づき、世界から切り離されて「わたし」になる。鏡という存在があってこそ、自我の形成が可能になる。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;わたしを形成するための鏡は、物理的に光を反射するものに限らない。人と出会い、話をするとき、人は話し相手の反応を見ることで自己がどう見られているのかを知る。すなわち、他者もまた鏡の一種なのである。人は人生の中で絶えず鏡を見ていて、そこに映る自分の姿を見て自己イメージを修正していく。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ただし、1人の他者が映すのはあくまでも自分の一側面に過ぎないということである。ある人は職業、出身地、趣味、国籍、宗教、性など様々なアイデンティティの組み合わせで自己イメージを作り出している。しかし他者はその中の幾つかにしか着目しない。ある人は「趣味が同じ人」として話し、ある人は「職業が同じ人」として話す。または異性として話すこともある。その他のアイデンティティについては、関心がないので反応しないか認識しない。そこで、人は平生1人の他者に頼るのではなく、多様な人と出会うことによって複雑な自己イメージを偏りなく修正しようとする。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ここで、多様な人々と出会えないとどうなるのだろうか。例えば同一の職業でつながるコミュニティに依存した生活を送っているとき、そこにいる他者は職業という側面でのみその人を見るので、職業人としての「わたし」は確認できる。しかし、それ以外の側面の「わたし」を確認することはできない。これは首から上しか見せないでその他の身体は全く写さない鏡を見るようなものである。首以外の身体の状況を確認できないので、人は「もしかしたら身体の一部が欠損しているのではないか？」と不安に襲われる。このように多様な他者と出会えないことは、アイデンティティの崩壊をもたらす原因となる。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;改めて「自分探しの旅」とは何かを考えてみよう。人は自我を1人だけで認識することはできない。そして、多様な他者と出会えない社会では、自己の多様性を写すことのできないので、人はアイデンティティ崩壊の不安を抱くようになる。この不安を解消するためには、まだ出会ったことのない人に出会いに行くしかない。そして全体としての「わたし」を取り戻さなくてはならない。自分探しとは、自己イメージを健全に形成できる環境を物理的な移動によって再構築すること。これが自分探しの旅の本当の意味である。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;それでは、不安に駆られた人が自分探しをしないとどうなるか。そういう人は首から上の自己像をみて、自分は首だけしかない存在だと思い込むことと同じだ。すなわち、自己イメージの矮小化がはじまる。自己イメージの矮小化は、当人にとって有害なだけではなく、社会にとって極めて危険だ。なぜならばその時、人はたった1つのアイデンティティしか持たないことになる。それが損なわれれば死んだも同然である。結果として、矮小化された人は扇動者の口上に乗って狂信的行動に駆られる。虐殺やテロへと動員されやすいのである。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;自分探しの旅が表しているのは、旅をする人の愚かさではない。その人が暮らす環境の硬直性である。自分探しの旅に出る人をみて起こすべき反応は、嘲笑うことよりも、自分たちの暮らす社会がいつの間にか人間を拒否する社会になっていないか反省することであるだろう。&lt;/p&gt;
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   <title>『私とは何かーー「個人」から「分人」へ』</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2016/04/09/bookreview-the-theory-of-dividual/"/>
   <updated>2016-04-09T00:00:00+00:00</updated>
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   <content type="html">&lt;div class=&quot;amazon_tag&quot; itemscope=&quot;&quot; itemid=&quot;urn:isbn:4062881721&quot; itemtype=&quot;http://schema.org/Book&quot;&gt;&lt;a class=&quot;image_block&quot; target=&quot;_blank&quot; href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E7%A7%81%E3%81%A8%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%8B%E2%80%95%E2%80%95%E3%80%8C%E5%80%8B%E4%BA%BA%E3%80%8D%E3%81%8B%E3%82%89%E3%80%8C%E5%88%86%E4%BA%BA%E3%80%8D%E3%81%B8-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%B9%B3%E9%87%8E-%E5%95%93%E4%B8%80%E9%83%8E/dp/4062881721?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4062881721&quot;&gt;&lt;img src=&quot;https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/31TjFJRxJqL._SL160_.jpg&quot; /&gt;&lt;/a&gt;&lt;div class=&quot;item_detail&quot;&gt;&lt;p class=&quot;title&quot; itemprop=&quot;name&quot;&gt;&lt;a href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E7%A7%81%E3%81%A8%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%8B%E2%80%95%E2%80%95%E3%80%8C%E5%80%8B%E4%BA%BA%E3%80%8D%E3%81%8B%E3%82%89%E3%80%8C%E5%88%86%E4%BA%BA%E3%80%8D%E3%81%B8-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%B9%B3%E9%87%8E-%E5%95%93%E4%B8%80%E9%83%8E/dp/4062881721?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4062881721&quot;&gt;私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;&lt;ul&gt;&lt;li&gt;著者:	&lt;span itemprop=&quot;author&quot;&gt;平野 啓一郎&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;出版日:	&lt;span itemprop=&quot;datePublished&quot;&gt;2012-09-14&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;出版社/メーカー:	&lt;span itemprop=&quot;publisher&quot;&gt;講談社&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;カテゴリ:	&lt;span itemprop=&quot;&quot;&gt;Book&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;ISBN:	&lt;span itemprop=&quot;isbn&quot;&gt;4062881721&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;/div&gt;&lt;/div&gt;

&lt;p&gt;本書『私とは何かーー「個人」から「分人」へ』は、小説家・平野啓一郎による思想書である。内容を端的に言い表すとするなら、「分人」の2文字に尽きる。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;平野は、「私」を構成する要素として近代的な概念である「個人」よりも小さな「分人」という概念を
提唱する。分人は、対人関係のなかで作り上げられる。私の人格や行動パターンは、分人ごとに異なっている。一般的に考えられている統一的な「私」の人格とは、実は分人の構成比率を反映したものなのだという。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;この分人論をもとに、平野はどうして自殺が悪なのか、どうして人の死は哀しいのか、といった問いを鮮やかに説明していく。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;かつて小説家・森博嗣は『&lt;a href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E3%81%99%E3%81%B9%E3%81%A6%E3%81%8CF%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%A3%AE-%E5%8D%9A%E5%97%A3/dp/4062639246?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4062639246&quot;&gt;すべてがFになる&lt;/a&gt;』の中で、人間は複数の人格を有しているのが通常の状態なのだという主張を登場人物に話させている。また、人間には人間が複数のアイデンティティで構成されているという主張は、アマルティア・センが『&lt;a href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%87%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%81%A8%E6%9A%B4%E5%8A%9B-%E9%81%8B%E5%91%BD%E3%81%AF%E5%B9%BB%E6%83%B3%E3%81%A7%E3%81%82%E3%82%8B-%E3%82%A2%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%BB%E3%83%B3/dp/4326154160?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4326154160&quot;&gt;アイデンティティと暴力&lt;/a&gt;』(&lt;a href=&quot;/blog/2016/04/08/bookreview-identity-and-violence/&quot;&gt;書評&lt;/a&gt;)の中でもしている。平野の主張と同じことを主張した人は、2人にかぎらず多くいたに違いない。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;平野の分人論の独自性は、「私」を構成する複数の人格がいかにして生まれ、いかに人格同士で協調しているのかを「対人コミュニケーション」を中心として説明しているところにある。森が述べているような複数の人格は、人間の内部にいつの間にか住んでいるものだという神秘的なイメージに依っており、人格の出自や平生のメカニズムについては説明していない。しかし平野の分人とはむしろ外界と心を仲介する境界なのであり、分人が生み出される過程を日常の行動のなかで十分説明することができる。だからこそ、本書は人生の様々な問いを説明したり解決策を提示することができるのだ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;また、平野の分人論は、インタラクションデザインを考えている人にとっては非常に相性が良い理論なのではないかと思う。今後、様々な技術を発展させる基本思想になることを期待したい。&lt;/p&gt;
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   <title>『アイデンティティと暴力』</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2016/04/08/bookreview-identity-and-violence/"/>
   <updated>2016-04-08T00:00:00+00:00</updated>
   <id>https://www.kunimiya.info/blog/2016/04/08/bookreview-identity-and-violence</id>
   <content type="html">&lt;div class=&quot;amazon_tag&quot; itemscope=&quot;&quot; itemid=&quot;urn:isbn:4326154160&quot; itemtype=&quot;http://schema.org/Book&quot;&gt;&lt;a class=&quot;image_block&quot; target=&quot;_blank&quot; href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%87%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%81%A8%E6%9A%B4%E5%8A%9B-%E9%81%8B%E5%91%BD%E3%81%AF%E5%B9%BB%E6%83%B3%E3%81%A7%E3%81%82%E3%82%8B-%E3%82%A2%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%BB%E3%83%B3/dp/4326154160?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4326154160&quot;&gt;&lt;img src=&quot;https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51zZOSU6HlL._SL160_.jpg&quot; /&gt;&lt;/a&gt;&lt;div class=&quot;item_detail&quot;&gt;&lt;p class=&quot;title&quot; itemprop=&quot;name&quot;&gt;&lt;a href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%87%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%81%A8%E6%9A%B4%E5%8A%9B-%E9%81%8B%E5%91%BD%E3%81%AF%E5%B9%BB%E6%83%B3%E3%81%A7%E3%81%82%E3%82%8B-%E3%82%A2%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%BB%E3%83%B3/dp/4326154160?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4326154160&quot;&gt;アイデンティティと暴力: 運命は幻想である&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;&lt;ul&gt;&lt;li&gt;著者:	&lt;span itemprop=&quot;author&quot;&gt;アマルティア・セン&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;出版日:	&lt;span itemprop=&quot;datePublished&quot;&gt;2011-07-09&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;出版社/メーカー:	&lt;span itemprop=&quot;publisher&quot;&gt;勁草書房&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;カテゴリ:	&lt;span itemprop=&quot;&quot;&gt;Book&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;ISBN:	&lt;span itemprop=&quot;isbn&quot;&gt;4326154160&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;/div&gt;&lt;/div&gt;

&lt;p&gt;本書『アイデンティティと暴力』は、アイデンティティがどう世界のテロや紛争に影響をあたえるのかを考察した書籍である。
本書のキーワードは二つ。「アイデンティティの複数性」と「アイデンティティの単眼化」である。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;アイデンティティという概念は、ときにたった1つの絶対的なものと規定されがちである。しかし実際には人は言語、宗教、性、国籍、職業、思想といった複数のアイデンティティを有しており、日常のなかで使い分けていると著者アマルティア・ センは主張し、これを「アイデンティティの複数性」と呼んでいる。アイデンティティが複数あることで、ある点では対立関係にある人々が別の点では協調することができるようになる。また、個人の思考も多面的に物事を視ることができるようになり、過激な行動に走りづらくなる。要するにアイデンティティの複数性は平和を作り出す基盤となりうるのである。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;しかし、人は暮らしている環境によって、ときに自分がたった1つのアイデンティティしか持たないと思い込まされることがある。それはやがて、民族や宗教といった1つの特性によって、本来は簡単に分けることのできない人類を幾つかの集団に無理やり分類する思考を生み出していく。完全に分類されある集団と別の集団の境界がはっきりと分かるようになると、それは対立構図を生み出し、やがてはテロや内戦のもととなる。これが「アイデンティティの単眼化」である。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;アマルティア・センは、現代の世界ではアイデンティティの単眼化が蔓延しており、それがテロや内戦をヒートアップさせる要因となっていると主張する。そして、アイデンティティの複数性に目を向けることが世界の平和につながるのだという。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;このように本書の特徴は、アイデンティティの複数性という概念で多様な自己に向き合うという小規模な話が、世界の平和という大規模な問題へとつながっていることである。自分自身の心のありようと世界とはどうつながっているのか。誰もがそんな疑問を抱くことはあると思うが、その疑問に応えるのが本書であると思う。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;世界地図を見る時、ニュースで紛争やテロについて聞く時、私たちは知らず知らずのうちにそこにいる人々を1つのアイデンティティに矮小化している。ただ見るということ、傍観するということが無思慮な暴力になるということがある。そんな暴力を少しでも控えていくヒントとして、本書を勧めたい。&lt;/p&gt;
</content>
 </entry>
 
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   <title>『波止場日記』と知識人批判</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2016/04/07/bookreview-working-and-thinking-on-the-water-front/"/>
   <updated>2016-04-07T00:00:00+00:00</updated>
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   <content type="html">&lt;div class=&quot;amazon_tag&quot; itemscope=&quot;&quot; itemid=&quot;urn:isbn:4622083744&quot; itemtype=&quot;http://schema.org/Book&quot;&gt;&lt;a class=&quot;image_block&quot; target=&quot;_blank&quot; href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E6%B3%A2%E6%AD%A2%E5%A0%B4%E6%97%A5%E8%A8%98%E2%80%95%E2%80%95%E5%8A%B4%E5%83%8D%E3%81%A8%E6%80%9D%E7%B4%A2-%E5%A7%8B%E3%81%BE%E3%82%8A%E3%81%AE%E6%9C%AC-%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%9B%E3%83%83%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC/dp/4622083744?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4622083744&quot;&gt;&lt;img src=&quot;https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51e2ty6SyAL._SL160_.jpg&quot; /&gt;&lt;/a&gt;&lt;div class=&quot;item_detail&quot;&gt;&lt;p class=&quot;title&quot; itemprop=&quot;name&quot;&gt;&lt;a href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E6%B3%A2%E6%AD%A2%E5%A0%B4%E6%97%A5%E8%A8%98%E2%80%95%E2%80%95%E5%8A%B4%E5%83%8D%E3%81%A8%E6%80%9D%E7%B4%A2-%E5%A7%8B%E3%81%BE%E3%82%8A%E3%81%AE%E6%9C%AC-%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%9B%E3%83%83%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC/dp/4622083744?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4622083744&quot;&gt;波止場日記――労働と思索 (始まりの本)&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;&lt;ul&gt;&lt;li&gt;著者:	&lt;span itemprop=&quot;author&quot;&gt;エリック・ホッファー&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;出版日:	&lt;span itemprop=&quot;datePublished&quot;&gt;2014-09-11&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;出版社/メーカー:	&lt;span itemprop=&quot;publisher&quot;&gt;みすず書房&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;カテゴリ:	&lt;span itemprop=&quot;&quot;&gt;Book&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;ISBN:	&lt;span itemprop=&quot;isbn&quot;&gt;4622083744&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;/div&gt;&lt;/div&gt;

&lt;p&gt;本書『波止場日記』は、沖仲仕の哲学者エリック・ホッファーの日記である。エリック・ホッファーは完全に独学で植物学や哲学などの様々な学問を修めるだけの才能を持ちながら、アカデミズムに染まることを忌避し、肉体労働と知的生活を行き来する生涯を過ごした風変わりな人物として知られる。そんな彼が書く日記は、日々のどうということのない港での労働風景を描いているようで、気が付かないうちに哲学的な思索へと入りこんでいく、不思議なリズムを持った文章である。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;本書は単なる日記ではなく、ある思想書を書くための準備として書かれたものであることが作中で述べられている。著者によれば、それは知識人に関する思索をまとめたものだという。以前にとり挙げた『&lt;a href=&quot;/blog/2016/04/06/book-review-true-believer/&quot;&gt;大衆運動&lt;/a&gt;』でも重要なテーマとして取り上げているが、ホッファーは著作の様々なところで知識人や教育者に対する批判を述べている。本書では例えば、以下のような文章がある。&lt;/p&gt;

&lt;blockquote&gt;
「ときどき、教えたいという衝動ー学びたいという衝動よりもはるかに強力で原始的ーは大衆運動を盛り上げる一つの要因なのではないかと考えたくなる。共産主義者会がどうなっているかをみればよい。世界の半分は十億の生徒をもつ巨大な教室と化し、狂った教師たちの想いのままになっているではないか。」

&lt;cite&gt;
  （『波止場日記』p.38より）
&lt;/cite&gt;
&lt;/blockquote&gt;

&lt;p&gt;ホッファーは肉体労働をともにする人々の大衆運動に動員し、統制社会へと巻き込んでいく知識人を警戒し、批判していた。『大衆運動』や本書でかいま見える知識人批判は、近年よく名が知られるようになった『&lt;a href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%81%AE%E5%8F%8D%E7%9F%A5%E6%80%A7%E4%B8%BB%E7%BE%A9-%E3%83%AA%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%83%E3%82%BF%E3%83%BC/dp/4622070669?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4622070669&quot;&gt;アメリカの反知性主義&lt;/a&gt;』のコインの裏であり、どちらも「知識人はどうあるべきなのか」「大衆は知識人とどう付き合っていくべきなのか」を問うている。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;単なる日記を超える思索に満ちた書としておすすめしたい。&lt;/p&gt;
</content>
 </entry>
 
 <entry>
   <title>エリック・ホッファー『大衆運動』を読んだ</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2016/04/06/book-review-true-believer/"/>
   <updated>2016-04-06T00:00:00+00:00</updated>
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   <content type="html">&lt;div class=&quot;amazon_tag&quot; itemscope=&quot;&quot; itemid=&quot;urn:isbn:4314009357&quot; itemtype=&quot;http://schema.org/Book&quot;&gt;&lt;a class=&quot;image_block&quot; target=&quot;_blank&quot; href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E5%A4%A7%E8%A1%86%E9%81%8B%E5%8B%95-%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%9B%E3%83%83%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC/dp/4314009357?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4314009357&quot;&gt;&lt;img src=&quot;https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/410qsB8yCNL._SL160_.jpg&quot; /&gt;&lt;/a&gt;&lt;div class=&quot;item_detail&quot;&gt;&lt;p class=&quot;title&quot; itemprop=&quot;name&quot;&gt;&lt;a href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E5%A4%A7%E8%A1%86%E9%81%8B%E5%8B%95-%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%9B%E3%83%83%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC/dp/4314009357?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4314009357&quot;&gt;大衆運動&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;&lt;ul&gt;&lt;li&gt;著者:	&lt;span itemprop=&quot;author&quot;&gt;エリック・ホッファー&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;出版日:	&lt;span itemprop=&quot;datePublished&quot;&gt;2003-02-18&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;出版社/メーカー:	&lt;span itemprop=&quot;publisher&quot;&gt;紀伊國屋書店&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;カテゴリ:	&lt;span itemprop=&quot;&quot;&gt;Book&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;ISBN:	&lt;span itemprop=&quot;isbn&quot;&gt;4314009357&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;/div&gt;&lt;/div&gt;

&lt;p&gt;『大衆運動』は、古今東西の大衆運動に共通する特性とメカニズムについて考察した思想書である。原著は1951年に出版されており、ナチズムの惨禍がまだ記憶に新しい頃に書かれた。本書の著者、エリック・ホッファーは在野の思想家であり、「沖仲仕の哲学者」という愛称でアメリカ国民に親しまれていた。ホッファー自身についての話は、それだけでブログ記事が一本書けてしまうほど濃い内容なのでここでは触れない。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;本書で対象にしている大衆運動は非常に幅が広い。直接言及されているだけでもルターの宗教革命や、
ムハンマドによるイスラム教の誕生、フランスの革命、アメリカ独立革命、ロシア革命、ナチズム、インドの独立運動、日本の明治近代革命が挙げられる。一見、アメリカの独立革命とナチズムとインドの独立が並列するのには違和感を抱くかもしれない。しかし、目的や思想こそ異なれど、これらの運動には現状からの変化を求める熱狂を伴う点では共通している。ホッファーは、この変化を求める欲求を誰が、どのような過程で抱き、それが大衆運動に結実していくかを探究することで、大衆運動のメカニズムを解明しようした。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ホッファーは、大衆運動に参加する人々は自分が自分であることに耐え切れなくなり、個人としての自分から逃走しようとする人であると指摘した。彼らは、大衆運動が掲げる高邁な思想や絶対的な真理（キリスト教、愛国主義、ナチス、共産主義、……etc）の信者となり、大衆運動という全体の一部であることによって自分自身のことを忘れようとする。こうして個人であることを止めた大衆運動の参加者は、自分の命を顧みずに大衆運動の目的実現に向けて献身する。つまり、大衆運動は意図的であれ潜在的にであれ、参加する人々の人間性を失わせる作用を持つのである。そのため、ホッファーは大衆運動を非常に危険であると警鐘を鳴らしている。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ホッファーの思想は、現代の社会運動にまつわる理論の文脈では疑問が呈されているらしい。昨今では社会運動はホッファーの描くような狂気にかられた行動ではなく、合理的な行動として分析するアプローチが主流のようだ。しかし、自爆テロなどのテロリズムを理解するためには、やはり狂信的な心理を探求することが必要ではないかと思う。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;本書は現代においてもなお、いやテロリズムに世界中が揺れている今だからこそ読まれるべき本かもしれない。&lt;/p&gt;
</content>
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   <title>『学びとは何か――〈探究人〉になるために』はおすすめ本</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2016/04/05/book-review-what-is-learning/"/>
   <updated>2016-04-05T00:00:00+00:00</updated>
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   <content type="html">&lt;p&gt;『学びとは何か――〈探究人〉になるために』という本を読んだ。&lt;/p&gt;

&lt;div class=&quot;amazon_tag&quot; itemscope=&quot;&quot; itemid=&quot;urn:isbn:4004315964&quot; itemtype=&quot;http://schema.org/Book&quot;&gt;&lt;a class=&quot;image_block&quot; target=&quot;_blank&quot; href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E5%AD%A6%E3%81%B3%E3%81%A8%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%8B%E2%80%95%E2%80%95%E3%80%88%E6%8E%A2%E7%A9%B6%E4%BA%BA%E3%80%89%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AB-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E4%BB%8A%E4%BA%95-%E3%82%80%E3%81%A4%E3%81%BF/dp/4004315964?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4004315964&quot;&gt;&lt;img src=&quot;https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41LHEvXfZpL._SL160_.jpg&quot; /&gt;&lt;/a&gt;&lt;div class=&quot;item_detail&quot;&gt;&lt;p class=&quot;title&quot; itemprop=&quot;name&quot;&gt;&lt;a href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E5%AD%A6%E3%81%B3%E3%81%A8%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%8B%E2%80%95%E2%80%95%E3%80%88%E6%8E%A2%E7%A9%B6%E4%BA%BA%E3%80%89%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AB-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E4%BB%8A%E4%BA%95-%E3%82%80%E3%81%A4%E3%81%BF/dp/4004315964?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4004315964&quot;&gt;学びとは何か――〈探究人〉になるために (岩波新書)&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;&lt;ul&gt;&lt;li&gt;著者:	&lt;span itemprop=&quot;author&quot;&gt;今井 むつみ&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;出版日:	&lt;span itemprop=&quot;datePublished&quot;&gt;2016-03-19&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;出版社/メーカー:	&lt;span itemprop=&quot;publisher&quot;&gt;岩波書店&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;カテゴリ:	&lt;span itemprop=&quot;&quot;&gt;Book&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;ISBN:	&lt;span itemprop=&quot;isbn&quot;&gt;4004315964&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;/div&gt;&lt;/div&gt;

&lt;p&gt;本書では主に認知心理学の研究から分かった学びのメカニズムや熟達のコツを分かりやすくまとめている。紹介されている内容はOECDがまとめた『&lt;a href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E8%84%B3%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%BF%E3%81%9F%E5%AD%A6%E7%BF%92-%E2%88%92%E6%96%B0%E3%81%97%E3%81%84%E5%AD%A6%E7%BF%92%E7%A7%91%E5%AD%A6%E3%81%AE%E8%AA%95%E7%94%9F-OECD%E6%95%99%E8%82%B2%E7%A0%94%E7%A9%B6%E9%9D%A9%E6%96%B0%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC/dp/475033314X?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=475033314X&quot;&gt;脳からみた学習&lt;/a&gt;』や、ベストセラー本『&lt;a href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%8A%E9%81%94%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87-%E5%8A%B9%E7%8E%87%E3%81%AE%E3%82%88%E3%81%84%E5%8A%AA%E5%8A%9B%E3%82%92%E7%A7%91%E5%AD%A6%E3%81%99%E3%82%8B-PHP%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%B2%A1%E6%9C%AC-%E6%B5%A9%E4%B8%80/dp/4569621988?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4569621988&quot;&gt;上達の法則&lt;/a&gt;』などで既出のものが多い。しかし、本書の特色は先のような本で紹介された事実を、単に事実の紹介に留めず、そこから「知識とは何か、学びとは何か」という問いへの答えにつなげていけるよう体系化していることにある。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;著者は、一般的な知識観を「ドネルケバブモデル」と呼ぶ。知識は真実の部分的な情報であり、学ぶということはケバブのような真実の塊から部分を削りとっていくことだという考え方である。著者はドネルケバブモデルの知識観は現実の学習や知識のあり方に即していない知識観であると主張する。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;知識はシステムの一種であり、学習者の思考を現実のデータに照らして複雑なネットワークを作り出す。例えば子どもは母語を学ぶ時、＜正しい母語＞なるものの断片情報として単語や文法を学んだりはしない。むしろ、子どもは生活のなかで親が話している言葉をまね、自分なりのルールで使っていくうちに母語を習得していく。学習とは外にある体系から知識を吸収していくことなのではなく、試行錯誤を繰り返して現実に通用する、自分なりの知識体系を作り出していくことなのである。そう著者は主張する。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;本書は学習理論を分かりやすく紹介する本としては突出している。近年の学習に関する研究の知見を紹介する本は無数にあるものの、それが全体として何を意味しているのかを提示する本はなかなかない。何かをより良く学び、熟達したいと考えている人にはまず最初に手にとって欲しい本だ。&lt;/p&gt;
</content>
 </entry>
 
 <entry>
   <title>技能という概念について</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2016/03/20/about-the-concept-of-skill/"/>
   <updated>2016-03-20T00:00:00+00:00</updated>
   <id>https://www.kunimiya.info/blog/2016/03/20/about-the-concept-of-skill</id>
   <content type="html">&lt;p&gt;技能という概念について思うことをつらつら書いてみる。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;私たちの身の周りには様々な「技能」で溢れている。語学力、継続力、
質問力、コメント力、段取り力などなど。様々な技能についての言説
をきいて、時に人は焦り、鍛錬しようとする。その鍛錬が上手くいか
なくて、いかに自分が無力であるか落胆することもあるだろう。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;よく考えて見ればこれらの技能のほとんどは、実体があるわけでは
ない、人工的な産物である。このことは「質問力」のことを
例にとれば分かりやすい。質問力は、齋藤孝が『できる人がどこが
違うのか』で提唱した概念であり、後の『質問力』によって世に広
めた。以前からあの質問はセンスがいいとか悪いと言うことはあった
だろうが、それを技能として定義したのは齋藤孝が最初であろう。
このように、技能とはある卓越したパフォーマンスの要因を分析し、
言語化したときに生まれる概念なのである。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;しかし、ひとたび定義された技能は以前からあったものとして意識
されるようになり、人々はその技能を所与のものとして身につけ
ようとする。技能とは、凡庸な人と優れた人との間に梯子を渡す
ようなもので、人は梯子を利用することで高みを目指すことができる。
しかし梯子を登ることに熱心になりすぎると、人は目標を見失う。
本当に重要なのは、技能の習得ではなくて、学習の過程でどのような
卓越した行動をとることができるようになるか、である。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;また、技能という概念は、超人や天才を解体し、全ての人間の潜在的な
可能性を均質化する。近代的な学校教育は、イギリス産業革命により
すべての人間が労働者という生産要素としてみられた過程で生まれた
。教育の結果として身についた技能は、それぞれの個性を際立たせる
ことではなく、むしろ抑える方向に働くのである。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;卓越した人間は、人間の可能性を押し広げるような創造性を備えている。
凡庸な人々は、卓越性を技能に置き換えて自分も卓越した人間になろうとする。
しかし、技能という概念に囚われた成長は、いつまでも卓越した人間の姿に近づくだけで、
到達することはない。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;すべての人々が創造性を発揮するには、技能という概念を乗り越える成長や学習のあり方を考える必要があるだろう。&lt;/p&gt;
</content>
 </entry>
 
 <entry>
   <title>ビブリオバトル戦歴をSPARQLを使って生成するようにした</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2015/12/19/generate-bibliobattle-profile-using-sparql/"/>
   <updated>2015-12-19T00:00:00+00:00</updated>
   <id>https://www.kunimiya.info/blog/2015/12/19/generate-bibliobattle-profile-using-sparql</id>
   <content type="html">&lt;p&gt;※ この記事は 『&lt;a href=&quot;http://qiita.com/advent-calendar/2015/sparql&quot;&gt;SPARQL Advent Calendar 2015&lt;/a&gt;』19日目のために書いた記事です。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;最初に予防線を貼っておきますと、
本記事はSPARQLの効果的な使い方を広めるための記事ではありません。
あくまでもウェブサイトを運営する過程でたまたまSPARQLを使ってみたら便利だったよという経験談です。&lt;/p&gt;

&lt;h2 id=&quot;背景ビブリオバトル戦歴について&quot;&gt;背景：ビブリオバトル戦歴について&lt;/h2&gt;

&lt;p&gt;本ウェブサイト「状況に埋め込まれたブログ」(Jekyll製)では、
「&lt;a href=&quot;http://www.kunimiya.info/profile/bibliobattle/&quot;&gt;ビブリオバトル戦歴&lt;/a&gt;」というページを設置しています。
ビブリオバトルとは書評ゲームの一種であり、
プレイヤーがそれぞれ面白いと思った本を持ち寄り、
1人5分間のプレゼンと2〜3分の質問をしたうえで、
観客と発表者を合わせた参加者全員の投票に寄って最も面白いと思った本＝チャンプ本を決定するというものです。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ビブリオバトラー（ビブリオバトルに熱狂するプレイヤー）たちは日夜ビブリオバトルに参加しては、
めいめいビブリオバトルの参加記録を管理してはほくそ笑むという習性を持っているはずですが、
かくいう私もビブリオバトルをはじめた頃から今までの参加記録＝戦歴を記録したいと思うようになり、
作成・公開したウェブページが「&lt;a href=&quot;http://www.kunimiya.info/profile/bibliobattle/&quot;&gt;ビブリオバトル戦歴&lt;/a&gt;」なわけです。&lt;/p&gt;

&lt;h2 id=&quot;問題複雑な戦歴情報の管理とウェブページ作成をどう両立させるか&quot;&gt;問題：複雑な戦歴情報の管理とウェブページ作成をどう両立させるか&lt;/h2&gt;

&lt;p&gt;ページの内容をざっと見ていただければわかりますが、
1人のプレイヤーが参加するビブリオバトルのイベントはたいてい同じ主催者が企画しているものが多く、
またときには異なるイベントで同じ本を何度もプレゼンすることもあります。
そのため、
参加記録には同じ主催者や本が何度も登場するようになります。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;最初はHTMLを直接編集して作成していた戦歴も、
件数が多くなるにつれてソースコードが分かりづらくなり、
主催者名や本のタイトルの統一が徐々に取れなくなるなど、
内容の整合性が取りづらくなってきました。
また、HTMLのままだと純粋にデータ管理上問題があり、
やがてビブリオバトル戦歴データそのものとウェブサイト上で公開するデザインを分離したいと思うようにもなりました。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;これではいけないと、
ビブリオバトル戦歴データをYAMLファイルとして作り直し、
YAMLファイルから予め用意したテンプレートに沿ってウェブページを生成するように仕様変更しました。
しかし先に書いたような情報の統制の問題はこれでも解決せず、
悩んでいたわけです。&lt;/p&gt;

&lt;h2 id=&quot;解決策-rdfsparqlでビブリオバトル戦歴ページを生成する&quot;&gt;解決策： RDF+SPARQLでビブリオバトル戦歴ページを生成する&lt;/h2&gt;

&lt;p&gt;そこで採用に至ったのが、
RDFとSPARQLなわけです。
われながら前置きが長いですね…………&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;まず、ビブリオバトル戦歴データを以下のようなTurtleとして書き直しました。&lt;/p&gt;

&lt;pre&gt;&lt;code&gt;@base &amp;lt;http://www.kunimiya.info/bibliobattle/&amp;gt; .
@prefix dcterms: &amp;lt;http://purl.org/dc/terms/&amp;gt; .
@prefix cc: &amp;lt;http://creativecommons.org/ns#&amp;gt; .
@prefix foaf: &amp;lt;http://xmlns.com/foaf/0.1/&amp;gt; .
@prefix schema: &amp;lt;http://schema.org/&amp;gt; .
@prefix biblio: &amp;lt;http://bibliobattle-records/terms/&amp;gt; .
@prefix xsd: &amp;lt;http://www.w3.org/2001/XMLSchema#&amp;gt; .

# プレイヤーの情報

&amp;lt;#tsunekawa&amp;gt;
    a schema:Person ;
    schema:name &quot;常川真央&quot;@ja, &quot;Mao Tsunekawa&quot;@en ;
    schema:homepage &amp;lt;http://www.kunimiya.info/&amp;gt; .

# ビブリオバトルでの発表情報

&amp;lt;#presen2015-11-22&amp;gt;
    a biblio:Presentation ;
    biblio:presenter &amp;lt;#tsunekawa&amp;gt; ;   # 発表者
    biblio:event &amp;lt;#event2015-11-22&amp;gt; ; # 参加したイベント
    biblio:book &amp;lt;#book_identity&amp;gt; ;    # 紹介した本
    biblio:champion true .            # チャンプ本を獲得したか否か

# ビブリオバトルのイベント情報

&amp;lt;#event2015-11-22&amp;gt;
    a schema:Event ;
    schema:date &quot;2015-11-21&quot;^^xsd:date ; # 開催日
    schema:name &quot;BiblioEi8ht チャンプカーニバル 2015 at クリエイトホール vol.5&quot; ; # イベント名
    schema:organizer &amp;lt;#biblioei8ht&amp;gt; ; # 主催者情報
    schema:homepage &amp;lt;https://biblioei8ht.wordpress.com/2015/10/09/%E3%80%90%E9%96%8B%E5%82%AC%E6%83%85%E5%A0%B1%E3%80%91biblioei8ht-%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%97%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%90%E3%83%AB-2015-at-%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%82%A4/&amp;gt; . # イベントの詳細情報のURL

# 主催者の情報

&amp;lt;#biblioei8ht&amp;gt;
    a schema:Organization ;
    schema:name &quot;BiblioEi8ht&quot; ;
    schema:homepage &amp;lt;https://biblioei8ht.wordpress.com/&amp;gt; .

# ビブリオバトルで紹介した本の情報

&amp;lt;#book_identity&amp;gt;
    a schema:Book ;
    schema:title &quot;アイデンティティと暴力&quot; ; # 本のタイトル
    biblio:asin &quot;4326154160&quot; . # 本のASIN

&lt;/code&gt;&lt;/pre&gt;

&lt;p&gt;そして、
Jekyllでウェブサイト構築時に、
独自に開発したプラグインを用いてビブリオバトル戦歴ページを生成します。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;基本的な流れとしてはTurtleファイルを読み込み、
RDFリポジトリを一時的に構築します。
そして、
以下の様なSPARQLクエリで問い合わせを行います。&lt;/p&gt;

&lt;pre&gt;&lt;code&gt;PREFIX profile: &amp;lt;http://www.kunimiya.info/profile/bibliobattle/#&amp;gt;
PREFIX schema: &amp;lt;http://schema.org/&amp;gt;
PREFIX biblio: &amp;lt;http://bibliobattle-records/terms/&amp;gt;
SELECT ?event_name ?event_date ?event_url ?organizer_name ?organizer_url ?book_title ?asin ?champion
WHERE {
  ?presen a biblio:Presentation .
  OPTIONAL {
    ?presen biblio:event ?event
    OPTIONAL { ?event schema:name ?event_name }
    OPTIONAL { ?event schema:date ?event_date }
    OPTIONAL { ?event schema:homepage ?event_url }
    OPTIONAL {
      ?event schema:organizer ?organizer .
      OPTIONAL { ?organizer schema:name ?organizer_name }
      OPTIONAL { ?organizer schema:homepage ?organizer_url }
    }
  }
  OPTIONAL {
    ?presen biblio:book ?book .
    OPTIONAL { ?book schema:title ?book_title }
    OPTIONAL { ?book biblio:asin ?asin }
  }
  OPTIONAL { ?presen biblio:champion ?champion }
}
ORDER BY DESC(?event_date)
&lt;/code&gt;&lt;/pre&gt;

&lt;p&gt;すると、
以下のようなデータを抽出できます。&lt;/p&gt;

&lt;table&gt;
  &lt;thead&gt;
    &lt;tr&gt;
      &lt;th style=&quot;text-align: right&quot;&gt;項目名&lt;/th&gt;
      &lt;th style=&quot;text-align: left&quot;&gt;抽出結果&lt;/th&gt;
    &lt;/tr&gt;
  &lt;/thead&gt;
  &lt;tbody&gt;
    &lt;tr&gt;
      &lt;td style=&quot;text-align: right&quot;&gt;event_name&lt;/td&gt;
      &lt;td style=&quot;text-align: left&quot;&gt;BiblioEi8ht チャンプカーニバル 2015 at クリエイトホール vol.5&lt;/td&gt;
    &lt;/tr&gt;
    &lt;tr&gt;
      &lt;td style=&quot;text-align: right&quot;&gt;event_date&lt;/td&gt;
      &lt;td style=&quot;text-align: left&quot;&gt;2015-11-21&lt;/td&gt;
    &lt;/tr&gt;
    &lt;tr&gt;
      &lt;td style=&quot;text-align: right&quot;&gt;event_url&lt;/td&gt;
      &lt;td style=&quot;text-align: left&quot;&gt;https://biblioei8ht.wordpress.com/2015/10/09/%E3%80%90%E9%96%8B%E5%82%AC%E6%83%85%E5%A0%B1%E3%80%91biblioei8ht-%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%97%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%90%E3%83%AB-2015-at-%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%82%A4/&lt;/td&gt;
    &lt;/tr&gt;
    &lt;tr&gt;
      &lt;td style=&quot;text-align: right&quot;&gt;organizer_name&lt;/td&gt;
      &lt;td style=&quot;text-align: left&quot;&gt;BiblioEi8ht&lt;/td&gt;
    &lt;/tr&gt;
    &lt;tr&gt;
      &lt;td style=&quot;text-align: right&quot;&gt;organizer_url&lt;/td&gt;
      &lt;td style=&quot;text-align: left&quot;&gt;https://biblioei8ht.wordpress.com/&lt;/td&gt;
    &lt;/tr&gt;
    &lt;tr&gt;
      &lt;td style=&quot;text-align: right&quot;&gt;book_title&lt;/td&gt;
      &lt;td style=&quot;text-align: left&quot;&gt;アイデンティティと暴力&lt;/td&gt;
    &lt;/tr&gt;
    &lt;tr&gt;
      &lt;td style=&quot;text-align: right&quot;&gt;asin&lt;/td&gt;
      &lt;td style=&quot;text-align: left&quot;&gt;4326154160&lt;/td&gt;
    &lt;/tr&gt;
    &lt;tr&gt;
      &lt;td style=&quot;text-align: right&quot;&gt;champion&lt;/td&gt;
      &lt;td style=&quot;text-align: left&quot;&gt;true&lt;/td&gt;
    &lt;/tr&gt;
  &lt;/tbody&gt;
&lt;/table&gt;

&lt;p&gt;あとはあらかじめLiquidで書いておいたHTMLテンプレートにデータを流し込んでビブリオバトル戦歴を作成します。
(実際のテンプレートは&lt;a href=&quot;https://gist.github.com/tsunekawa/eb1a25ad26072dbcf5f4#file-bibliobattle_profile-html&quot;&gt;こちら&lt;/a&gt;を、ウェブページを生成するスクリプトは&lt;a href=&quot;https://gist.github.com/tsunekawa/eb1a25ad26072dbcf5f4#file-bibliobattle_profile-rb&quot;&gt;こちら&lt;/a&gt;をご参照ください)&lt;/p&gt;

&lt;h2 id=&quot;sparqlを使ってみた感想&quot;&gt;SPARQLを使ってみた感想&lt;/h2&gt;

&lt;p&gt;以上が現在のビブリオバトル戦歴ページの作成方法なのですが、
結果として戦歴のデータ管理とウェブページの生成が非常に楽に両立できるようになりました。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;SPARQLを勉強した当初は、
DBPediaなど大規模なデータセットを扱うのになれておらず、
語彙を憶えるのが大変だったので、SPARQLの良さをなかなか体感することができませんでした。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;しかし、
今回小規模に作成したLinked DataにたいしてSPARQLを活用してみて、
その柔軟な言語仕様がわずかながら分かるようになりました。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;Linked Data技術は大変大きな可能性を秘めていますが、
人間の側はその可能性を引き出すように実践するのにまだ慣れていません。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;今回のように小規模なユースケースが増えていくことで、
もしかしたらSPARQLのユーザが増えていくかもしれませんね。&lt;/p&gt;
</content>
 </entry>
 
 <entry>
   <title>『フリープレイ　人生と芸術におけるインプロヴィゼーション』を読みました</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2015/09/26/book-review-free-play-improvisation-in-life-and-art/"/>
   <updated>2015-09-26T00:00:00+00:00</updated>
   <id>https://www.kunimiya.info/blog/2015/09/26/book-review-free-play-improvisation-in-life-and-art</id>
   <content type="html">&lt;div class=&quot;amazon_tag&quot; itemscope=&quot;&quot; itemid=&quot;urn:isbn:4845913089&quot; itemtype=&quot;http://schema.org/Book&quot;&gt;&lt;a class=&quot;image_block&quot; target=&quot;_blank&quot; href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%A4-%E4%BA%BA%E7%94%9F%E3%81%A8%E8%8A%B8%E8%A1%93%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%82%BC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%8A%E3%83%8F%E3%83%9E%E3%83%8E%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%83%E3%83%81/dp/4845913089?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4845913089&quot;&gt;&lt;img src=&quot;https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51eBXz8a2SL._SL160_.jpg&quot; /&gt;&lt;/a&gt;&lt;div class=&quot;item_detail&quot;&gt;&lt;p class=&quot;title&quot; itemprop=&quot;name&quot;&gt;&lt;a href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%A4-%E4%BA%BA%E7%94%9F%E3%81%A8%E8%8A%B8%E8%A1%93%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%82%BC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%8A%E3%83%8F%E3%83%9E%E3%83%8E%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%83%E3%83%81/dp/4845913089?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4845913089&quot;&gt;フリープレイ  人生と芸術におけるインプロヴィゼーション&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;&lt;ul&gt;&lt;li&gt;著者:	&lt;span itemprop=&quot;author&quot;&gt;スティーヴン・ナハマノヴィッチ&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;出版日:	&lt;span itemprop=&quot;datePublished&quot;&gt;2014-08-27&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;出版社/メーカー:	&lt;span itemprop=&quot;publisher&quot;&gt;フィルムアート社&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;カテゴリ:	&lt;span itemprop=&quot;&quot;&gt;Book&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;ISBN:	&lt;span itemprop=&quot;isbn&quot;&gt;4845913089&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;/div&gt;&lt;/div&gt;

&lt;p&gt;先日、ビブリオバトルに出場した時に紹介した本です。チャンプ本は獲得できなかったのですが、個人的に非常に気に入っている本なのでブログでも改めて紹介しようかと思います。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;本書はインプロヴァイザー（即興の音楽家）であるスティーブン・ナハマノヴィッチ氏がインプロヴィゼーションの秘密について解き明かした本です。インプロヴィゼーションというのは即興による演奏という意味ですが、本書ではもっと広い意味で、あらゆる場面での計画されていないパフォーマンスを指しているようです。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;実は即興というのは、誰もが知らず知らずのうちに行っています。呼吸をすること、歩くこと、食事をすること。これらの動作一つ一つは、完全に計画されたまのではなく、その時の思いつきや身体の反応で成り立っています。会話のような、相互作用のある行動についていえば、何かを計画するということ自体が不自然な行為であるといえます。私たちは日々即興をすることで生きている、その即興の積み重ねが人を作り、人生を形づくるのです。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;本書における「芸術」は、このような日常の中の即興に根ざしているものです。人間は誰でも自分の目的を叶えるために何らかの能力を駆使する場面があります。企画を通すためのプレゼンテーションだったり、車の整備だったり、今の私のように誰かに向けて文章を書いたりしています。その場面で発揮される技術のことを本書では「芸術(Art)」と呼んでいます。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;そのような芸術を成功させるのに、人びとはしばしば意識的に行動を制御する計画を建てるのですが、著者は重要なのはそのように人工的に作られたルールではないと主張します。重要なのは、その人の人格や体質、認知の特性といった身体に内在するルールです。どんなに優れた技法や教えも、その人の特性に合わなければ効果を発揮することはできません。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;自分の行動を完全に制御しようとしたり、人工的に作られたルールに従わせようとすれば、人はしばしば躓いてしまいます。仕事で緊張している時に、いつもならできている挨拶ができない、もっと魅力的に話せるはずのプレゼンがぎこちなくなってしまうという経験はないでしょうか？こういう躓きは、「この場では失敗してはならない」という自分を制御しようとする精神そのものが引き起こしてしまうのです。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;本書はインプロヴィゼーションの秘密に迫る本ですが、それによって読者が特殊な技能や感性を獲得することを目指しているわけではありません。むしろ著者は、この本を読むことによって個々の人間が持つ特性を思い出させ、精神の緊張によってインプロヴィゼーションが失敗してしまうことを回避するヒントを伝えることを心がけたと述べています。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;著者は人びとが普段持っているインプロヴィゼーションの秘訣＝フリープレイの精神を思い出させるために、様々な話題を出します。自身の演奏経験をはじめとして、様々な音楽家や芸術家のエピソード、東洋哲学や神話に内在する太古のインプロヴィゼーションの事例などなど、あまりにも豊富な話題が本書にはつめ込まれているので、簡単に内容を要約することはできません。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;個人的に面白いと思ったのは、インプロヴィゼーションは本質的には「遊び」であるという指摘です。以前、&lt;a href=&quot;/blog/2014/09/20/review-les-jeux-et-les-hommes/&quot;&gt;カイヨワの『遊びと人間』の書評&lt;/a&gt;を書いたことが有りますが、本書の著者もまた、カイヨワの遊びの理論を援用しています。芸術において重要なのは自分自身の中にあるテーマを掘り下げることにあり、遊びは人を日常世界から隔絶した空間を一時的に作り出し、自分自身に向き合うことができるのだと著者は述べています。『遊びと人間』の実践編として、本書は読むことができるのかもしれません。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;本書は芸術的なパフォーマンスに従事する少数の人々だけではなく、万人の心に響く名著だと思います。基本的にはどこから読んでも何かを得ることができるように書かれているので、まずは手にとって読んでみることをお勧めします。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ちなみにナハマノヴィッチ氏の演奏動画がYouTube上で本人によってアップロードされています。例えば以下の様な演奏ですね。&lt;/p&gt;

&lt;iframe src=&quot;https://www.youtube.com/embed/i2qJSYhYh7I&quot; layout=&quot;responsive&quot; sandbox=&quot;allow-scripts  allow-same-origin&quot; width=&quot;560&quot; height=&quot;315&quot; frameborder=&quot;0&quot; allowfullscreen=&quot;&quot;&gt;&lt;/iframe&gt;
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   <title>『嵐が丘』から読む識字と差別</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2015/09/23/book-review-wuthering-heights/"/>
   <updated>2015-09-23T00:00:00+00:00</updated>
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   <content type="html">&lt;div class=&quot;amazon_tag&quot; itemscope=&quot;&quot; itemid=&quot;urn:isbn:4003223314&quot; itemtype=&quot;http://schema.org/Book&quot;&gt;&lt;a class=&quot;image_block&quot; target=&quot;_blank&quot; href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E5%B5%90%E3%81%8C%E4%B8%98-%E4%B8%8A-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%82%A8%E3%83%9F%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%86/dp/4003223314?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4003223314&quot;&gt;&lt;img src=&quot;https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/4100B226N7L._SL160_.jpg&quot; /&gt;&lt;/a&gt;&lt;div class=&quot;item_detail&quot;&gt;&lt;p class=&quot;title&quot; itemprop=&quot;name&quot;&gt;&lt;a href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E5%B5%90%E3%81%8C%E4%B8%98-%E4%B8%8A-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%82%A8%E3%83%9F%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%86/dp/4003223314?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4003223314&quot;&gt;嵐が丘(上) (岩波文庫)&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;&lt;ul&gt;&lt;li&gt;著者:	&lt;span itemprop=&quot;author&quot;&gt;エミリー・ブロンテ&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;出版日:	&lt;span itemprop=&quot;datePublished&quot;&gt;2004-02-17&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;出版社/メーカー:	&lt;span itemprop=&quot;publisher&quot;&gt;岩波書店&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;カテゴリ:	&lt;span itemprop=&quot;&quot;&gt;Book&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;ISBN:	&lt;span itemprop=&quot;isbn&quot;&gt;4003223314&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;/div&gt;&lt;/div&gt;
&lt;div class=&quot;amazon_tag&quot; itemscope=&quot;&quot; itemid=&quot;urn:isbn:4003223322&quot; itemtype=&quot;http://schema.org/Book&quot;&gt;&lt;a class=&quot;image_block&quot; target=&quot;_blank&quot; href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E5%B5%90%E3%81%8C%E4%B8%98%E3%80%88%E4%B8%8B%E3%80%89-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%82%A8%E3%83%9F%E3%83%AA%E3%83%BC-%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%86/dp/4003223322?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4003223322&quot;&gt;&lt;img src=&quot;https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/312XG2EHK2L._SL160_.jpg&quot; /&gt;&lt;/a&gt;&lt;div class=&quot;item_detail&quot;&gt;&lt;p class=&quot;title&quot; itemprop=&quot;name&quot;&gt;&lt;a href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E5%B5%90%E3%81%8C%E4%B8%98%E3%80%88%E4%B8%8B%E3%80%89-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%82%A8%E3%83%9F%E3%83%AA%E3%83%BC-%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%86/dp/4003223322?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4003223322&quot;&gt;嵐が丘〈下〉 (岩波文庫)&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;&lt;ul&gt;&lt;li&gt;著者:	&lt;span itemprop=&quot;author&quot;&gt;エミリー ブロンテ&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;出版日:	&lt;span itemprop=&quot;datePublished&quot;&gt;2004-03-16&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;出版社/メーカー:	&lt;span itemprop=&quot;publisher&quot;&gt;岩波書店&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;カテゴリ:	&lt;span itemprop=&quot;&quot;&gt;Book&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;ISBN:	&lt;span itemprop=&quot;isbn&quot;&gt;4003223322&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;/div&gt;&lt;/div&gt;

&lt;p&gt;つい先日、『嵐が丘』を読んでみました。 &lt;a href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E6%96%87%E5%AD%A6%E3%81%A8%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%8B%E2%80%95%E2%80%95%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%89%B9%E8%A9%95%E7%90%86%E8%AB%96%E3%81%B8%E3%81%AE%E6%8B%9B%E5%BE%85-%E4%B8%8A-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%B3/dp/4003720415?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4003720415&quot;&gt;テリー・イーグルトンの『文学とは何か』&lt;/a&gt;を読んでから、今まで読もうと思って読んでこなかった古典小説を読んで、批評までは行かずとも自分なりに作品を読み解く能力を身に付けられればと思ったのが理由です。ちなみに『嵐が丘』を選んだのは、&lt;a href=&quot;http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150822-00000071-dal-ent&quot;&gt;例の結婚報道&lt;/a&gt;とは関係ありません(笑)。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;『嵐が丘』について今さらあらすじや背景を紹介する必要はないかと思います。エミリー・ブロンテが書いた恋愛小説ですね。基本的には、捨子のヒースクリフが館「嵐が丘」の主人に拾われ、主人の娘キャサリンと両思いになるものの結婚することは叶わず、やがて復讐心にかられたヒースクリフが館を乗っ取ろうとするというお話です。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;読んでいる最中はヒースクリフの憎悪とキャサリンの傲慢にうんざりしてしまい、読むのをやめかけました。あまり恋愛小説も得意ではないので、これは自分には合わないのかなと思ってかけていました。しかし、途中から恋愛小説とは別の側面として読むことができると気付き、最後にはページをめくる手が止まらなくなりました。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;端的に言えば、『嵐が丘』という作品はヒースクリフとキャサリンの恋物語という体裁をとりながら、イギリスの階級差別を描いているように私は読めました。 以前、伊藤整の『文学入門』を読んだ時に、小説に人間が描かれるのは、人間で構成された社会を描くためであるという文章に出会いました。『嵐が丘』は、ヒースクリフの恋愛と復讐の物語を描くことで、そのような人間関係を内在するイギリス社会を描いているということができるでしょう。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ヒースクリフはもともとジプシーのような外見を持った捨子であり、本来は下層階級に所属する人間でした。それが上流階級の人間に拾われることになるわけですが、そこでもヒースクリフには階級的な差別をことあるごとに館の人間によってなされています。皮肉にも、両思いであったキャサリンからも、結婚すればどん底の生活が待っているから結婚を拒絶されるという形で階級差別を受けるわけです。ヒースクリフが復讐の鬼と化したのは、階級や無知による壁を克服しようとした意思が打ち砕かれたことが理由であることが読み取れます。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;『嵐が丘』で階級を意識させるような場面として繰り返し出てくるのが、読み書きの場面です。幼いころのヒースクリフは、本を読んで読み書きを勉強しようとするも、当時の嵐が丘の主人であるヒンドリーから妨害され、ヒースクリフは無学を克服しようとすることから挫折してしまいます。そして、ヒースクリフが嵐が丘の主人となってからは逆に、ヒンドリーの息子であるヘアトンを召使の地位に落とし、読み書きの教育をさせないことで復讐を果たします。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;印象的なのはヒースクリフのヘアトンへの目線です。ヒースクリフは階級や識字の被差別者でありながら、ヘアトンに同様の差別をするわけです。一方で、ヘアトンを差別する人間には憎悪を抱きます。キャサリンの娘とヒースクリフの息子であるヒースクリフ・リントンがヘアトンの無学を嘲る場面が出てくるわけですが、その様子を眺めるヒースクリフの描写はこうなっています。&lt;/p&gt;

&lt;blockquote&gt;
  　三人の話をわたしと一緒に聞いていたヒースクリフは、ヘアトンが立ち去るのを見てにやりと笑いましたが、そのすぐあとに残りの二人を見た目には、異常なほどの嫌悪がこもっていました。二人は戸口に立って、軽薄なおしゃべりを続けていたのですが、リントンが妙に勢いづいてヘアトンの欠点を並べ立て、おかしな振る舞いをしたエピソードの数々を話せば、お嬢さんはお嬢さんで、その悪意ある生意気な話をおもしろがって聞いていて、そんな自分たちの意地悪さは考えてもみません。
  &lt;cite&gt;(『嵐が丘　下巻』岩波文庫(初版) p.136より)&lt;/cite&gt;
&lt;/blockquote&gt;

&lt;p&gt;ここからはヒースクリフの矛盾した心理が描かれています。ヘアトンから知識を奪ったのはヒースクリフ自身であるのに、ヘアトンの無知を嘲る人間には憎悪を抱くわけです。ここから私は、ヒースクリフの行為の虚しさを感じます。ヒースクリフが克服すべきなのは下層階級や無知を嘲る目線でした。しかしながらヒースクリフは復讐心から図らずもその目線を強化する側にまわってしまったわけです。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;興味深いのは、こうした識字の場面やヒースクリフの表情を描写しているのは、ネリーという家政婦であるという点です。よくよく考えてみれば、このような描写はネリーによる主観であり、本当にヒースクリフが上に書いたような心理を抱いていたかは保証できないわけです。しかし、であるがゆえに『嵐が丘』という作品のテーマに階級と識字の問題があることを強化していると私は考えます。『嵐が丘』においては、基本的に語り手が語り始めれば聞き手は基本的にそれを阻害することはないのですが、一箇所だけ語り手の話をさえぎる場面が有ります。それは、キャサリン・リントンがヘアトンの無知を嘲ったことを語った時で、聞き手のネリーはキャサリンの態度をたしなめています。&lt;/p&gt;

&lt;blockquote&gt;
  「ちょっと待って下さい、お嬢さん」とわたしは話をさえぎって言いました。「叱ろうというわけじゃありません。ただ、その態度は感心しませんね。へアトンだって、リントン坊やと同じで、お嬢さんのいとこ、それを考えたら、そんな振る舞いは間違いだとわかったでしょうに。第一、リントンと同じくらいお利口になりたいと思うなんて、立派なものです。それにヘアトンは、ひけらかすために勉強したわけじゃないでしょう。前にお嬢さんに笑われたから、きっと無学を恥ずかしく思って、勉強してお嬢さんに喜んでもらおうとしたんです。努力の成果が不十分だからって冷笑するのはぶしつけなものですよ。もしお嬢さんがヘアトンと同じ境遇に育っていたら、もっと上品になっていたと断言できますかしら。へアトンだって小さい頃は、お嬢さんと同じくらい賢かったんです。それを、あの下劣なヒースクリフにひどい仕打ちを受けたために、軽蔑されるようになったと思うと、わたしは胸が痛むんですよ」
  &lt;cite&gt;( 同上 p.192より)&lt;/cite&gt;
&lt;/blockquote&gt;

&lt;p&gt;ここから、ネリーという語り手において物語の語り手や聞き手たることを一旦止めてまで識字への差別の問題が重要な道徳問題と捉えていることが分かります。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;『嵐が丘』の結末では、キャサリン・リントンがヘアトンに対する態度を改め、和解し、ヘアトンに対して愛情を持って読み書きを教える場面が出てきます。そこではこのような文章が出てきます。&lt;/p&gt;

&lt;blockquote&gt;
  (......)一人は愛し、尊敬したいと願い、もう一人は愛し、尊敬されたいと願い、心はともに同じところに向かっておりました。結局、なんとかそこに到達したわけでございます。
  &lt;cite&gt;(同上 p.323より)&lt;/cite&gt;
&lt;/blockquote&gt;

&lt;p&gt;これは2人の愛の形について書かれた文章ですが、一方で普遍的なあるべき人との関わり方を表しているようにも読めます。差別による悲劇を乗り越えたのは、ヒースクリフのような復讐心ではなく、キャサリンとヘアトンのような互いの愛情と尊敬の念であったのです。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;『嵐が丘』の語り手はネリーという家政婦であったわけですが、そもそも作者であるエミリー・ブロンテはキャサリン・リントンのような上流階級の立場です。そして、この作品を読むには文字が読める必要があるわけで、当時を考えれば読者もまた同様の立場である可能性が高いでしょう。この物語が差別してきた側と差別されてきた側の和解と、ヒースクリフの壮絶な最期によって閉じられているのは、このような差別の問題を意識しながら上流階級の立場にあるエミリー・ブロンテの悩みと読者への願いが込められているのかもしれません。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;『嵐が丘』を読むと、識字や教育の問題について考えざるを得ません。本作の舞台は閉鎖的な片田舎の屋敷の中の物語でした。ヒースクリフもヘアトンも、屋敷の人間関係にとらわれて学ぶことを阻害されているのです。ヘアトンは幸いにもキャサリンの愛を得て学ぶ機会を取り戻すことができました。しかしながら、当時のイギリス社会全体のことまで広げた場合、ヘアトンのように救われる可能性はどれほどあったのでしょうか。もし、嵐が丘の近くに図書館のような公共の学習施設があったら、どうなっていたのでしょうか。ヒースクリフが学ぶ機会を得て、復讐心にかられずに地位や無知の壁を克服し、幸福な人生を送るという筋書きがあったのかもしれません。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;現代日本では識字率が高いために、このような差別構造について考える機会はあまりありません。しかしながら学習環境を整備するという問題は、常に問われるべきだと思います。現代において『嵐が丘』を読む意義としては、改めて人間が健全に学ぶ環境の重要性を実感することもあると思います。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;以上、文学の素人なりに『嵐が丘』を解釈してみました。この記事を書きながら嵐が丘についてググってみたところ、『嵐が丘』における人種差別への批判であるとか、家父長制批判であるとか、私の解釈を覆すような評論が色々出てきました。たしかに人種差別という観点から考えると、『嵐が丘』の物語は差別を乗り越えたとは言い難いかもしれません。一方でキャサリン・アーンショーがヒースクリフとの結婚を拒絶したのは、女性が独立して生きることができない時代背景があるからだと読むこともできます。『嵐が丘』ほどの作品を評するというのはなかなか難しいものですね。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;文学を学んできた方からすれば、陳腐で見当違いな評論だったかもしれませんが、そこはヘアトンに対するキャサリンの目線のごとく優しく接していただければ幸いです（笑）。&lt;/p&gt;
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   <title>【お知らせ】カテゴリ別フィードを作成しました</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2015/09/23/announcement-for-category-feeds/"/>
   <updated>2015-09-23T00:00:00+00:00</updated>
   <id>https://www.kunimiya.info/blog/2015/09/23/announcement-for-category-feeds</id>
   <content type="html">&lt;p&gt;このたび、以下のようなカテゴリ別フィードを当ブログで配信することにしました。&lt;/p&gt;

&lt;ul&gt;
  
  &lt;li&gt;
    &lt;a href=&quot;/feeds/rss.xml&quot;&gt;(RSS 全記事)&lt;/a&gt;
  &lt;/li&gt;
  
  &lt;li&gt;
    &lt;a href=&quot;/feeds/atom.xml&quot;&gt;(Atom 全記事)&lt;/a&gt;
  &lt;/li&gt;
  
  &lt;li&gt;
    &lt;a href=&quot;/feeds/categories/informations/rss.xml&quot;&gt;(RSS カテゴリ：近況)&lt;/a&gt;
  &lt;/li&gt;
  
  &lt;li&gt;
    &lt;a href=&quot;/feeds/categories/informations/atom.xml&quot;&gt;(Atom カテゴリ：近況)&lt;/a&gt;
  &lt;/li&gt;
  
  &lt;li&gt;
    &lt;a href=&quot;/feeds/categories/essays/rss.xml&quot;&gt;(RSS カテゴリ：エッセイ)&lt;/a&gt;
  &lt;/li&gt;
  
  &lt;li&gt;
    &lt;a href=&quot;/feeds/categories/essays/atom.xml&quot;&gt;(Atom カテゴリ：エッセイ)&lt;/a&gt;
  &lt;/li&gt;
  
  &lt;li&gt;
    &lt;a href=&quot;/feeds/categories/book_reviews/rss.xml&quot;&gt;(RSS カテゴリ：書評)&lt;/a&gt;
  &lt;/li&gt;
  
  &lt;li&gt;
    &lt;a href=&quot;/feeds/categories/book_reviews/atom.xml&quot;&gt;(Atom カテゴリ：書評)&lt;/a&gt;
  &lt;/li&gt;
  
  &lt;li&gt;
    &lt;a href=&quot;/feeds/categories/memos/rss.xml&quot;&gt;(RSS カテゴリ：メモ)&lt;/a&gt;
  &lt;/li&gt;
  
  &lt;li&gt;
    &lt;a href=&quot;/feeds/categories/memos/atom.xml&quot;&gt;(Atom カテゴリ：メモ)&lt;/a&gt;
  &lt;/li&gt;
  
&lt;/ul&gt;

&lt;p&gt;私の近況だけ知りたい、あるいは書評だけ読みたいという方はこちらを購読していただければと思います。&lt;/p&gt;
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   <title>Code4lib Japan カンファレンス2015でビブリオバトルLODについて発表しました</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2015/09/21/code4lib-japan-conference-2015/"/>
   <updated>2015-09-21T00:00:00+00:00</updated>
   <id>https://www.kunimiya.info/blog/2015/09/21/code4lib-japan-conference-2015</id>
   <content type="html">&lt;p&gt;&lt;img src=&quot;https://www.kunimiya.info/assets/images/2015/09/c4lj-conf-01.jpg&quot; width=&quot;800&quot; height=&quot;600&quot; alt=&quot;Code4Lib Japanカンファレンス2015での発表の様子 &quot; /&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;9月5日〜6日に開催された技術系の図書館イベント Code4Lib Japan Conference 2015にて、『ビブリオバトルLOD：ビブリオバトル開催情報と書誌情報のリンキング』という発表を行いました。&lt;/p&gt;

&lt;iframe src=&quot;https://www.slideshare.net/slideshow/embed_code/key/3Bzlp0J81KMlK1&quot; layout=&quot;responsive&quot; sandbox=&quot;allow-scripts  allow-same-origin&quot; width=&quot;425&quot; height=&quot;355&quot; frameborder=&quot;0&quot; allowfullscreen=&quot;&quot;&gt;&lt;/iframe&gt;

&lt;div&gt;
  &lt;strong&gt; &lt;a href=&quot;//www.slideshare.net/tsunekawamao/lod-52462398&quot; title=&quot;ビブリオバトルLOD : ビブリオバトルイベント情報と書誌情報のリンキング&quot;&gt;ビブリオバトルLOD : ビブリオバトルイベント情報と書誌情報のリンキング&lt;/a&gt; &lt;/strong&gt; from &lt;strong&gt;&lt;a href=&quot;//www.slideshare.net/tsunekawamao&quot;&gt;Tsunekawa Mao&lt;/a&gt;&lt;/strong&gt;
&lt;/div&gt;

&lt;p&gt;↓から発表動画も見ることができます。&lt;/p&gt;

&lt;iframe src=&quot;https://www.youtube.com/embed/7kDEHyK2bc4?rel=0&amp;amp;start=2959&amp;amp;end=4272&quot; layout=&quot;responsive&quot; sandbox=&quot;allow-scripts  allow-same-origin&quot; width=&quot;560&quot; height=&quot;315&quot; frameborder=&quot;0&quot; allowfullscreen=&quot;&quot;&gt;&lt;/iframe&gt;

&lt;p&gt;ビブリオバトルLODとは、ウェブに存在するビブリオバトル開催情報を集約し、Linked Open Data としてデータセットを作成する私の個人プロジェクトです。詳しくは以下をご覧ください。&lt;/p&gt;

&lt;ul&gt;
  &lt;li&gt;&lt;a href=&quot;https://sites.google.com/site/bibliobattlelod/&quot;&gt;ビブリオバトルLODプロジェクト公式サイト&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
  &lt;li&gt;&lt;a href=&quot;http://www.bibliobattle.jp/whatsnew/biburiobatorulodpurojekutonogoshaojie&quot;&gt;ビブリオバトルLODプロジェクトのご紹介&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;

&lt;p&gt;今回の発表では、ビブリオバトルLODプロジェクトについて紹介するとともに、現在開発中の「Bibliobattle Records」を初披露しました。Bibliobattle Recordsは、Linked Open Dataについて詳しくない「普通の人」がビブリオバトル情報を入力・活用できるようにするためのデータベースサービスです。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;img src=&quot;https://www.kunimiya.info/assets/images/2015/09/c4lj-conf-02.png&quot; width=&quot;800&quot; height=&quot;508&quot; alt=&quot;Bibliobattle Recordsのスクリーンショット&quot; /&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;登録された主催者・イベント情報の検索・閲覧といった、データベースとしての基本的な機能は勿論、ビブリオバトルイベントの地図上の分布を示すなどの可視化の機能も備えています。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;img src=&quot;https://www.kunimiya.info/assets/images/2015/09/c4lj-conf-03.png&quot; width=&quot;800&quot; height=&quot;441&quot; alt=&quot;Bibliobattle Recordsのスクリーンショット&quot; /&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;img src=&quot;https://www.kunimiya.info/assets/images/2015/09/c4lj-conf-04.png&quot; width=&quot;800&quot; height=&quot;565&quot; alt=&quot;Bibliobattle Recordsのスクリーンショット&quot; /&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;今回の発表に合せて作成したものが、紹介本検索機能。ビブリオバトルの発表情報に登録された本の識別子（ISBNやNCIDなど）をもとに国立国会図書館の書誌データを取得し、ビブリオバトルイベント情報とリンキングし、検索エンジンである ElasticSearch にインデクシングしています。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;img src=&quot;https://www.kunimiya.info/assets/images/2015/09/c4lj-conf-05.png&quot; width=&quot;800&quot; height=&quot;509&quot; alt=&quot;Bibliobattle Recordsのスクリーンショット&quot; /&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;主題・出版年の絞込のほか、チャンプ本獲得数で絞込ができるなど、Bibliobattle Recordsならではのファセット機能も備えています。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;img src=&quot;https://www.kunimiya.info/assets/images/2015/09/c4lj-conf-06.png&quot; width=&quot;800&quot; height=&quot;552&quot; alt=&quot;Bibliobattle Recordsのスクリーンショット&quot; /&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;Linked Open Dataの提供サービスとして、ビブリオバトル関連情報を RDF や JSON-LD で出力する機能も備えています。実装としては、通常のリレーショナル・データベースとしてデータを管理しておき、各属性に対応する語彙のマッピング規則を設定することで、Linked Dataの出力を実現しています。例えば、2012年6月9日に開催された紀伊國屋書店さんのビブリオバトルの開催情報を以下のようなJSON-LDデータとして出力することができます。&lt;/p&gt;

&lt;pre&gt;&lt;code&gt;{
  &quot;@context&quot;: {
    &quot;dc11&quot;: &quot;http://purl.org/dc/elements/1.1/&quot;,
    &quot;foaf&quot;: &quot;http://xmlns.com/foaf/0.1/&quot;,
    &quot;geo&quot;: &quot;http://www.w3.org/2003/01/geo/wgs84_pos#&quot;,
    &quot;owl&quot;: &quot;http://www.w3.org/2002/07/owl#&quot;,
    &quot;schema&quot;: &quot;http://schema.org/&quot;,
    &quot;xsd&quot;: &quot;http://www.w3.org/2001/XMLSchema#&quot;
  },
  &quot;@id&quot;: &quot;http://purl.org/net/bibliobattle-lod/events/qeQKHH-6&quot;,
  &quot;dc11:title&quot;: &quot;ビブリオバトル in 紀伊國屋 【新宿南店】6月9日&quot;,
  &quot;foaf:homepage&quot;: &quot;http://www.kinokuniya.co.jp/c/store/Shinjuku-South-Store/20120427105555.html&quot;,
  &quot;geo:lat&quot;: {
    &quot;@value&quot;: &quot;3.5686E1&quot;,
    &quot;@type&quot;: &quot;xsd:double&quot;
  },
  &quot;geo:long&quot;: {
    &quot;@value&quot;: &quot;1.39703E2&quot;,
    &quot;@type&quot;: &quot;xsd:double&quot;
  },
  &quot;owl:sameAs&quot;: {
    &quot;@id&quot;: &quot;http://linkdata.org/resource/rdf1s1923i#EV000001&quot;
  },
  &quot;schema:endDate&quot;: {
    &quot;@value&quot;: &quot;2012-06-09&quot;,
    &quot;@type&quot;: &quot;xsd:date&quot;
  },
  &quot;schema:location&quot;: &quot;紀伊國屋書店新宿南店&quot;,
  &quot;schema:organizer&quot;: &quot;http://purl.org/net/bibliobattle-lod/organizers/n0df2ldG&quot;,
  &quot;schema:startDate&quot;: {
    &quot;@value&quot;: &quot;2012-06-09&quot;,
    &quot;@type&quot;: &quot;xsd:date&quot;
  },
  &quot;schema:startTime&quot;: {
    &quot;@value&quot;: &quot;14:00:00+09:00&quot;,
    &quot;@type&quot;: &quot;xsd:time&quot;
  }
}
&lt;/code&gt;&lt;/pre&gt;

&lt;p&gt;Bibliobattle Records は2014年末あたりから開発を開始し、ある程度データの入力と利用に耐えうるところまで達しました。しかしながらデータ量、開発体制ともに不十分であり、ビブリオバトル開催情報の全国規模のデータを作成するまでにはまだまだ課題が山積みです。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ビブリオバトルLODプロジェクトでは、データ入力に協力していただける方、開発に協力していただける方を募集してます。ご関心のある方は常川（Twitter: @kunimiya)までお声をおかけください。どうぞよろしくお願いいたします。&lt;/p&gt;
</content>
 </entry>
 
 <entry>
   <title>情報管理に記事を寄稿しました</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2014/12/19/anouncement-for-an-article-in-joho-kanri/"/>
   <updated>2014-12-19T00:00:00+00:00</updated>
   <id>https://www.kunimiya.info/blog/2014/12/19/anouncement-for-an-article-in-joho-kanri</id>
   <content type="html">&lt;p&gt;告知が遅くなりましたが、『情報管理』の「この本！おすすめします」コーナーに記事を寄稿しました。&lt;/p&gt;

&lt;ul&gt;
  &lt;li&gt;&lt;a href=&quot;https://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/57/8/57_596/_article/-char/ja/&quot;&gt;「本を通じた人とのつながり」を設計する&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;

&lt;p&gt;ビブリオバトルを「本を通じた人とのつながり」の設計手法という観点から、
書評という形式で考察したものです。
私がビブリオバトルのことを知る以前から、本を通じた人とのつながりには関心をいだいており、
ビブリオバトルを他の活動や研究と関連付けて語ってみたいと考えていました。
ビブリオバトルについての記事の多くは、
日本にも以前からある読書会の文化とあまり接続していない印象があります。
ビブリオバトルは単体でも十分面白い活動なのですが、他の読書に関連づけて補完し合うことで、
より読書や人との出会いを促進することに繋がるのではないでしょうか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;この記事では3冊の本を取り上げていますが、他にも参考になる本が色々あり、
それについても紙面が許せばぜひ紹介したかったですね。
具体的には、冒頭で取り上げているエリザベス・ロング『&lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/gp/product/482040525X/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&amp;amp;camp=247&amp;amp;creative=7399&amp;amp;creativeASIN=482040525X&amp;amp;linkCode=as2&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&quot;&gt;ブッククラブ―アメリカ女性と読書&lt;/a&gt;&lt;img src=&quot;http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=kunimiyainfo-22&amp;amp;l=as2&amp;amp;o=9&amp;amp;a=482040525X&quot; width=&quot;1&quot; height=&quot;1&quot; border=&quot;0&quot; alt=&quot;&quot; style=&quot;border:none !important; margin:0px !important;&quot; /&gt; 』は、
読書会の持つ機能や社会に及ぼす影響を本格的に研究した本であり、
読書会について考察するならばぜひ読むべき本だと思います。
ただ、残念ながらほぼ絶版のようなので、今回の記事では参照文献として取り上げる程度に留めました。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;あとは、欧米で一般的な読書会形式であるブッククラブを日本で実践されている吉田さんの『&lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/gp/product/479480928X/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&amp;amp;camp=247&amp;amp;creative=7399&amp;amp;creativeASIN=479480928X&amp;amp;linkCode=as2&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&quot;&gt;読書がさらに楽しくなるブッククラブ-読書会より面白く、人とつながる学びの深さ&lt;/a&gt;&lt;img src=&quot;http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=kunimiyainfo-22&amp;amp;l=as2&amp;amp;o=9&amp;amp;a=479480928X&quot; width=&quot;1&quot; height=&quot;1&quot; border=&quot;0&quot; alt=&quot;&quot; style=&quot;border:none !important; margin:0px !important;&quot; /&gt; 』は、
読書会についての文献も分かりやすくまとめられており、
これから読書会について知ろうとする人には格好の本であり、これもオススメです。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;他にも、執筆時点ではあまり詳しくは読んでいなかったのですが、
遊びとゲームに関する学術書は設計の肝を学ぶという点で非常に参考になります。&lt;/p&gt;

&lt;ul&gt;
  &lt;li&gt;&lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/gp/product/4122000254/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&amp;amp;camp=247&amp;amp;creative=7399&amp;amp;creativeASIN=4122000254&amp;amp;linkCode=as2&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&quot;&gt;ホモ・ルーデンス (中公文庫)&lt;/a&gt;&lt;img src=&quot;http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=kunimiyainfo-22&amp;amp;l=as2&amp;amp;o=9&amp;amp;a=4122000254&quot; width=&quot;1&quot; height=&quot;1&quot; border=&quot;0&quot; alt=&quot;&quot; style=&quot;border:none !important; margin:0px !important;&quot; /&gt;&lt;/li&gt;
  &lt;li&gt;&lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/gp/product/4061589202/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&amp;amp;camp=247&amp;amp;creative=7399&amp;amp;creativeASIN=4061589202&amp;amp;linkCode=as2&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&quot;&gt;遊びと人間 (講談社学術文庫)&lt;/a&gt;&lt;img src=&quot;http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=kunimiyainfo-22&amp;amp;l=as2&amp;amp;o=9&amp;amp;a=4061589202&quot; width=&quot;1&quot; height=&quot;1&quot; border=&quot;0&quot; alt=&quot;&quot; style=&quot;border:none !important; margin:0px !important;&quot; /&gt;&lt;/li&gt;
  &lt;li&gt;&lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/gp/product/4140815167/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&amp;amp;camp=247&amp;amp;creative=7399&amp;amp;creativeASIN=4140815167&amp;amp;linkCode=as2&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&quot;&gt;ゲーミフィケーション―&amp;lt;ゲーム&amp;gt;がビジネスを変える&lt;ゲーム&gt;がビジネスを変える&amp;lt;/a&amp;gt;&lt;img src=&quot;http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=kunimiyainfo-22&amp;amp;l=as2&amp;amp;o=9&amp;amp;a=4140815167&quot; width=&quot;1&quot; height=&quot;1&quot; border=&quot;0&quot; alt=&quot;&quot; style=&quot;border:none !important; margin:0px !important;&quot; /&gt;&lt;/ゲーム&gt;&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;

&lt;p&gt;いつかまた同様のテーマで記事を執筆することができたら嬉しいですね。&lt;/p&gt;
</content>
 </entry>
 
 <entry>
   <title>気まぐれブックトーク: 「才能」についての3冊</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2014/11/08/booktalk/"/>
   <updated>2014-11-08T00:00:00+00:00</updated>
   <id>https://www.kunimiya.info/blog/2014/11/08/booktalk</id>
   <content type="html">&lt;p&gt;頭に浮かんできた言葉に関連した本を紹介するという趣旨で記事を書いてみようと思い立ったので書いてみる。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;今日思い浮かんだ言葉は&lt;em&gt;「才能」&lt;/em&gt;。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;あの人はプレゼンテーションの才能がある。私にはイラストの才能がない。日常で才能という言葉はよく使われる。日常でよく使われる言葉の大半がそうであるように、才能という言葉がどういう意味を持つのか、あまりはっきりとしない。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;才能には生まれつきのものと、努力によって獲得したものとに分けることがある。前者の才能を持つ人のことを天才といい、後者の才能を持つ人を秀才という。この2つの言葉を使う時、往々にして天才は秀才に優れており、先天的な才能には後天的な才能は追いつかないという文脈で語られることがある。このような才能観に真っ向から反対した本として、『非才！』がある。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/gp/product/4760138382?tag=dhatenanejpkuni-22&quot;&gt;&lt;img src=&quot;http://images-jp.amazon.com/images/P/4760138382.09.jpg&quot; alt=&quot;Amazon.co.jp： 非才!―あなたの子どもを勝者にする成功の科学: マシュー サイド, Matthew Syed, 山形 浩生, 守岡 桜: 本&quot; /&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;この本は卓球の世界チャンピオンである著者が、自身の才能がどのようにしてできたのかを科学的に検証し、子どもを天才にするには親はどう育成すべきかを説いた本である。本書のもっとも核となる主張は、「先天的な才能を持つという意味での天才はいない。すべての才能は絶え間ない努力の賜物である」ということである。この主張は、ウェブ漫画などでも取り上げられている「10万時間の法則」の元ネタであるが、少々単純化して語られがちである。本書の主張では、人が卓越した才能を獲得するには (1) 明確な目的　(2) 反復可能な形式化された練習 (3) 練習を反復する膨大な時間(およそ10万時間) の3種類の条件が必要だという。1が必要なのは2や3だけでは車の運転をする人すべてがプロドライバーにはなれないことを反映している。努力しても才能を得ることができない人は、この3つのいずれかが欠けているからだという。そして、俗にいう天才たちは幼少時にこの3つの条件を満たす環境に恵まれていたからなのである。例えば、電撃のように高速で卓球の球を返す選手は、幼少時に通っていた卓球場がとても狭く、大きく身体を動かすことができなかった。その環境下で長期間に渡り卓球の練習を続けた結果として、体を動かさずに球を素早く返す能力を獲得せざる負えなくなったのだ。この選手は、最初から高速に球を返す能力を獲得しようと思って練習をしたわけではない。たまたま用意された環境の制約の中で試合に勝とうとしたことが彼を天才にしたのである。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;『非才！』は凡人でも上手く努力すれば誰でも天才になれるという点では凡人に希望を与えてくれる本ではあるが、反面努力しなければ才能は身に付けることができないという点で厳しい本である。10万時間なんて社会人になってしまうととても確保できるわけはなく、天才を育てようとする親以外に本書の教訓を実現する読者はなかなかいないのではないか。そんな、手遅れな凡人の1人である私が次に面白いと思った本がこちら、『さあ、才能に目覚めよう！』である。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/gp/product/4532149479?tag=dhatenanejpkuni-22&quot;&gt;&lt;img src=&quot;http://images-jp.amazon.com/images/P/4532149479.09.MZZZZZZZ.jpg&quot; alt=&quot;Amazon.co.jp： さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす: マーカス バッキンガム, ドナルド・O.  クリフトン, 田口 俊樹: 本&quot; /&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;この本は『非才！』とは逆に、才能を先天的なものとしてみなし、誰もがそれぞれ持っている才能を伸ばそうと啓発する本である。とはいっても、ここでいう才能とは、『非才！』で取り上げていたような卓越した能力のことを意味しているわけではない。本書は才能というものを「特定の何かに執着する気質」と再定義している。そして、それこそが人を何かに特化したりスキルを身につけるための鍵なのだという。一見すると、この主張は『非才！』と矛盾するようである。しかし、よく読んでみれば実は補完する関係にあるということが分かる。そもそも、なぜ世の才能ある人は10万時間も練習に費やしたのか。それは幼少時の環境が寄与していたのかもしれないが、それだけでは成立しない。私は小学生の頃、空手・サッカー・水泳など様々なスポーツの習い事をしていたが、何一つとして上手くはならなかった。理由はいたって単純で、興味がわかなかったからである。そう、そもそも10万時間も特定の練習を反復できる執着心自体が、ひとつの才能なのではないだろうか。そしてそれは、努力で身につけるものではない。その人が生まれてから早期に身につけた性格に起因するのではなかろうか。『さあ、才能に目覚めよう！』は、人間は自我を形成する過程で何か固有のものに執着する性向という意味で「才能」を獲得しており、それを自覚して才能をポジティブに使おうとすれば人はだれしもある種の天才になれると主張した本である。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;『さあ、才能に目覚めよう！』の面白いところはこの「才能」を具体的に34種類に分類し、実際に読者が持つ才能ベスト5を分析する診断テストを用意しているところである。(というよりも、そもそもこの本は才能診断テストの販促本といった位置付けなのであるが)。そして、自分が持つとされる才能をどう活かせばいいのか、周りの上司や先輩、友人はある才能を持つ人にどう接すればいいのかについてのアドバイスが書かれている。 (ちなみに私の才能ベスト5は「収集心」「内省」「学習欲」「自我」「着想」だそうで、大学の先生からは「何の意外性もない」と言われた) 自分は何に向いているのか、どうしたら活躍することができるのか悩んでいる人は、この本を読んで、診断を受けてみるといと思う。天才になれるかどうかは分からないが、自分の活かし方について示唆を与えてくれる。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;以上の2冊は才能に関する本の中でも特に有名なのでここで終わるのはちょっとつまらない。そこで、別ジャンルから本を1冊取り出してみる。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;才能を持ったからといって良い人生を送れるとは限らない。むしろ世の天才の中には、才能がありすぎるがために不幸な人生を送る人もいる。陳腐だが、人間に本当に必要な才能は「幸せになろうとする才能」だと私は思う。その才能を持つ人にとって、社会が豊かであろうが過酷であろうが関係ない。いつでもそういう人は自分が今生きている中で幸せを見つけようとする。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/gp/product/4102132015?tag=dhatenanejpkuni-22&quot;&gt;&lt;img src=&quot;http://images-jp.amazon.com/images/P/4102132015.09.MZZZZZZZ.jpg&quot; alt=&quot;Amazon.co.jp： イワン・デニーソヴィチの一日 (新潮文庫): ソルジェニーツィン, 木村 浩: 本&quot; /&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;『イワン・デニーソヴィチの一日』は、極限の生活の中で「幸せになろうとする才能」を持った主人公の一日を描いたロシア文学の名著である。主人公のイワンは、友人に宛てた手紙でスターリンを批判したがために収容所に送られてしまい、その間長期に渡りロシアの凍てついた収容所生活を送ることになってしまった。これはソルジェニーツィン自身の実話をもとにしており、ここで書かれている収容所生活はあまりにも凄惨である。しかしながら、この小説中でイワンは、憂鬱な感情を一切表さない。彼は昼食の時間にパンを1つ余計に食べることができたことに至福を感じ、氷点下の雪世界の中できれいにレンガを積むことに熱中する。客観的に見て誰もが不幸だと思う環境の中で、彼はささやかな幸せや喜びを全身で受け止めようとする。だからこの小説には収容所生活を描写する小説としては珍しく陰鬱な雰囲気が皆無であり、ときにはイワンがささやかな幸せに大喜びする姿に微笑んでしまうことすらある。もちろん、この小説は収容所生活が不幸ではないことを主張するために書かれた本ではない。この作品が発表された当時は、まだスターリン死後間もなくで、収容所生活について批判的に書くことができなかったという背景がある。おそらくソルジェニーツィン自身は、こうしたささやかなことを幸せに感じるイワンの姿を描くことで、逆説的に収容所生活の悲惨さを描こうとしたのだと思う。しかしながら、私はこの作品を最初に読んで感じたのは、収容所の悲惨さよりもイワンという人間の強さだった。豊かな社会の中で恵まれた人生を送っていても、必ずしも幸福にはなれない。社会が豊かであることは人の幸福追求を容易にするけれども、そもそも個々人が幸福に生きる意思を持つこともまた必要ではないか。イワンは、誇ることもなく、ただ生きる姿を見せることで私たちに幸せになる意思を持つことの重要さを教えてくれる。多分こうした強さを手に入れることはできたのは、イワンが図らずも凄惨な1日を、それこそ10万時間を越えるまで反復して生き抜いてきたからかもしれない。これからどういう考えを持って生き、いかに幸せになるかは、目の前の生活をどう受け止めるかにかかっているのだと私に教えてくれた1冊である。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;わずか3冊だが思いつきのブックトークを書いてみた。単なる書評よりも、こういうブックトーク形式で書いたほうがテーマについて多角的に考えることができるので、今後気まぐれにこういう記事を書いてみるのもいいのかもしれない。&lt;/p&gt;
</content>
 </entry>
 
 <entry>
   <title>ロジェ・カイヨワ『遊びと人間』</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2014/09/20/review-les-jeux-et-les-hommes/"/>
   <updated>2014-09-20T00:00:00+00:00</updated>
   <id>https://www.kunimiya.info/blog/2014/09/20/review-les-jeux-et-les-hommes</id>
   <content type="html">&lt;div class=&quot;amazon_tag&quot; itemscope=&quot;&quot; itemid=&quot;urn:isbn:4061589202&quot; itemtype=&quot;http://schema.org/Book&quot;&gt;&lt;a class=&quot;image_block&quot; target=&quot;_blank&quot; href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E9%81%8A%E3%81%B3%E3%81%A8%E4%BA%BA%E9%96%93-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E5%AD%A6%E8%A1%93%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7-%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%A8%E3%83%AF/dp/4061589202?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4061589202&quot;&gt;&lt;img src=&quot;https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/21M6RY2E48L._SL160_.jpg&quot; /&gt;&lt;/a&gt;&lt;div class=&quot;item_detail&quot;&gt;&lt;p class=&quot;title&quot; itemprop=&quot;name&quot;&gt;&lt;a href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E9%81%8A%E3%81%B3%E3%81%A8%E4%BA%BA%E9%96%93-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E5%AD%A6%E8%A1%93%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7-%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%A8%E3%83%AF/dp/4061589202?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4061589202&quot;&gt;遊びと人間 (講談社学術文庫)&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;&lt;ul&gt;&lt;li&gt;著者:	&lt;span itemprop=&quot;author&quot;&gt;ロジェ カイヨワ&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;出版日:	&lt;span itemprop=&quot;datePublished&quot;&gt;1990-04-05&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;出版社/メーカー:	&lt;span itemprop=&quot;publisher&quot;&gt;講談社&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;カテゴリ:	&lt;span itemprop=&quot;&quot;&gt;Book&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;ISBN:	&lt;span itemprop=&quot;isbn&quot;&gt;4061589202&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;/div&gt;&lt;/div&gt;

&lt;p&gt;人間は遊びが好きである。子どもの時にはごっこ遊びをしたりテレビゲームをしたりして日常の大半を過ごす。大人になってもスポーツをしたり、賭け事をしたりする。遊びは人生の中で欠かせないものであり、生活に潤いをもたらす。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;このように生活に密着した遊びであるが、いざ遊びとは何かと問われるととたんに言葉に窮する。遊びほど実践と思考に断絶のある活動は無いのではなかろうか。
本書『遊びと人間』は遊びの本質を追究した哲学書である。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;まず、カイヨワは遊びの基本的な定義を以下の通り記述している。&lt;/p&gt;

&lt;blockquote&gt;
  &lt;ol&gt;
    &lt;li&gt;&lt;strong&gt;自由な活動&lt;/strong&gt;。すなわち、遊戯が強制されないこと。むしろ強制されれば、遊びはたちまち魅力的な愉快な楽しみという性質を失ってしまう。&lt;/li&gt;
    &lt;li&gt;&lt;strong&gt;隔離された活動&lt;/strong&gt;。すなわち、あらかじめ決められた明確な空間と時間の範囲内に制限されていること。&lt;/li&gt;
    &lt;li&gt;&lt;strong&gt;未確定な活動&lt;/strong&gt;。すなわち、ゲーム展開が決定されていたり、先に結果が分かっていたりしてはならない。創意の工夫があるのだから、ある種の自由がかならず遊戯者の側に残されていなくてはならない。&lt;/li&gt;
    &lt;li&gt;&lt;strong&gt;非生産的活動&lt;/strong&gt;。すなわち、財産も富も、いかなる種類の新要素も作り出さないこと。遊戯者間での所有権の移動をのぞいて、勝負開始時と同じ状態に帰着する。&lt;/li&gt;
    &lt;li&gt;&lt;strong&gt;規則のある活動&lt;/strong&gt;。すなわち、約束ごとに従う活動。この約束ごとは通常法規を停止し、一時的に新しい法を確立する。そしてこの法だけが通用する。&lt;/li&gt;
    &lt;li&gt;&lt;strong&gt;虚構の活動&lt;/strong&gt;。すなわち、日常生活と対比した場合、二次的な現実、または明白に非現実であるという特殊な意識を伴っていること。&lt;/li&gt;
  &lt;/ol&gt;

  &lt;p&gt;&lt;cite&gt;(『遊びと人間』p.40より)&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;

&lt;p&gt;カイヨワは以上の定義から逸脱した遊びは「堕落した遊び」であり、本来的な遊びではないと否定する。例えば、体育の授業で行われるスポーツもパチプロも彼らの考えからすれば逸脱した遊びであり、批判されるべきものだろう。体育の授業は強制されたものであるから「自由な活動」ではなく、パチプロはパチンコをすることで生計を立てているので「非生産的活動」から外れるからである。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;カイヨワは以上のように遊びを定義したが、これだけでは遊びの内容を説明することはできないと考えた。
まさに自分が遊びをする最中に感じる「楽しさ」を端的に言い表すには、どういう定義を行えばいいのか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;カイヨワは遊びの「パイディア(Pidia)」と「ルドゥス(Ludus)」という用語を発明することで遊びの本質を言い表した。&lt;/p&gt;

&lt;dl&gt;
  &lt;dt&gt;パイディア(Pidia)&lt;/dt&gt;&lt;dd&gt;即興と歓喜の間にある、規則から自由になろうとする原初的な力&lt;/dd&gt;
  &lt;dt&gt;ルドゥス(Ludus)&lt;/dt&gt;&lt;dd&gt;恣意的だが強制的でことさら窮屈な規約に従わせる力&lt;/dd&gt;
&lt;/dl&gt;

&lt;p&gt;カイヨワはこのパイディアとルドゥスという2つの力を極として位置付けられた活動が遊びであるとした。つまり、遊びとは自由奔放でありながら何か見えない規則に縛られている、一見矛盾した行動であるとカイヨワは位置付けたのである。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;遊びが2つの力の極に引っ張られたものであるということは、遊びにもパイディア寄りのものとルドゥス寄りのものがあり、そこには濃淡があるということである。
カイヨワは遊びの内容にしたがって、遊びを以下の4つに区分した。&lt;/p&gt;

&lt;dl&gt;
  &lt;dt&gt;アゴン(Agon) &lt;/dt&gt;&lt;dd&gt;&lt;q&gt;すべて競争という形のとる一群の遊び&lt;/q&gt;(p.46)。&lt;/dd&gt;
  &lt;dt&gt;アレア(Alea) &lt;/dt&gt;&lt;dd&gt;&lt;q&gt;遊戯者の力の及ばぬ独立の決定の上に成りたつすべての遊び&lt;/q&gt;(p.50)&lt;/dd&gt;
  &lt;dt&gt;ミミクリ(Mimicry) &lt;/dt&gt;&lt;dd&gt; 参加者が&lt;q&gt;その人格を一時的に忘れ、偽装し、捨て去り、別の人格をよそおう&lt;/q&gt;遊び(p.55)&lt;/dd&gt;
  &lt;dt&gt;イリンクス(Ilinx) &lt;/dt&gt;&lt;dd&gt; &lt;q&gt;眩暈の追求にもとづくもろもろの遊び&lt;/q&gt;(p.60)&lt;/dd&gt;
&lt;/dl&gt;

&lt;p&gt;「パイディア』と「ルドゥス」という2つの極。そして上の4分類を用いると様々な遊びを分類することができる。試みに、具体例を上げながら表形式で遊びを分類すると以下のようになる。&lt;/p&gt;

&lt;table class=&quot;table&quot;&gt;
  &lt;tr&gt;&lt;th&gt;-&lt;/th&gt;&lt;th&gt;パイディア&lt;/th&gt;&lt;th&gt;ルドゥス&lt;/th&gt;&lt;/tr&gt;
  &lt;tr&gt;&lt;th&gt;アゴン&lt;/th&gt;&lt;td&gt;けんか&lt;/td&gt;&lt;td&gt;サッカー、野球&lt;/td&gt;&lt;/tr&gt;
  &lt;tr&gt;&lt;th&gt;アレア&lt;/th&gt;&lt;td&gt;(存在しない)&lt;/td&gt;&lt;td&gt;パチンコ&lt;/td&gt;&lt;/tr&gt;
  &lt;tr&gt;&lt;th&gt;ミミクリ&lt;/th&gt;&lt;td&gt;ごっこ遊び、演劇&lt;/td&gt;&lt;td&gt;組み立て遊び&lt;/td&gt;&lt;/tr&gt;
  &lt;tr&gt;&lt;th&gt;イリンクス&lt;/th&gt;&lt;td&gt;サーカス&lt;/td&gt;&lt;td&gt;(存在しない)&lt;/td&gt;&lt;/tr&gt;
&lt;/table&gt;

&lt;p&gt;このように分類してみると、それぞれの遊びが内在する規範や楽しさの秘密が分かるだろう。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;カイヨワの遊び理論の面白いところは、以上の遊びの定義と分類を使って社会を支配する力を解き明かそうとする点である。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;カイヨワによれば、人類の歴史は「ミミクリとイリンクスの時代」と「アゴンとアレアの時代」の2つの時代に分けることができるという。
ミミクリとイリンクスの時代とは、つまり呪術や幻覚が支配する時代である。社会の支配者は仮面をつけたり(=ミミクリ)、薬草などによって錯乱したり(=イリンクス)することで神や精霊の代行者となり社会をコントロールしようとする。日本で言えば卑弥呼の時代などを思い浮かべられる。
人類はこのような呪術と幻覚に支配された文明から、徐々に法律による規制や市場での競争を通じて社会をつくりあげようとする。
つまり、ミミクリとイリンクスの時代からアゴンとアレアの支配する社会へと人類は移行するのである。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;しかしながら、ミミクリとイリンクスは人類社会から消失したわけではない。
ミミクリは演劇という形で、イリンクスはサーカスといった形で生き残っている。
ときにこうした遊びは反社会的な行動へと変化する。
そして、社会の片隅で人間を魅惑し、再び社会を支配しようとしている。
その転覆が成功したとき、それは革命といった形で社会に現れるのである。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;このように、カイヨワは遊びの分析を出発点として人類文化を研究することができると考えた。
このため、『遊びと人間』は遊びだけではなく人類のあらゆる物事を考える汎用的な方法論として使えるのである。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;名著とは、読者の現実の捉え方を転換させるような本だと思う。
そうだとすれば、本書は間違いなく名著といえるだろう。
ぜひ読んでみていただきたい。&lt;/p&gt;

&lt;h3 id=&quot;関連リンク他サイト&quot;&gt;関連リンク(他サイト)&lt;/h3&gt;

&lt;ul&gt;
  &lt;li&gt;&lt;a href=&quot;http://www.critiqueofgames.net/book_review/05.html&quot;&gt;『遊びと人間』ロジェ＝カイヨワ&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
  &lt;li&gt;&lt;a href=&quot;http://www.geocities.co.jp/Bookend-Shikibu/3818/books/asobi.html&quot;&gt;遊びと人間&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
  &lt;li&gt;&lt;a href=&quot;http://www.ringolab.com/note/daiya/2008/07/post-803.html&quot;&gt;遊びと人間 - 情報考学 Passion For The Future&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
</content>
 </entry>
 
 <entry>
   <title>ブログツールをWordpressからJekyllに移行した</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2014/09/14/migrate-blog-system-from-wordpress-to-jekyll/"/>
   <updated>2014-09-14T00:00:00+00:00</updated>
   <id>https://www.kunimiya.info/blog/2014/09/14/migrate-blog-system-from-wordpress-to-jekyll</id>
   <content type="html">&lt;p&gt;以前、&lt;a href=&quot;/blog/2013/02/13/github-e6-96-87-e5-8c-96-e3-81-a8-e9-9d-99-e7-9a-84-e3-83-96-e3-83-ad-e3-82-b0-e3-83-84-e3-83-bc-e3-83-ab/&quot;&gt;静的ブログサイト構築ツールに移行したいと書いた&lt;/a&gt;が、このたび思い立ってWordpressで運用していた本ブログを、静的ブログサイトツール&lt;a href=&quot;http://jekyllrb.com/&quot;&gt;Jekyll&lt;/a&gt;に移行した。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;JekyllはGitHubで開発された静的ウェブサイト生成ツールで、GitHubが運営するウェブサイトホスティングサービスであるGitHub Pagesの構築によく使われている。
記事はMarkdown形式のファイルとして作成して、jekyllコマンドを実行することで、あらかじめ用意しておいたテンプレートに従ってウェブサイトを構築してくれる。
いまどきの静的ウェブサイト生成ツールにはnanocやmiddlemanなどいろいろあるのだが、
&lt;a href=&quot;http://import.jekyllrb.com/docs/wordpress/&quot;&gt;JekyllはWordpressから移行するためのツール&lt;/a&gt;が用意されているので採用することにした。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;また、ウェブサイト全体の構成のベースとして、&lt;a href=&quot;http://jekyllbootstrap.com/&quot;&gt;Jekyll Bootstrap&lt;/a&gt;を使用した。これはJekyllでブログを構築する際のテンプレートの一種である。
タグの一覧やソーシャルメディアボタンを置くための便利メソッドが事前に実装されているため、あまり苦労することなくWordpressで運用していた頃のスタイルを再現することができる。
CSSはTwitter Bootstrapを使用しているので、デザインのカスタマイズもTwitter Bootstrapに触ったことのある人には簡単なはずだ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;自分でもいくつかヘルパーメソッドを独自実装した。
例えば、記事にCreativeCommonsライセンスを付与するためのヘルパーなどである。
このヘルパーは記事ソースファイルの先頭に定義されたYAML Front Matterに「cc: cc-by」「cc: cc-by-sa」などと書くと、対応するCreativeCommonsのメタデータを出力してくれる。
単に自分が使うライセンスのタイプに従って出力するHTMLを切り替えるだけの単純な仕組みであるが、結構便利である。
暇があるときに独自実装のヘルパースクリプトと併せて、このブログサイトのソースコードをGitHubにあげてみようと思う。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;苦労した点としては、ウェブサイトを更新する方法である。
Wordpress運用時ではブラウザから記事を更新できるのだが、Jekyllで運用する場合には一旦HTMLコードを生成し、SFTPなどを経由してウェブサーバー上の公開ディレクトリにコピーする必要がある。しかしこれを記事更新の度に行うのはさすがにだるいし、ファイル操作を間違えると他のファイルを書き換えてしまう危険性も生じる。
解決策がないものかと&lt;a href=&quot;http://jekyllrb.com/docs/deployment-methods/#git-post-receive-hook&quot;&gt;公式サイトを見てみたところ&lt;/a&gt;、以下のフローが適当なようだ。&lt;/p&gt;

&lt;ol&gt;
  &lt;li&gt;Jekyllで作成したブログのGitリポジトリをサーバー上に作成しておく&lt;/li&gt;
  &lt;li&gt;Gitリポジトリからソースファイルを一時的にcloneし、HTMLソースを構築して公開ディレクトリにコピーするスクリプトを作成する&lt;/li&gt;
  &lt;li&gt;作成したスクリプトをGitのhooksディレクトリ以下に post-receive として保存する&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;

&lt;p&gt;このような設定をした上で、ローカルにcloneしたGitリポジトリ上で記事を作成・コミットし、サーバー側のGitリポジトリに push すると、
後は自動的にウェブサイトの再構築を行ってくれる。
実装途中でパーミッション関係の問題にぶち当たったが、これに関してはsudoerの設定をいじっておく。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ソースコードはMarkdownで書かれているので文章を再利用する際にも便利だし、記事を作成する過程で様々な場所にソースコードが分散して保存されるので、余計なバックアップ作業ををわざわざ行う必要が無いのが嬉しい。セキュリティの観点から言っても、Wordpressの脆弱性を気にする必要が無いので運用上のコストがあまりかからないだろう。&lt;/p&gt;
</content>
 </entry>
 
 <entry>
   <title>マンデート・ルール : ビブリオバトル追加ルールの提案</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2014/09/09/mandate-rule-as-additional-bibliobattle-rules/"/>
   <updated>2014-09-09T17:13:28+00:00</updated>
   <id>https://www.kunimiya.info/blog/2014/09/09/mandate-rule-as-additional-bibliobattle-rules</id>
   <content type="html">&lt;p&gt;ビブリオバトルでチャンプ本を選ぶことが批判されることがしばしば起こる。このような批判に対して私は、ビブリオバトルの勝敗が本の優劣を決めるものではないこと、チャンプ本を選ぶことで参加者の関心を表出できるというメリットがあると答えて、ビブリオバトルの弁護を試みることが多い。しかし、私はこのような弁護が批判に対応できているのか常々疑問に思っていた。そして、どうしてこのような批判が起こるのか、どうすれば適切に対処できるのか悩んできた。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;悩んだ末に私は次のような考えに至った。ビブリオバトルに勝敗の要素があることに批判が集まる原因は、チャンプ本を選ぶ目的が多くのビブリオバトルイベントで不明確だからなのではないか。『[&lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/gp/product/4166609017?tag=dhatenanejpkuni-22&quot;&gt;ビブリオバトル 本を知り人を知る書評ゲーム&lt;/a&gt;』によれば、ビブリオバトルは、本来は輪読会で読む本を決めるために生み出されたゲームであるという。そこでは、ビブリオバトルで選出されたチャンプ本は、その後の輪読会の運営に影響を与えるものとして明確な意義があった。しかしながら、現在のビブリオバトルではチャンプ本が次回のビブリオバトルに影響することはあまりみられない。選挙にしても、以後の政権を握る人物を決めるためという目的が果たされなければ、それは単なる人気投票に過ぎなくなる。そうなれば投票をすることに対して懐疑的になるのは当然だと思う。投票という制度が意味を持つためには、投票目的が何らかの形で実現されなければならないのだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もし上のような考察が正しいと仮定して、どのような方法で問題を解決することができるだろうか。個々のビブリオバトルの運営者が何らかのフォローをするということは考えられるが、結局それはビブリオバトル全体の状況の解決には繋がらない。ビブリオバトルのチャンプ本に意義を持たせるには、それに対応するルールを制定する必要があるのではなかろうか。そこで、私は僭越ながら以下のようなビブリオバトルの追加ルールを提案したい。&lt;/p&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li&gt;発表者は、前回のビブリオバトルで決定したテーマに関連した本を選ばなければならない（初回開催時は運営者がテーマを決定するものとする）&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;発表者は、本のプレゼンテーションの中で、紹介する本のキャッチフレーズを必ず述べる&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;運営者は、チャンプ本と発表者が付与したキャッチフレーズを次回ビブリオバトルのテーマとして採用しなければならない&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;p&gt;上述のルールを、私は「&lt;strong&gt;マンデート・ルール&lt;/strong&gt;」と名づけておく。つまり、このルールを追加したビブリオバトルでは、投票行為は次回ビブリオバトルのテーマを決定する権限を投票対象に委任する行為であるとみなすのである。政治が選挙で選出された政治家に左右されるように、ビブリオバトルの運営はチャンプ本に左右されるのである。このようにビブリオバトルの運営に影響をあたえるようにチャンプ本を位置づけることによって、投票行為の意義を明確化するのがマンデート・ルールの目的である。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ちなみに、ビブリオバトルのテーマがチャンプ本だけでなく発表者のキャッチフレーズも含んでいるのは、その本が紹介された文脈を伝えるためである。本には様々な要素が詰まっているので、本だけをテーマにすれば前回のビブリオバトルとまったく関連性を持たないような本にこじつける危険性が考えられるために、キャッチフレーズという形で文脈情報を付与することにした。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;マンデート・ルールは、ビブリオバトルのコミュニティ形成の要素を強化することにも役立つのではないかと考えている。チャンプ本が次回ビブリオバトルのテーマとすることによって、ビブリオバトルの運営に聴衆も参加できるようになり、ビブリオバトルを取り巻くコミュニティについて意識するようになる。たとえビブリオバトルの参加者が毎回変動したとしても、前回のチャンプ本を参照することによって、自分がどのような文脈のもとでビブリオバトルに参加しているのかを意識するようになるだろう。また、マンデート・ルールはどのような規模のビブリオバトルでも継続性のあるものであれば採用が可能であるので、運用の負荷もあまりかからない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;マンデート・ルールはまだ実際に運用したことがないので、このルールが有用であるかどうかはまだ分からない。実際に検証するにしても、長期間の観察が必要であろう。そのため、まずはこのようにブログ記事として公開することで、ビブリオバトルの参加者や運営者に問うことにした。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;皆様はどうお考えだろうか。問題の仮説に対する反論や改善策も含めてぜひ意見を頂きたい。&lt;/p&gt;
</content>
 </entry>
 
 <entry>
   <title>図書館についての原体験</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2014/08/10/my-formative-experience-in-a-library/"/>
   <updated>2014-08-10T09:14:39+00:00</updated>
   <id>https://www.kunimiya.info/blog/2014/08/10/my-formative-experience-in-a-library</id>
   <content type="html">&lt;p&gt;私が図書館に関心を持ち、図書館について学ぼうと考えるようになったきっかけは、初めて自分ひとりだけで図書館に行ったときの感動だった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;それは小学校低学年の頃だったかと思う。私が小さな市立図書館の扉を開いて、自由に本棚を歩いているときに抱いたイメージは今でも覚えている。それは無数の窓であった。 それも窓と窓が重なりあい隣り合い、ひとつの結晶構造を形作っているような、そのようなイメージだった。窓の向こうには私が行ったことのない国があり、会ったことのない人がいて、今まで聞いたことのない話をしてくれようと私に手を伸ばしている。窓から窓に様々な糸が張り巡らされていて、窓を開いて話を聞いているとき(つまり本棚から本を取り出して読んでいるとき)、ときおりその糸が揺れうごき、窓と窓の関係を私に教えてくれた。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;本棚を前にしてこのようなイメージを抱いた時、私は自分が無数の人びとと共に生きていているということを実感した。それは地球儀に触れるよりも旅行するよりもはるかにリアリティのある体験だった。 ( ついでにいえばそのイメージを強く喚起した本棚は図書館の蔵書の大半を占めていた9類(文学)の棚ではなく、 9類におされて小さくまとまっていたその他のノンフィクションの棚であった。 )&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この図書館に対するイメージは、何を意味するのだろうか。それは私の幼いころからの課題であり、未だに結論が見えない。ただそれは私がひとりの人間として公的な領域と関わることと重要なつながりをもっているのではないかとぼんやりと考えている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;それまでの私の読書体験は自分の家庭環境と不可分なものだった。幼いころは親からの読み聞かせで本に触れ、物心がついた頃には家にある本を読むようになり、その後書店で本を買うようになってもその代金は結局親からもらうものであった。それに対して図書館で本を借りるという行為は、そうした自分のプライベートな都合から離れて、ひとりの人間として本を読むという行為を実現してくれる。つまり図書館における読書は子どもが対等な人間として公的な領域に触れる数少ない体験となりうるのである。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ハンナ・アレントは『&lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480081569/dhatenanejpkuni-22/ref=nosim/&quot;&gt;人間の条件&lt;/a&gt;』のなかで、公的という言葉についてこう語っている。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;「&lt;ruby&gt;公的&lt;rt&gt;パブリック&lt;/rt&gt;&lt;/ruby&gt;」という用語は、世界そのものを意味している。なぜなら、世界とは、私たちすべての者に共通するものであり、私たちが私的に所有している場所とは異なるからである。しかし、ここでいう世界とは地球とか自然のことではない。地球とか自然は、人びとがその中を動き、有機的生命の一般的条件となっている限定的な空間にすぎない。むしろ、ここでいう世界は、人間の工作物や人間の手が作った製作物に結びついており、さらに、この人工的な世界に共生している人びとの間で進行する事象に結びついている。世界の中に共生するというのは、本質的には、ちょうど、テーブルがその周りに座っている人びとの&lt;ruby&gt;真中&lt;rt&gt;ビトウィーン&lt;/rt&gt;&lt;/ruby&gt;に位置しているように、事物の世界がそれを共有している人びとの&lt;ruby&gt;真中&lt;rt&gt;ビトウィーン&lt;/rt&gt;&lt;/ruby&gt;にあるということを意味する。つまり、世界は、すべての&lt;ruby&gt;介在者&lt;rt&gt;イン・ビトウィーン&lt;/rt&gt;&lt;/ruby&gt;と同じように、人びとを結びつけると同時に人びとを分離させている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;cite&gt;『人間の条件』ハンナ・アレント/著 志水速雄/訳, 筑摩書房, p.78-79&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;ハンナ・アレントの言葉を踏まえれば、私は図書館という人間の製作物によって世界に触れ、遠く離れた人びとと結びついたのである。 それは同時に、身の回りの人びとから分離され、ただひとり考え感じることを経験したのである。 図書館は私に、ハンナ・アレントいうところの&lt;ruby&gt;独居&lt;rt&gt;ソリチュード&lt;/rt&gt;&lt;/ruby&gt;を体験させたのだろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;他人がこのような体験をしたことがあるかどうかは分からないが、その体験は私の人格や行動に変更不能な影響を与えたのである。 そして、私の図書館に対するイメージを決定づけ、 私が図書館について学び研究するときに、人との関わりを作り出すことに注目しがちな性向を創りだしていったのである。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;つい最近、博士論文という形で自分の考えを世に発表したが、博士号をいただくことになってもなお自分の図書館についての考えが完成したとは思えないでいる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;図書館にはじめて入ったときの衝撃的なイメージから長い時間を経て、今私は図書館員として勤務するようになった。 仕事の上で図書館について考えるとき、上に書いたような個人的な体験に基づく独自の考えはできるだけ省き、現実的な視点で考えるように心がけている。 ただ、これまでと同じように、これからも私は図書館と、図書館を通じた人との関わりについて考え続けていくことになるのだろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;その成果として、ただ独居的に図書館についてのイメージを抱くだけでなく、現実に人びとと図書館の中で特別な体験を共に得たいとも思っている。&lt;/p&gt;
</content>
 </entry>
 
 <entry>
   <title>タイムラインに縛られたウェブ</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2014/08/09/e3-82-bf-e3-82-a4-e3-83-a0-e3-83-a9-e3-82-a4-e3-83-b3-e3-81-ab-e7-b8-9b-e3-82-89-e3-82-8c-e3-81-9f-e3-82-a6-e3-82-a7-e3-83-96/"/>
   <updated>2014-08-09T16:50:32+00:00</updated>
   <id>https://www.kunimiya.info/blog/2014/08/09/%e3%82%bf%e3%82%a4%e3%83%a0%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%81%ab%e7%b8%9b%e3%82%89%e3%82%8c%e3%81%9f%e3%82%a6%e3%82%a7%e3%83%96</id>
   <content type="html">&lt;p&gt;ブログ然り、Twitter然り、時間に基いて配列してコンテンツを配列する、いわゆる「タイムライン形式」のコンテンツ発信手法が主流だ。 この手法は一見、理にかなっているようにみえる。 時間は人間が生きる上で絶対に存在するもので、時系列は逆行も重複もしないコンテンツの分類方法だから、 コンテンツ制作者は情報のアーキテクチャについて考える必要はなくコンテンツを配信することに専念できる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかし、タイムライン形式のコンテンツ発信手法にはある問題を抱えている。 それはコンテンツの誤りを訂正したり、内容を改善しようとするのが難しい点である。 ブログやTwitterといったタイムライン機能を持つウェブサービスでは基本的に内容の変更を前提としていない。 特にTwitterはツイートの変更という機能そのものがなく、削除しかできない。 ユーザはしゃべるようにコンテンツを発信し、内容を変更しようとすればそれを新たなコンテンツとして発信する。 これは一見問題がないように思えるが、口頭による情報伝達とは異なり、一度発信したコンテンツを削除することはなかなか容易ではなく、 訂正や内容の変更のためのコンテンツを情報発信してもそれが無効化されるケースがあるということだ。 実際にTwitterで誤った情報を発信したユーザが訂正のツイートを発信して元記事を削除しても、 元のツイートが転載される一方で訂正ツイートがなかなか広まらないという問題が発生している。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;こうした時間軸に従ったコンテンツ発信の問題点は雑誌や新聞といった媒体でも起る問題であり、ウェブ特有の問題ではない。 ただし、紙媒体のメディアでは時間に縛られないものとして書籍があったが、ウェブではこれに相当するウェブサイトが徐々に存在感を失いつつあるように思う。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このように実際に問題が生じつつも、タイムライン方式のコンテンツ発信手法が主流になりつつあるのはなぜなのか。 私はワールド・ワイド・ウェブに文書の版管理の機能が含まれていないことに原因があると思う。 ウェブ上で発信されたコンテンツに対して他者が言及し、それについて議論するには、コンテンツの内容が固定化されている必要がある。 紙媒体の書籍を中心とした議論の場では、内容の固定化が版の概念によって為されていた。 しかし、ウェブページには版の概念が無いので、別の方法で内容の固定化が行われる必要がある。 それが時系列によるコンテンツの情報発信というアーキテクチャが普及した要因であると思う。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;テッド・ネルソンによるザナドゥ計画では、 文書の版管理機能を備えたハイパーテキストソフトウェアが構想されていた。 まさにテッド・ネルソンはコンテンツの発信が時間軸に束縛されず、上述のような問題が起こらないようなハイパーテキスト空間を創りだそうとした。 しかし現実ではティム・バーナーズ・リーによる、版の概念も双方向ハイパーリンク機能もないワールド・ワイド・ウェブが普及した。 ワールド・ワイド・ウェブはその単純な設計ゆえに開発者やコンテンツ発信者の参入障壁が低く、参入する人の多さによって機能の欠如を補うように発展を遂げてきた。 しかしながら、いまタイムライン形式のコンテンツ発信が支配的な状況にあるなかで、ここから自由になって自己の考えを表現する適切な場は、これからウェブに生まれるのであろうか。 私にはそのような方向でウェブが発展しているようには思えない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もちろんコンテンツを発信するにあたって時間軸から完全に自由になることは不可能だ。 ただ、分散している思考をある程度まとまった単位で構成していくことが必要なのではないだろうか。 紙媒体から電子媒体に情報の伝達手段が移行しつつある現在でも、「本」「書籍」という言葉はいまだに使われている。 それは本というものが、人間の思考を時間から解き放ってまとめていくのにちょうど良い概念だからだろう。 図書館もまた、 コンテンツを時系列の配列から解き放つ存在だ。 棚には古い本も新しい本も対等に置かれている。 もちろんある程度の取捨選択はあるものの、そこでは時系列よりも資料に書かれた主題による分類が支配的だ。 文化は、本来時間の経過に従って過ぎ去ってしまうものが滞留する場所があって初めて成り立つのではないだろうか。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ウェブはもはや現実から離れた仮想的な空間ではなく、現実に影響を及ぼす重要な場として発展を遂げた。 そのなかで、時間に縛られず自由に自己の考えを披露し、フィードバックを得る方法を確保することは、ウェブで読みそして書く人間の生活を充実させるために重要なのではないだろうか。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;どうすれば、時間から離れて情報を発信することができるのだろうか。 いまのところ私には解決策が思いつかない。 ただできるのは、時系列に縛られたブログにこの記事を投稿するという矛盾した行為をすることだけである。&lt;/p&gt;
</content>
 </entry>
 
 <entry>
   <title>NDL LabSearch Clientのデモサイトを公開しました</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2014/05/24/ndl-labsearch-client-demo/"/>
   <updated>2014-05-24T16:45:16+00:00</updated>
   <id>https://www.kunimiya.info/blog/2014/05/24/ndl-labsearch-client-demo</id>
   <content type="html">&lt;p&gt;先日オープンソースプロジェクトとして公開したndl-labsearch-clientですが、このたびデモサイトを構築しました。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href=&quot;http://ndl-labsearch-client-demo.herokuapp.com/labs.html&quot;&gt;ndl-labsearch-clientデモサイト&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;デモサイトの構築にあたってはHerokuで静的ウェブサイトを構築できる&lt;a href=&quot;https://github.com/ineku2/ndl-labsearch-client-demo&quot;&gt;Heroku Static Provider&lt;/a&gt;を使わせていただきました。このデモサイトのソースコードもndl-labsearch-clientと同様、GitHub上で公開しております。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href=&quot;https://github.com/ineku2/ndl-labsearch-client-demo&quot;&gt;ineku2/ndl-labsearch-client-demo&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;Herokuは直接に静的ウェブサイトを提供することができないので、ndl-labsearch-clientの他にもスクリプトを置く必要がありますが、レンタルサーバーや無料のウェブサイトホスティングサービス上であればndl-labsearch-clientを公開ディレクトリに置けばいいだけです。にもかかわらずHeroku上で公開しているのは純粋に私の趣味によるものです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;いずれは node.jsを使ったサーバーアプリケーションを書いて、独自の検索サーバーを建てるという路線も面白そうですが、まずはクライアントアプリケーションの整備とドキュメントづくりからでしょうか。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;以上、ささやかなプロジェクト進捗報告でしたー。&lt;/p&gt;
</content>
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   <title>NDL LabSearch Client をオープンソースとして公開しました</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2014/05/17/ndl-labsearch-client/"/>
   <updated>2014-05-17T11:19:22+00:00</updated>
   <id>https://www.kunimiya.info/blog/2014/05/17/ndl-labsearch-client</id>
   <content type="html">&lt;p&gt;だいぶ遅くなりましたが、2013年度まで国立国会図書館の非常勤調査員を務めていた際に開発した、NDL LabSearch Client をオープンソースとして公開しました。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href=&quot;https://github.com/ineku2/ndl-labsearch-client&quot;&gt;ineku2/ndl-labsearch-client - GitHub&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;NDL LabSearch Clientは国立国会図書館が運営するNDLラボサーチのUI部分を司るアプリケーションです。このアプリケーションの特徴は、全てのコードがHTMLとJavaScriptで成り立っており、ローカル環境下でも動く点です。そのため、NDL LabSearch Clientのユーザはブラウザとテキストエディタさえあれば、NDLラボサーチのUIを自分の好きなように改造することが可能です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;また、検索サーバとはJSONPで通信を行うため、本アプリケーションはNDL以外のサーバ上にアップロードして動かすことが可能です。NDLラボサーチの代替サービスを誰もが開発して公開することが可能です。理論的にはWordpressやDrupalなどのページ上に埋め込むということもできます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;NDL LabSearch Clientのコンセプトは&lt;em&gt;「ユーザがHackできるディスカバリ・インターフェースの実現」&lt;/em&gt;です。図書館情報システムに対する利用者の要求の中には、開発者に伝達することが難しく、完全に要求を満たすことが困難な場合があります。UIのデザインはまさにその最たる例です。UIのように多様な要求が考えられる部分については、特定の開発担当者が努力するよりも、プログラミングができる利用者が直接オルタナティブを開発することで解決するという方法もあります。例えばTwitterではサービス開始当時からAPIをユーザに提供しており、そのため当初は対応が遅れていたモバイル版のTwitterクライアントを他のIT企業が開発・提供することでユーザサポートを補完するという事例がみられました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ユーザが開発に参加できる図書館情報システムという考え方は2008年ごろにLibrary2.0という用語で既に提唱されています。そして国内ではCiNiiのWebAPIコンテストやカーリルのAPIコンテストなど、既存の図書館系のウェブサービスをマッシュアップして新たなサービスを創造するという活動がみられています。そういう点ではNDL Lab Searchのコンセプトは何も新しくはありません。ただし、これまでのLibrary2.0やWebAPI提供の取り組みは、既存のサービスを利用した「派生物」を開発することが志向されているかと思います。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;これに対してNDL Labsearch Client は、どちらかと言えば「代替物」を開発することを志向した取り組みです。NDLラボサーチを利用した全く新しいサービスを創造するよりも、NDLラボサーチを少し改良して、そのユーザにとってより使いやすくしようとする目的に向いています。これは、NDL LabSearch ClientはサービスのUIを決定するイニシアティブをユーザに与えることを意味しています。NDLラボサーチのUIとして何がいいかを、ユーザ自身が提案・提供して、他のユーザに問うことができます。極端なことを言えば公式よりも使われているUIを創造することができます。そのような事態が起こった場合、公式側がユーザの提案したUIを取り込むことで自身のサービスを改善することも起こりえます。先にあげたTwitterでも、このような公式が代替サービスを取り込んでいくという現象が起こっています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「代替物」の開発を支援する取り組みは、サービス改善のエコシステムが生み出されていることを意味します。現在、ソフトウェア開発のコラボレーションプラットフォームとしてGitHubが注目されています。GitHubの人気の肝は、だれもが簡単にプロジェクトをフォーク(＝派生プロジェクトの作成)してプルリクエスト(=派生元に変更を反映することを提案する)できる点にあります。つまり、GitHub上のプロジェクトは誰もが改善案を提出することができます。NDL Labsearch Clientが実現したいことは、図書館サービスをユーザがフォーク＆プルリクエストすることができる世界です。そのような世界が生まれることで、図書館はユーザにより開かれた場になるのではないかと思っています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;以上、NDL Labsearch Client の開発の動機やコンセプトについて述べてきましたが、現状はまだソースコードを公開しただけで、その目的達成の道のりはまだまだ遠いです。今後は誰もがカスタマイズしやすいよう、アーキテクチャを改善し、ドキュメントなどをおいおい整備していきたいと思います。以上のお話に賛同していただける方には、ぜひぜひご協力いただければ幸いです。&lt;/p&gt;
</content>
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   <title>システムズライブラリアンってなんだろう</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2013/08/14/what_is_systems_librarian/"/>
   <updated>2013-08-14T09:05:37+00:00</updated>
   <id>https://www.kunimiya.info/blog/2013/08/14/what_is_systems_librarian</id>
   <content type="html">&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href=&quot;http://current.ndl.go.jp/e1459&quot; title=&quot;E1459 - DSpaceコミッター就任の鈴木敬二さんにインタビュー | カレントアウェアネス・ポータル&quot;&gt;E1459 - DSpaceコミッター就任の鈴木敬二さんにインタビュー | カレントアウェアネス・ポータル&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href=&quot;http://cheb.hatenablog.com/entry/2013/08/09/220320&quot; title=&quot;専門性とかシステムズライブラリアンとかどうでもよくて（E1459感想） - ささくれ&quot;&gt;専門性とかシステムズライブラリアンとかどうでもよくて（E1459感想） - ささくれ&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href=&quot;http://hibiki.cocolog-nifty.com/blogger/2013/08/post-8f50.html&quot; title=&quot;「システムを作りたい人」、そして「システムを作ること」について考えてみた。: 日々記―へっぽこライブラリアンの日常―&quot;&gt;「システムを作りたい人」、そして「システムを作ること」について考えてみた。: 日々記―へっぽこライブラリアンの日常―&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;注：書き終わったあとでシステムズライブラリアンはどうでもいいってタイトルに書いてあるじゃないかと気づいたので、以下の文章は上の記事群とはあまりつながらないかもしれません......すみません......&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;DSpaceコミッターの方のインタビュー記事がカレントアウェアネスRに掲載されたのをきっかけとして、システムズライブラリアンまたはそれに類する業務の話題が図書館系ブログ界隈で盛り上がっているようです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;私はまだいち学生でありシステムズライブラリアンについて語るような言葉は持っていません。ただ、システムズライブラリアンの業務についてのお話を聞くたびにいつも気にかかることがあります。それは図書館における「システム」とは何かという疑問です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;図書館システムと聞くとOPACや貸出業務システムなどの図書館業務を補完するソフトウェアやウェブサービスをついイメージします。しかし、そもそも図書館システムという用語は、図書館相互貸借のネットワークを維持するための運用制度として使われてきました。ICTはあくまでも手段であり、システムの本質は別にあるのではないかと思います。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;システムという言葉はなにもICTの領域でだけ使われる表現ではありません。ハーバート・A・サイモンが執筆した『システムの科学』で挙げられたシステムの実例は市場経済やアリの学習パターンなど多様です。オートポイエーシスなどの概念は、生命や社会そのものをシステムとして分析するために生まれ様々なシステム論が形成されました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;資料や人材を集積して組織化し、情報提供サービスを創出しているという点で図書館そのものがシステムの一種であるということもできるでしょう。そうだとしたら、普段私がシステムと呼んでいるOPACや図書館業務システムとは一体何なのでしょうか。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ICTは業務を効率化することに大きな貢献を果たしていることは間違いないと思います。しかし、そのICT技術で作り出したソフトウェアが真価を発揮するのは運用方法やユーザーの適合能力があってこそでしょう。そう考えると、図書館においてシステムに関わるというのは何もソフトウェア開発だけではないし、むしろそこにのみ注力していると結局良いシステムが生まれないということになりかねない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;システムズライブラリアンという役割を批判したいわけではありません。むしろ私にとっては魅力的な職業であると思いますし、面識のあるシステムズライブラリアンの皆さんには尊敬の念を抱いています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ただ、私が気にかかるのは本来図書館という1つのシステムを運用するために図書館業務の全般はあるはずであるのに、なぜシステムズライブラリアンという用語が注目され、その業務を重視するようになったのか。他の業務との違いはなにか。それが、現場で苦労していない者にはピンときていないということが正直な気持ちなのです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;きっとその疑問がはらされた時には図書館の職務についての本質をより深く理解できるに違いない。そう思いますので、システムズライブラリアンについてもっと多くの方々からお話を伺いたいですね。&lt;/p&gt;
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   <title>【告知】『シリーズ図書館情報学２ 情報資源の組織化と提供』に分担執筆者として参加させていただきました</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2013/07/27/press_release/"/>
   <updated>2013-07-27T12:20:44+00:00</updated>
   <id>https://www.kunimiya.info/blog/2013/07/27/press_release</id>
   <content type="html">&lt;p&gt;このたび、私こと常川真央が分担執筆者として参加させていただいた『&lt;a href=&quot;http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-003492-0.html&quot; title=&quot;書籍一覧・検索 » シリーズ図書館情報学2　情報資源の組織化と提供 - 東京大学出版会&quot;&gt;シリーズ図書館情報学２ 情報資源の組織化と提供&lt;/a&gt;』が出版されました。&lt;/p&gt;

&lt;div class=&quot;amazon_tag&quot; itemscope=&quot;&quot; itemid=&quot;urn:isbn:4130034928&quot; itemtype=&quot;http://schema.org/Book&quot;&gt;&lt;a class=&quot;image_block&quot; target=&quot;_blank&quot; href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E9%A4%A8%E6%83%85%E5%A0%B1%E5%AD%A62-%E6%83%85%E5%A0%B1%E8%B3%87%E6%BA%90%E3%81%AE%E7%B5%84%E7%B9%94%E5%8C%96%E3%81%A8%E6%8F%90%E4%BE%9B-%E6%A0%B9%E6%9C%AC-%E5%BD%B0/dp/4130034928?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4130034928&quot;&gt;&lt;img src=&quot;https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41kQRjSP0sL._SL160_.jpg&quot; /&gt;&lt;/a&gt;&lt;div class=&quot;item_detail&quot;&gt;&lt;p class=&quot;title&quot; itemprop=&quot;name&quot;&gt;&lt;a href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E9%A4%A8%E6%83%85%E5%A0%B1%E5%AD%A62-%E6%83%85%E5%A0%B1%E8%B3%87%E6%BA%90%E3%81%AE%E7%B5%84%E7%B9%94%E5%8C%96%E3%81%A8%E6%8F%90%E4%BE%9B-%E6%A0%B9%E6%9C%AC-%E5%BD%B0/dp/4130034928?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4130034928&quot;&gt;シリーズ図書館情報学2 情報資源の組織化と提供&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;&lt;ul&gt;&lt;li&gt;著者:	&lt;span itemprop=&quot;author&quot;&gt;&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;出版日:	&lt;span itemprop=&quot;datePublished&quot;&gt;2013-07-24&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;出版社/メーカー:	&lt;span itemprop=&quot;publisher&quot;&gt;東京大学出版会&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;カテゴリ:	&lt;span itemprop=&quot;&quot;&gt;Book&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;ISBN:	&lt;span itemprop=&quot;isbn&quot;&gt;4130034928&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;/div&gt;&lt;/div&gt;

&lt;p&gt;私は第5章の「ウェブ情報資源の管理とアクセス」を慶応義塾大学の岸田和明先生と共著という形で担当させて頂きました。内容としてはHTTPやRESTなどの基礎的なウェブの知識からはじまり、OAI-PMHなどの図書館情報学の文脈で取り扱われる規格など、ライブラリアンがウェブ情報資源を扱ううえで欠かせない知識を概説するものとなっています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;本シリーズは図書館情報学検定試験の試験内容を作成する際の情報源として利用されることを前提としているため、今後試験を受ける方は問題集と合わせてお読みになるとよいかもしれません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このたびの執筆参加にあたり編者の根本彰先生、岸田和明先生をはじめさまざまな方に、右も左も分からない私に様々なご助言、ご指導をいただいたことを感謝申し上げます。&lt;/p&gt;
</content>
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   <title>『もしも月がなかったら ありえたかもしれない地球への10の旅』はオススメの科学読み物</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2013/06/22/book-review_what-is-the-moon-doesnt-exists/"/>
   <updated>2013-06-22T14:07:19+00:00</updated>
   <id>https://www.kunimiya.info/blog/2013/06/22/book-review_what-is-the-moon-doesnt-exists</id>
   <content type="html">&lt;div class=&quot;amazon_tag&quot; itemscope=&quot;&quot; itemid=&quot;urn:isbn:4487761131&quot; itemtype=&quot;http://schema.org/Book&quot;&gt;&lt;a class=&quot;image_block&quot; target=&quot;_blank&quot; href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E3%82%82%E3%81%97%E3%82%82%E6%9C%88%E3%81%8C%E3%81%AA%E3%81%8B%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%82%89%E2%80%95%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%88%E3%81%9F%E3%81%8B%E3%82%82%E3%81%97%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%84%E5%9C%B0%E7%90%83%E3%81%B8%E3%81%AE10%E3%81%AE%E6%97%85-%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BBF-%E3%82%AB%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%BA/dp/4487761131?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4487761131&quot;&gt;&lt;img src=&quot;https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/512QK0Y5HYL._SL160_.jpg&quot; /&gt;&lt;/a&gt;&lt;div class=&quot;item_detail&quot;&gt;&lt;p class=&quot;title&quot; itemprop=&quot;name&quot;&gt;&lt;a href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E3%82%82%E3%81%97%E3%82%82%E6%9C%88%E3%81%8C%E3%81%AA%E3%81%8B%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%82%89%E2%80%95%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%88%E3%81%9F%E3%81%8B%E3%82%82%E3%81%97%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%84%E5%9C%B0%E7%90%83%E3%81%B8%E3%81%AE10%E3%81%AE%E6%97%85-%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BBF-%E3%82%AB%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%BA/dp/4487761131?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4487761131&quot;&gt;もしも月がなかったら―ありえたかもしれない地球への10の旅&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;&lt;ul&gt;&lt;li&gt;著者:	&lt;span itemprop=&quot;author&quot;&gt;ニール・F. カミンズ&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;出版日:	&lt;span itemprop=&quot;datePublished&quot;&gt;1999-07-01&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;出版社/メーカー:	&lt;span itemprop=&quot;publisher&quot;&gt;東京書籍&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;カテゴリ:	&lt;span itemprop=&quot;&quot;&gt;Book&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;ISBN:	&lt;span itemprop=&quot;isbn&quot;&gt;4487761131&lt;/span&gt;&lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;/div&gt;&lt;/div&gt;

&lt;p&gt;太陽、月、そして地球は人間の生活に必ずついてまわる存在である。『&lt;a href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E5%A4%A9%E5%9C%B0%E6%98%8E%E5%AF%9F-%E4%B8%8A-%E8%A7%92%E5%B7%9D%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%86%B2%E6%96%B9-%E4%B8%81/dp/4041003180?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4041003180&quot;&gt;天地明察&lt;/a&gt;』や『&lt;a href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E6%9A%A6%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2-%E3%80%8C%E7%9F%A5%E3%81%AE%E5%86%8D%E7%99%BA%E8%A6%8B%E3%80%8D%E5%8F%8C%E6%9B%B8-%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8C-%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%B4%E3%83%AF%E3%83%B3/dp/4422211560?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4422211560&quot;&gt;暦の歴史&lt;/a&gt;』(&lt;a href=&quot;http://www.kunimiya.info/blog/2013/04/28/%E3%80%8E%E6%9A%A6%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E3%80%8F%E3%82%92%E8%AA%AD%E3%82%93%E3%81%A0/&quot;&gt;書評&lt;/a&gt;) などにある通り、人類の歴史および文明もまたこれらの星の動態を予測しコントロールすることが常に重要な事項であった。神話などでも太陽や月は擬人化されるおなじみの存在である。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;しかし太陽・月・地球の現在ある姿に慣れすぎてしまっている人類は、ついそれが絶対的不変なものであると考えてしまい、人類が誕生したことを当たり前だと考えがちである。実際には今現在も地球外生命体は公式には発見されていない。なぜ地球にだけ生命体が誕生したのかを明確に答えられる人は少ない。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;本書は「もしも〜だったら」という仮定による思考法によってありえたかもしれない地球の姿を想像し、地球の成り立ちを理解する独創的な科学読み物である。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;その仮定は非常に多様である。月が生まれなかった地球である惑星ソロンをはじめ、地軸が天王星のように傾いている(公転面に対して水平な) 惑星ウラニアや太陽の質量が今よりもっと大きい場合の地球である惑星グランスターなど地球に関わる太陽系の変数を少しずつずらした世界が章ごとに考察されている。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;作者はもともとスーパーコンピューターを使った宇宙のシミュレーションを専門とした研究者であるため、考察の過程は非常に緻密かつ網羅的である。また、そもそも現実の地球の成り立ちについて、日本語版では竹内均氏によるわかりやすい解説がついているため、天文学の知識のない人でも容易に話についてこれる。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;本書を読み終えたなら、私たち人類が住む環境として地球がいかに穏やかな惑星であるかを痛感する。例えば月のない地球である惑星ソロンの章では、人類が誕生したとしても人類が今よりも数億年遅れていただろうと考察されている。なぜならば月の引力による潮汐のの無い海は化学物質の混合や拡散があまり活発に行われないため、生命そのものが誕生しにくい。加えて、月の引力が無いソロンは自転が早く、大地に吹く風は地球よりもはるかに激しいため、生命の本格的な上陸はその風に耐えうる種が登場するまで待たなければならない。この他、月がないために起こる様々な自然現象が人類の発展を阻害する。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;こうした様々な仮定の積み重ねでありもしない地球の姿を想像することに意義を感じない方もいるかもしれない。しかし作者は、むしろこの手法は人が生きるにあたって極めて重要なのだと主張する。&lt;/p&gt;

&lt;blockquote&gt;
だれも気づいていないかもしれないが、人間は本能的に「もし〜だったら」という世界を毎日のようにつくりだしているのである。嘘だと思うなら、六歳の子どもの言葉に耳を傾けてみるといい。幼い子どもたちは「もし〜だったら」と言いながら、毎日のように新しい世界をつくりだし、それを探索しているのである。
&amp;lt;もし〜だったら&amp;gt;プロセスは、われわれが行動する前にその長期的な影響について考える能力に不可欠な部分である。人間以外の動物は、衝動につきうごかされて、ただちに行動するのに対して、人間は、まずはじめにその行動の結果を考えるのがふつうである。「もしあの人と結婚したら？」「もしあの会社に就職したら？」「もし引っ越したら？」そこから得られた洞察は、われわれの意思決定にとって重要である。
&lt;/blockquote&gt;

&lt;p&gt;そして、本書におけるありえたかもしれない地球たちについての洞察もまた、人類の意思決定にとって非常に重要であると筆者は考えているようだ。それは本書の最終章で描かれる地球の姿を目にする読者もまた同様に考えるに違いない。なぜなら、それは将来起こりうる地球の姿なのだから。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;天文学などや地球のなりたちについての知識のない人にこそぜひ読んで欲しい画期的な科学読み物である。&lt;/p&gt;
</content>
 </entry>
 
 <entry>
   <title>Enju開発ワークショップに参加</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2013/06/08/enju-development-workshop-16/"/>
   <updated>2013-06-08T15:00:34+00:00</updated>
   <id>https://www.kunimiya.info/blog/2013/06/08/enju-development-workshop-16</id>
   <content type="html">&lt;p&gt;毎月開催される Enju 開発ワークショップに参加した。会場は筑波大学春日エリアで開催。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;日時: 2013年6月8日 10:30-18:00&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;場所: 筑波大学春日エリア 7D231&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;詳細: &lt;a href=&quot;http://www.next-l.jp/?page=enju-ws016&quot;&gt;オープンソース図書館システム：Next‐L Enju 第16回開発ワークショップのご案内&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;今回のメイントピックはFRADに基づく著者名典拠システムの開発である。FRADとは Functional Requirements for Authority Data の略称であり、IFRAが策定した著者名典拠の機能要件をまとめたものである。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href=&quot;http://www.ifla.org/publications/functional-requirements-for-authority-data&quot;&gt;Functional Requirements for Authority Data | IFLA&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;書誌レコードの機能要件をまとめたFRBRの拡張という位置づけであり、FRBRに基づいて設計された Enju には今後何らかの形で実装する必要があるとワークショップ参加者の中で注目されていた。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今回は数回にわたって議論し共有されたFRADのシステムへの落とし込みのアイデアを、Enju 開発者の田辺浩介さんがRuby on Rails のプラグインとして実装した。その成果はGitHub上で公開されている。このシステム(仮称:Zukan)は様々な規模の環境で運用されることを想定しており、NDL Authorities のように不特定多数が利用できるケースとしても、特定の図書館が独自の著者名典拠データを構築するケースにも適用出来るような方針で現在計画している。例えば専門図書館などでは需要があるのではないだろうか。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href=&quot;https://github.com/next-l/zukan&quot;&gt;next-l/zukan - GitHub&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;今後の Enju 開発ワークショップでは、今回実装した著者名典拠システム(仮称：Zukan)を Enju-leaf と連携できるよう改修する予定とのこと。また、既存の著者名典拠データ(NDL Authoritiesなど)を取り込む機能についても実装が検討されている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;次回のワークショップは7月20日に開催予定。ご興味のある方はぜひ参加されたい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;以上、備忘録程度にこのブログにて報告しておきます。&lt;/p&gt;
</content>
 </entry>
 
 <entry>
   <title>良い書評とは何か</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2013/06/06/good_book_review/"/>
   <updated>2013-06-06T16:11:54+00:00</updated>
   <id>https://www.kunimiya.info/blog/2013/06/06/good_book_review</id>
   <content type="html">&lt;p&gt;『&lt;a href=&quot;https://www.amazon.co.jp/%E3%83%8B%E3%83%83%E3%83%9D%E3%83%B3%E3%81%AE%E6%9B%B8%E8%A9%95-%E5%85%89%E6%96%87%E7%A4%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E8%B1%8A%E5%B4%8E-%E7%94%B1%E7%BE%8E/dp/4334036198?SubscriptionId=AKIAIAR2JMFTYJZ5F74A&amp;amp;tag=kunimiyainfo-22&amp;amp;linkCode=xm2&amp;amp;camp=2025&amp;amp;creative=165953&amp;amp;creativeASIN=4334036198&quot;&gt;ニッポンの書評 (光文社新書)&lt;/a&gt;』を読んでから、自分の考える良い書評とは何であろうかと考えている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;先に上げた書籍は、プロの書評家である豊崎由美氏が良い書評とは何かをセミナー形式で語ったものである。ただ、語られる良い書評とは小説分野に限っている。では小説以外のジャンルはどうなのか？例えば学術書に関していえばネタバレの心配は要らないだろう。一方で書評がガイド的な意味合いを強く持つという点はむしろ学術書など前提知識が必要なジャンルでは小説以上に意識する必要がある。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;現時点で私の考える(小説に限らない)良い書評とは、本を読み終えたその先を予見させてくれる書評である。本は物理的には独立した事物だが、知的生産物としては様々な本と網の目状の関連を持っている。だから読書とは単に一冊の本を読むことが重要なのではなく、一冊の本を起点として知識の関連性を想像するということにある。しかしこの網を想像するには一定程度の読書量が必要である。その分野に詳しく無い人やそもそも読書経験自体がまだ乏しい人は読んだ本の関連を上手くつかむ事ができず、面白さが半減してしまう。読者が独自に考える余地を与えつつ、この関連性の網を予見させ想像を誘発させるのが書評の役割なのではなかろうか。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この考えに基づく書評を書くにはなかなか難しい。まず評価対象の本の周辺領域をひととおり押さえておく必要があり、そのうえで書評では単なる粗筋紹介や関連本紹介になるのではなく、それ自体がある領域の解説として機能しなければならない。それでいて、明快な価値観を押し付けてはならない。果たしてこんなことを実現する評者はいるのだろうかと自分でも怪しくなってくる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかし感想と書評と批評を線引きするにはこれぐらいの条件が必要であろうし、こうしたはっきりと現れない労苦を引き受けなければいけないからこそプロの書評家という存在が成り立つのだと思う。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;と、偉そうに書いている自分は感想文止まりの文章しか書けないのであった。精進します、はい。&lt;/p&gt;
</content>
 </entry>
 
 <entry>
   <title>面白かった順・今までに読んだSFリストとほんの少しの感想文</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2013/05/15/e9-9d-a2-e7-99-bd-e3-81-8b-e3-81-a3-e3-81-9f-e9-a0-86-e3-83-bb-e4-bb-8a-e3-81-be-e3-81-a7-e3-81-ab-e8-aa-ad-e3-82-93-e3-81-a0sf-e3-83-aa-e3-82-b9-e3-83-88-e3-81-a8-e3-81-bb-e3-82-93-e3-81-ae-e5-b0-91/"/>
   <updated>2013-05-15T14:35:58+00:00</updated>
   <id>https://www.kunimiya.info/blog/2013/05/15/%e9%9d%a2%e7%99%bd%e3%81%8b%e3%81%a3%e3%81%9f%e9%a0%86%e3%83%bb%e4%bb%8a%e3%81%be%e3%81%a7%e3%81%ab%e8%aa%ad%e3%82%93%e3%81%a0sf%e3%83%aa%e3%82%b9%e3%83%88%e3%81%a8%e3%81%bb%e3%82%93%e3%81%ae%e5%b0%91</id>
   <content type="html">&lt;p&gt;もうすでに過去の出来事になりつつあるが、&lt;a href=&quot;http://booklist.hatenablog.com/entry/20130514SF&quot;&gt;はてな界隈で俺が考えるSF小説ベストN選みたいな大喜利&lt;/a&gt;が盛り上がっていた。 そこで私も、といきたいところだけれどもSF小説は好きだがアシモフなんか1冊も読んでいない外道なのでとても手をだせない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そこで、せめて今まで読んだことのある数少ないSF小説を個人的に面白かった順に並べて振り返ってみた。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;作品の質を客観的に評価しているわけではなく、自分の感性と合ったか否かで順番を決めているうえ、コメントもその作品の内容をまともに説明していないので本を探すにあたっては何の参考にもならないと思う。はてブでSFタグを追いまくってる酔狂な人で初心者をぶっ叩きたい人用。&lt;/p&gt;
&lt;h2&gt;01. ジェイムズ・P・ホーガン『星を継ぐもの』&lt;/h2&gt;
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    &lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/448866301X/dhatenanejpkuni-22/ref=nosim/&quot; name=&quot;amazletlink&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;&lt;img src=&quot;http://ecx.images-amazon.com/images/I/51GMQM4MC4L._SL160_.jpg&quot; alt=&quot;星を継ぐもの (創元SF文庫)&quot; style=&quot;border: none;&quot; /&gt;&lt;/a&gt;
  &lt;/div&gt;
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      &lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/448866301X/dhatenanejpkuni-22/ref=nosim/&quot; name=&quot;amazletlink&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;星を継ぐもの (創元SF文庫)&lt;/a&gt;
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        posted with &lt;a href=&quot;http://www.amazlet.com/&quot; title=&quot;amazlet&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;amazlet&lt;/a&gt; at 13.05.13
      &lt;/div&gt;
&amp;lt;/p&amp;gt;&lt;/div&gt;
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      ジェイムズ・P・ホーガン &lt;br /&gt;東京創元社 &lt;br /&gt;売り上げランキング: 745
    &lt;/div&gt;
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&lt;div class=&quot;amazlet-link&quot; style=&quot;margin-top: 5px&quot;&gt;
        &lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/448866301X/dhatenanejpkuni-22/ref=nosim/&quot; name=&quot;amazletlink&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;Amazon.co.jpで詳細を見る&lt;/a&gt;
      &lt;/div&gt;
&amp;lt;/p&amp;gt;&lt;/div&gt;
&amp;lt;/p&amp;gt;&lt;/div&gt;
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  &lt;/div&gt;
&lt;/div&gt;
&lt;p&gt;『12人の怒れる男たち』SF版という感じ。私的にはこの作品のことを科学小説ならず科学者小説と呼んでいる。この作品を読んで、科学というのは一人の天才が生み出すわけでもモノリスみたいな絶対的な存在ではなくて、無数の人々の論争によって積み上げられてきた泥臭いものなのだと考えるようになった。大学生は読むといいと思う。研究室で誰かと自分の考えていることを議論したくなる。&lt;/p&gt;
&lt;h2&gt;02. 伊藤計劃『ハーモニー』&lt;/h2&gt;
&lt;div class=&quot;amazlet-box&quot; style=&quot;margin-bottom:0px;&quot;&gt;
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    &lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/415031019X/dhatenanejpkuni-22/ref=nosim/&quot; name=&quot;amazletlink&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;&lt;img src=&quot;http://ecx.images-amazon.com/images/I/21JMwi4R89L._SL160_.jpg&quot; alt=&quot;ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)&quot; style=&quot;border: none;&quot; /&gt;&lt;/a&gt;
  &lt;/div&gt;
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      &lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/415031019X/dhatenanejpkuni-22/ref=nosim/&quot; name=&quot;amazletlink&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)&lt;/a&gt;
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        posted with &lt;a href=&quot;http://www.amazlet.com/&quot; title=&quot;amazlet&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;amazlet&lt;/a&gt; at 13.05.13
      &lt;/div&gt;
&amp;lt;/p&amp;gt;&lt;/div&gt;
&lt;div class=&quot;amazlet-detail&quot;&gt;
      伊藤 計劃 &lt;br /&gt;早川書房 &lt;br /&gt;売り上げランキング: 3,918
    &lt;/div&gt;
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        &lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/415031019X/dhatenanejpkuni-22/ref=nosim/&quot; name=&quot;amazletlink&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;Amazon.co.jpで詳細を見る&lt;/a&gt;
      &lt;/div&gt;
&amp;lt;/p&amp;gt;&lt;/div&gt;
&amp;lt;/p&amp;gt;&lt;/div&gt;
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  &lt;/div&gt;
&lt;/div&gt;
&lt;p&gt;伊藤計劃をいきなり２位に挙げるのはあまりにもミーハーかもしれないけれど、面白かったのだからしょうがない。この作品はディストピア小説なのかユートピア小説なのか、正直なところ私にはわからない。この作品の描写の幾つかはまるで現代の日本をそのまま書いているかのようだ。だから、この小説をディストピア小説と呼ぶなら現代も十分ディストピアだということになる。ETMLにしても、テレビ番組の笑い声の効果音と一体何が違うのだろうか？&lt;/p&gt;
&lt;h2&gt;03. 伊藤計劃『虐殺器官』&lt;/h2&gt;
&lt;div class=&quot;amazlet-box&quot; style=&quot;margin-bottom:0px;&quot;&gt;
&lt;div class=&quot;amazlet-image&quot; style=&quot;float:left;margin:0px 12px 1px 0px;&quot;&gt;
    &lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150309841/dhatenanejpkuni-22/ref=nosim/&quot; name=&quot;amazletlink&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;&lt;img src=&quot;http://ecx.images-amazon.com/images/I/41prk9iwXpL._SL160_.jpg&quot; alt=&quot;虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)&quot; style=&quot;border: none;&quot; /&gt;&lt;/a&gt;
  &lt;/div&gt;
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      &lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150309841/dhatenanejpkuni-22/ref=nosim/&quot; name=&quot;amazletlink&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)&lt;/a&gt;
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      &lt;/div&gt;
&amp;lt;/p&amp;gt;&lt;/div&gt;
&lt;div class=&quot;amazlet-detail&quot;&gt;
      伊藤 計劃 &lt;br /&gt;早川書房 &lt;br /&gt;売り上げランキング: 2,671
    &lt;/div&gt;
&lt;div class=&quot;amazlet-sub-info&quot; style=&quot;float: left;&quot;&gt;
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        &lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150309841/dhatenanejpkuni-22/ref=nosim/&quot; name=&quot;amazletlink&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;Amazon.co.jpで詳細を見る&lt;/a&gt;
      &lt;/div&gt;
&amp;lt;/p&amp;gt;&lt;/div&gt;
&amp;lt;/p&amp;gt;&lt;/div&gt;
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  &lt;/div&gt;
&lt;/div&gt;
&lt;p&gt;虐殺器官をはじめて読んだとき、人間の虐殺の本能を呼び起こされる器官があるというアイデアは面白いと思いつつも、現実にはありえないものだと思った。しかしその後のロンドンの唐突な暴動などを見てからというもの、こういう器官は本当に存在するんじゃないかと疑うようになった。人間が理性的でいられる世界というのは案外脆くて、それを破ってしまうリスクはいつでもどこかに存在する。&lt;/p&gt;
&lt;h2&gt;04. ウィリアム・ギブスン＆ブルース・スターリング『ディファレンス・エンジン』&lt;/h2&gt;
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    &lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150116776/dhatenanejpkuni-22/ref=nosim/&quot; name=&quot;amazletlink&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;&lt;img src=&quot;http://ecx.images-amazon.com/images/I/51n5MTCL-0L._SL160_.jpg&quot; alt=&quot;ディファレンス・エンジン〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)&quot; style=&quot;border: none;&quot; /&gt;&lt;/a&gt;
  &lt;/div&gt;
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&lt;div class=&quot;amazlet-name&quot; style=&quot;margin-bottom:10px;line-height:120%&quot;&gt;
      &lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150116776/dhatenanejpkuni-22/ref=nosim/&quot; name=&quot;amazletlink&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;ディファレンス・エンジン〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)&lt;/a&gt;
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        posted with &lt;a href=&quot;http://www.amazlet.com/&quot; title=&quot;amazlet&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;amazlet&lt;/a&gt; at 13.05.13
      &lt;/div&gt;
&amp;lt;/p&amp;gt;&lt;/div&gt;
&lt;div class=&quot;amazlet-detail&quot;&gt;
      ウィリアム ギブスン ブルース スターリング &lt;br /&gt;早川書房 &lt;br /&gt;売り上げランキング: 36,357
    &lt;/div&gt;
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        &lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150116776/dhatenanejpkuni-22/ref=nosim/&quot; name=&quot;amazletlink&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;Amazon.co.jpで詳細を見る&lt;/a&gt;
      &lt;/div&gt;
&amp;lt;/p&amp;gt;&lt;/div&gt;
&amp;lt;/p&amp;gt;&lt;/div&gt;
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  &lt;/div&gt;
&lt;/div&gt;
&lt;p&gt;ディファレンス・エンジンは計算能力がいかに文明の発展を加速させるかを巧みな想像力でみせてくれた偉大な作品。作中では蒸気機関のコンピューターの実用化という現実には起きなかったひとつの事業を通じて、ドミノ倒しのようにあらゆる技術や社会改革に火がつく。この作品を読んでからSFにおいては未来を描くことよりも、その未来を作り出す原動力は何なのかを問うほうが重要なのではないかと思うようになった。&lt;/p&gt;
&lt;h2&gt;05. テッド・チャン『あなたの人生の物語』&lt;/h2&gt;
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&lt;div class=&quot;amazlet-image&quot; style=&quot;float:left;margin:0px 12px 1px 0px;&quot;&gt;
    &lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150114587/dhatenanejpkuni-22/ref=nosim/&quot; name=&quot;amazletlink&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;&lt;img src=&quot;http://ecx.images-amazon.com/images/I/51191C0153L._SL160_.jpg&quot; alt=&quot;あなたの人生の物語 (ハヤカワ文庫SF)&quot; style=&quot;border: none;&quot; /&gt;&lt;/a&gt;
  &lt;/div&gt;
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      &lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150114587/dhatenanejpkuni-22/ref=nosim/&quot; name=&quot;amazletlink&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;あなたの人生の物語 (ハヤカワ文庫SF)&lt;/a&gt;
&lt;div class=&quot;amazlet-powered-date&quot; style=&quot;font-size:80%;margin-top:5px;line-height:120%&quot;&gt;
        posted with &lt;a href=&quot;http://www.amazlet.com/&quot; title=&quot;amazlet&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;amazlet&lt;/a&gt; at 13.05.13
      &lt;/div&gt;
&amp;lt;/p&amp;gt;&lt;/div&gt;
&lt;div class=&quot;amazlet-detail&quot;&gt;
      テッド・チャン &lt;br /&gt;早川書房 &lt;br /&gt;売り上げランキング: 42,722
    &lt;/div&gt;
&lt;div class=&quot;amazlet-sub-info&quot; style=&quot;float: left;&quot;&gt;
&lt;div class=&quot;amazlet-link&quot; style=&quot;margin-top: 5px&quot;&gt;
        &lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150114587/dhatenanejpkuni-22/ref=nosim/&quot; name=&quot;amazletlink&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;Amazon.co.jpで詳細を見る&lt;/a&gt;
      &lt;/div&gt;
&amp;lt;/p&amp;gt;&lt;/div&gt;
&amp;lt;/p&amp;gt;&lt;/div&gt;
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  &lt;/div&gt;
&lt;/div&gt;
&lt;p&gt;『あなたの人生の物語』に収録される作品の多くは私たちの生きている世界とは何の関係性もなさそうな、ある意味ファンタジーに近いような世界観だ。「地獄とは神の不在なり」という作品は、もし神や天使が実在するとしたらというSFらしさからはかけ離れた設定からスタートする。でもテッド・チャンの書く作品は間違いなくSFだと直感的に感じる。それは『ディファレンス・エンジン』の項で書いたように、ある世界を支える原動力とは何かを鋭く突いているからだと思う。&lt;/p&gt;
&lt;h2&gt;06. 円城塔『Self-Reference Engine』&lt;/h2&gt;
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&lt;div class=&quot;amazlet-image&quot; style=&quot;float:left;margin:0px 12px 1px 0px;&quot;&gt;
    &lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/415030985X/dhatenanejpkuni-22/ref=nosim/&quot; name=&quot;amazletlink&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;&lt;img src=&quot;http://ecx.images-amazon.com/images/I/41nQiE2nAgL._SL160_.jpg&quot; alt=&quot;Self-Reference ENGINE (ハヤカワ文庫JA)&quot; style=&quot;border: none;&quot; /&gt;&lt;/a&gt;
  &lt;/div&gt;
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&lt;p&gt;円城塔の作品はSFに分類してよいものかどうか迷う。私には円城塔の作品は科学的な雰囲気を匂わせたメタフィクションものに思える。それでも私にとってSFと聞くと円城塔の作品が必ず浮かぶ。それは多分物理の試験なんかで「摩擦の存在しない」といきなり仮定されたときの感覚に似ている。机上の空論を展開するには机を一旦まっさらにしないと大胆な説を打ち立てられない。そういう常識をまっさらにして何かを生み出す力が、円城塔の作品から感じる。SFは論理的な展開を必要とする一方で自由な想像力も不可欠だという二面性を思い出させるのに役立つ作品群だと思う。&lt;/p&gt;
&lt;h2&gt;07. グレッグ・イーガン『しあわせの理由』(グレッグ・イーガン/著)&lt;/h2&gt;
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&lt;p&gt;グレッグ・イーガンの作品は難しすぎてよく理解できないところがたくさんあるのだけれど、コンセプトのようなものははっきりとわかることがある。『しあわせの理由』は自我が一貫したたしかなものであるという常識的感覚を突き崩す意図が顕著だ。そしてそれを理屈ではなく描写によって分からせる。あまりにも難解で頭を抱える読者が多いのにもかかわらずイーガンが称賛されるのは、むしろさらっと常識を突き崩す描写を挟み込むところに理由があるのではないだろうか。&lt;/p&gt;
&lt;h2&gt;08. ジェイムズ・ティプトリー・Jr『たったひとつの冴えたやりかた』&lt;/h2&gt;
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&lt;p&gt;『たったひとつの冴えたやりかた』は4つの「決意」について書かれた本だと思う。1つはある少女の、2つ目はある男の、3つ目はある船長の、そして4つ目は作者自身の決意である。4つ目がなんなのかについてはあとがきを読めば分かる。この短篇集の作品は、ある大学生カップルに老いた司書が見せる歴史的資料という体裁をとっている。その司書がこんなことを言う。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;昔からヒューマンのあいだでは、ファクト／フィクションと名付けたものに大きな人気がある。つまり、重要な事件や時代をとりあげて、既知のディティールのすべてをそこにぶちこみ、ドラマティックな物語に再構成するわけだ。それによって歴史が記憶しやすくなると、彼らは主張する。わたしもその通りだと思う。 (p.8)&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;作者はこれを書いた時70歳という高齢だったそうだが、作中の司書同様に読者に対して何がしかを教えてから去りたいと思ったのかもしれない。この世界を支えてきた原動力は技術や理論だけではないのだよ、と。&lt;/p&gt;
&lt;h2&gt;09: グレッグ・イーガン『順列都市』&lt;/h2&gt;
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&lt;p&gt;『順列都市』は正直、塵理論あたりからこれはナンセンスギャグの一種なのか真面目な話なのか全然わからなくなってくる。なので私は順列都市の面白さはあまり理解できていないと思う。それでも比較的上位に挙げたのは仮想世界に住む人間の描写に一つ一つが斬新に感じる(現実との時間の流れの遅さとか)一方で計算能力を一時的に購入するなど現代のAmazon Web Service を彷彿とさせる描写がある点が相当面白かったからだ。計算機科学系の学生ならきっとドハマリするんじゃないだろうか。&lt;/p&gt;
&lt;h2&gt;10: 井上ひさし『吉里吉里人』&lt;/h2&gt;
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  &lt;/div&gt;
&lt;/div&gt;
&lt;p&gt;これが一般にSF小説と認識されているかどうかわからないけれども、一応SFに関する賞を受賞しているようなのでリストに加えることにした。私がこの作品をニューロマンサーを抑えて10位にランクインさせたのは、自分が日本人であるとなんとなく納得している「原動力」は一体なんであり、なにが失われた時に吉里吉里人のような日本から離れようとする意識が生れるのかが書かれているところに非常に興味を覚えたからだ。その何となく自分が当たり前にしていた感覚にセンス・オブ・ワンダーを与えてくれたことに感謝したい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;以下、11位以下のリストです。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;11: ウィリアム・ギブスン『&lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/415010672X/dhatenanejpkuni-22/ref=nosim/&quot; name=&quot;amazletlink&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;ニューロマンサー&lt;/a&gt;』(ウィリアム・ギブスン/著)&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;12: チャイナ・ミエヴァル『&lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150118353/dhatenanejpkuni-22/ref=nosim/&quot; name=&quot;amazletlink&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;都市と都市&lt;/a&gt;』&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;13: カート・ヴォネガット『&lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/415010302X/dhatenanejpkuni-22/ref=nosim/&quot; name=&quot;amazletlink&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;スローターハウス5&lt;/a&gt;』&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;14: グレッグ・イーガン『&lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150118264/dhatenanejpkuni-22/ref=nosim/&quot; name=&quot;amazletlink&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;プランク・ダイヴ (ハヤカワ文庫SF)&lt;/a&gt;』&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;15: ソタニスワフ・レム『&lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150102376/dhatenanejpkuni-22/ref=nosim/&quot; name=&quot;amazletlink&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;&lt;/a&gt;』&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;16: ディック『&lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150102295/dhatenanejpkuni-22/ref=nosim/&quot; name=&quot;amazletlink&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;アンドロイドは電気羊の夢を見るか? &lt;/a&gt;』&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;17: 瀬名秀明『&lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4043405022/dhatenanejpkuni-22/ref=nosim/&quot; name=&quot;amazletlink&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;BRAIN VALLEY&lt;/a&gt;』&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;18: 円城塔『&lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4309021263/dhatenanejpkuni-22/ref=nosim/&quot; name=&quot;amazletlink&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;屍者の帝国&lt;/a&gt;』&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;19: 瀬名秀明『&lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4043405014/dhatenanejpkuni-22/ref=nosim/&quot; name=&quot;amazletlink&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;パラサイト・イヴ &lt;/a&gt;』&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;20: 上田早夕里『&lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/433474530X/dhatenanejpkuni-22/ref=nosim/&quot; name=&quot;amazletlink&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;魚舟・獣舟&lt;/a&gt;』&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;21: 冲方丁『&lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150310149/dhatenanejpkuni-22/ref=nosim/&quot; name=&quot;amazletlink&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;マルドゥック・スクランブル&lt;/a&gt;』&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;22: 円城塔『&lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150310203/dhatenanejpkuni-22/ref=nosim/&quot; name=&quot;amazletlink&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;Boy’s Surface&lt;/a&gt;』&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;23: 円城塔『&lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150310629/dhatenanejpkuni-22/ref=nosim/&quot; name=&quot;amazletlink&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;後藤さんのこと&lt;/a&gt;』&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;24: ハインライン『&lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/415011742X/dhatenanejpkuni-22/ref=nosim/&quot; name=&quot;amazletlink&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;夏への扉&lt;/a&gt;』(注3)&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;25: 筒井康隆『&lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101171084/dhatenanejpkuni-22/ref=nosim/&quot; name=&quot;amazletlink&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;おれの血は他人の血&lt;/a&gt;』&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;26: カズオ・イシグロ『&lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4151200517/dhatenanejpkuni-22/ref=nosim/&quot; name=&quot;amazletlink&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;わたしを離さないで&lt;/a&gt;』&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;27: 宮部みゆき『&lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4198614423/dhatenanejpkuni-22/ref=nosim/&quot; name=&quot;amazletlink&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;ドリームバスター&lt;/a&gt;』&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;(殿堂入り：星新一のショートショートだいたい全部)&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;注1: SF小説かどうか微妙な場合には、SF関連の賞を受賞しているかを判断基準にしました&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;注2: 注1の理論でいくと『図書館戦争』もSF小説だけど、あれはSFとしてよりエンタメ小説としての印象が強いので外しました&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;注3: さんざん批判されている小説なので挙げるの迷ったのですが一応読んだので。実は子供の頃に翻案版を読んでから本編を読んだのでご都合主義があまり気にならなかったです。恐るべし刷り込み効果。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
</content>
 </entry>
 
 <entry>
   <title>『紛争と国家形成』を読んだ</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2013/04/27/conflict_and_nation/"/>
   <updated>2013-04-27T15:09:47+00:00</updated>
   <id>https://www.kunimiya.info/blog/2013/04/27/conflict_and_nation</id>
   <content type="html">&lt;div class=&quot;amazlet-box&quot; style=&quot;margin:2em 0 2em 0;&quot;&gt;
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  &lt;/div&gt;
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&lt;h2&gt;要約&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;本書『紛争と国家形成』は中東とアフリカにおける紛争を分析したもので、アジア経済研究所での研究会の成果を書籍としてまとめたものである。本書の特徴は、紛争を単なる災厄と見るのではなく国家が形成されるまでのプロセスとみなす点である。これまで中東・アフリカの紛争は取り除くべき災厄であり、外部から武力介入を行い、民主的な国家をトップダウンに建設するというアプローチで解決が図られてきた。しかしながらイラク戦争終結後の処理をみれば分かるように、事はそううまく運ばない。政治は常に偶発的な事象に左右され、介入国が望むような理想的な過程で国家は再建されない。本書では国家形成という概念を中心として、国家が誰かの手によって設計されるものではなく偶発的な事象の帰結であると捉え、紛争が国家の形成にどのような効果を与えたのを分析することで新たな紛争解決手段を探っていく。&lt;/p&gt;
&lt;h2&gt;感想&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;国家を自然現象のようにみる考え方が面白いとおもって手にとったのだが、いかんせん中東・アフリカの知識が足りずなかなかページを進めることができなかった。ただパラパラ拾い読みするだけでもなかなか面白い。まさかイラク戦争後の治安維持がああいう形で行われているとは知らなかった……。紛争がなぜ起こるのかを考えたい人におすすめ。&lt;/p&gt;
</content>
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   <title>『暦の歴史』を読んだ</title>
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   <updated>2013-04-27T15:06:29+00:00</updated>
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&lt;p&gt;去年、映画「天地明察」とその原作を読んでから暦について興味を持っていたものの、関連本に手を出すまでには至らなかった。最近になってたまたま読んだのが本書『暦の歴史』なのだが、もしかしたら天地明察にふれる前に読んでおいた方が良かったかもしれない。天地明察で登場する歴とは、天文の真理を反映したものであり、歴の編纂に挑戦する渋川春海は真理の探求者であった(もちろん改暦に係る様々な政治的な事情は解説されているけれども、歴そのものではない)。しかしながらそれは暦の一側面でしかない。本書を読むことで、暦というものがいかに人類の文明を反映してきた「人間臭い」代物でもあるかが分かるからである。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;本来、暦とは太陽や月の動きなどの自然現象の周期を把握するものであるため、暦の規則は自然現象に基づくものであるはずだ。1年や1日といった単位とその関係は天文の法則に従って決められている。しかしながら、なかには自然現象とは無関係に定められた暦の規則もある。週というのがその代表例である。7日間を1週間として定め、そのうち日曜日を休日とするグレゴリオ暦はキリスト教の教えを反映したものであって、少なくとも科学の視点にたった自然現象とは何の関係もない。さらに言えば、西暦年のカウントの仕方もイエス・キリストの誕生年を基準にしたものである（しかも本書によれば基準であるはずの誕生年は史実とは異なるらしい！）。このほか、世紀や四半期といった区切り方も完全に人間社会の都合で作り出された規則が暦には沢山関連付けられている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このように自然現象とは無関係な規則が暦に存在するのは、人間が社会という人工的な世界の中で生きていくために多くの人が共有する規則が必要だったからである。だから、暦の歴史を知ることは人類の習俗を知ることなのである。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このようなきわめて人間臭い暦を著者は「地層」に例えている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「歴を地層の歴史にたとえることは,あながち間違っていないだろう。暦も地盤と同じく土台を形成する。つまり, 集団生活の基盤を提供する。またそれは地盤と同じく，過去から受け継いだものでできている。そこには途中で外部から混じり混んだものや，積み上げられたものもあれば，時の計測の一律化や脱宗教化といった，深部の力の作用を受けて変質したものもある。また，断固たる政治的意志によって掘り返され，ひっくり返され，利用されることもあれば正確さが求められて，新しい技術を取り込むこともある。だが，その結果できあがったものはつねに，それ自体長い歴史の所産であるその土地その土地の基層によって異なっているのである。」(p.115)&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;本書はこうした様々な土地の「地層」を豊富な図解によって解説していく。世界中の暦をコンパクトにまとめている一方でわりと深い話もしているので若干解説がわかりづらいところはあるが、そんな時は適当にフルカラーで掲載された様々な歴史上の暦の写真を見て楽しむのでも充分だと思う。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;本書を読んで特に私が面白いと感じた部分は、フランス革命後に編み出された暦法版エスペラントともいうべきフランス革命暦である。革命暦は1793年から1805年までの12年間フランスで用いられた暦法であり、これまでの暦の慣習を改め徹底的な合理化が図られた。例えば革命暦では1日が10時間であり、1ヶ月はすべて30日にして余った5日は年末に「サン・キュロットの日」としてまとめられた。7日を1週間としてまとめるキリスト教由来の概念も排除された。特に最後が重要であった。著者はこう語る。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;革命暦は1973年10月5日，恐怖政治の最中に発令された。それは時を非キリスト教化しようという意志の現れでもあり，主の日として特別視されていた日曜日をなくし，「司祭の死体置場」だった暦から聖人を一掃しようというものだった。&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;このような歴の脱宗教化が図られたフランス革命暦であったが、結果としては民衆の間にあまり広まることはなく、ナポレオンの手によって破棄されることとなる。結局のところ暦とは自然現象と合理的精神だけに立脚したものではなく、人々の信仰や文化との結びつきがなければ成り立たないということを革命暦の事例は教えてくれる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ゴールデンウィークということで、普段は休みになるということにしか興味が湧くことがなかった祝日の由来を振り返ってみるのも面白いかもしれない。そこには先人たちの思想・文化・習俗という「化石」を垣間見ることができるかもしれない。&lt;/p&gt;
</content>
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   <title>『経済大陸アフリカ』を読んだ</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2013/04/20/e3-80-8e-e7-b5-8c-e6-b8-88-e5-a4-a7-e9-99-b8-e3-82-a2-e3-83-95-e3-83-aa-e3-82-ab-e3-80-8f-e3-82-92-e8-aa-ad-e3-82-93-e3-81-a0/"/>
   <updated>2013-04-20T08:48:31+00:00</updated>
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&lt;p&gt;時たまテレビ番組で、タレントがアフリカで井戸開発などの開発に協力する様子を観ることがある。私を含めた大体の人はアフリカについて触れる機会というのはこういうテレビを通してでしかない。だからアフリカのイメージは、だいたいテレビ番組の感動の演出に則った形で固定化されてしまう。アフリカといえば貧困に喘ぐ不毛の大地であり、世界中の国々が開発援助を行って立て直そうとしている。アフリカの人々は常に「助けられる人々」であり、先進国は「助ける側の人々」というのがこの種のテレビ番組企画に通底するイメージである。私もまたそう思っていた。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかし、本書『経済大陸アフリカ』はそんなアフリカのイメージをガラッと変えてくれる。いや、正確にいえばアフリカに手を差し伸べる国々のイメージを変えるといったほうがいいだろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;本書によれば現在のアフリカは天然資源の輸出によってこれまでとは比較にならない経済成長を遂げているのだという。そして、この天然資源輸出のインフラ構築に最も貢献している国が中国であり、いまや中国とアフリカの間には密接な資源供給ルートが出来上がっているらしい。開発援助という視点からみると、中国の開発援助は2つの点で特異である。1つは、中国の開発援助は資源の獲得という利己的な動機を隠さず、アフリカと対等な関係を結んでいる点。もう1つは、中国は民主主義国家ではないため、これまで他国の開発援助が目標の1つにおいていたアフリカ諸国の民主主義化を目標におかない点である。つまり、これまでの開発援助とは動機も目標も異なる国がアフリカ大陸の経済成長を支えており、開発援助の考え方そのものが揺るがされつつあるのが現状なのだと筆者は主張している。この重要性ゆえに本書では中国の開発援助の話で全体の3分の1のページを費やしている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;アフリカ大陸はもはや不毛な大地ではない。いまや世界中の国々が手を結びたがる資源大国なのだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかしながら、テレビ番組で映された貧困に喘ぐアフリカ人たちが演出されたものなのかといえば決してそうではないようだ。本書は中国の開発援助の後にアフリカ諸国の経済格差と農業政策について解説している。それによれば、アフリカの南部(サブサハラアフリカ) では都市と農村が経済的に断絶されており、都市は発展する一方で農村は一層の貧困に陥っている。都市が発展すれば人口が増え、食料の需要が増加するから農村部の経済も潤うのが普通であり、これはきわめて異常は事態である。なぜこのような事態が起こっているのだろうか。筆者はここで要因を2点挙げている。ひとつはアフリカ諸国の大半はいまだに農業が近代化されておらず、農民自身が食べていけるだけの農作物しか産みだせない。ゆえに都市に農作物を供給するといった経済関係をなかなか持てない。一方で都市は先進国からの食料支援によって農村部からの供給を待たずに食料を確保できている。これが2つ目の要因である。そして、資源の輸出による経済成長が物価を高め、農業の近代化に不可欠な化学肥料がますます農民の手に入らないようになる。このような悪循環がサブサハラアフリカの世界で類を見ない経済格差を引き起こしている。このままでは格差が火種になって内乱や紛争が激化しかねない。この経済格差をいかに埋めるような援助をしていくかが先進諸国や中国の課題となっていくだろうと著者は主張している。これは開発援助というものが慈善だけでは留まらない、自分自身の安全にもつながることを意味する。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そして本書の後半では開発援助という概念や動機の変遷を語り、これから日本の開発援助はどうあるべきなのかを論じている。このように、本書はアフリカについて述べた書籍でありながら、その3分の2がアフリカに対して開発援助を行う国々について解説している。なぜこのような内容になるかといえば、それはアフリカ諸国の現状は開発援助国の事情や援助内容に強い影響があるからである。裏を返せば、アフリカ諸国の現状の問題の解決には開発援助という概念を援助国はどう捉えているのかを再考する必要があるということだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;最後に著者はこう述べる。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;自国のために働くことは利己主義ではない。健全なナショナリズムをもたない人間はどこでも尊重されない。それは開発の基本でもある。ただ、みずからのために働くことがすなわち他者の利益にもなるという事業を設計することがグローバルプレイヤーにはもとめられるのであり、そのための知恵が必要だ。アフリカとの新しい関係はそういった知恵によって構築されていかなければならない。日本はいまアフリカを必要としている。東アジア全体がアフリカを必要としている(p.280)&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;アフリカは地理的には遠いけれども経済的にはすでに密接な関係があり、これから日本人はもっとリアルにアフリカのことを考えていかなくてはならないのだろう。ここに書かれているような力強い、けれども様々な問題を抱えるアフリカの二面性がテレビ番組でみるアフリカのイメージになっていくのもそう遠くはないかもしれない。&lt;/p&gt;
</content>
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   <title>Evernoteからsimplenoteに移行した</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2013/03/03/evernote-e3-81-8b-e3-82-89simplenote-e3-81-ab-e7-a7-bb-e8-a1-8c-e3-81-97-e3-81-9f/"/>
   <updated>2013-03-03T22:06:06+00:00</updated>
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   <content type="html">&lt;p&gt;情報収集から下書きから、あらゆる局面でEvernoteをフル活用していたのだが、最近になってメモ取りには&lt;a href=&quot;http://simplenote.com/&quot;&gt;simplenote&lt;/a&gt;という別のウェブサービスを用いることにした。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;EvernoteはPDFや画像を含めたデータをアーカイブして検索するには便利なのだが、メモ取りソフトとしては幾つか不便な点がある。まず多機能ゆえに起動や入力がもたつく場合がある。これがiPhoneでメモ取りするときにかなりネックになる。もう1点はさして問題にはならないが、記録されたデータがスタイルシートを含んだ独自のXML形式で保存される点だ。私はできるだけ文章はMarkdown形式で書くように心がけているので、余計なスタイル情報はいれたくないのである。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そこで最近新たなメモ取りウェブサービスとして注目を集めているのが simplenote である。simplenoteはEvernoteと同様にユーザーが記録したデータをウェブサーバーに保管して、PC上のクライアントソフトと同期させる機能を持つ。Evernoteとの最大の違いは、simplenoteがサポートする形式は plain text だけだという点。タイトルはメモの一行目とされていて、メタデータらしきものはタグと作成・更新日付ぐらいしかない。plain text とわずかなメタデータしか保持しないために同期処理にかかる時間はほとんど一瞬である。とにかくメモを取り、保管することに特化したウェブサービスになっている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;その簡潔さと同期速度の速さにひかれて、EvernoteはウェブページやPDFをクリップする用途に限定して、今後のメモ取りはsimplenoteに移行することにした。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;クライアントソフトは simplenote 公式のものとしては iphone 版しかなく、その他はベータ公開中のAPIを使ったサードパーティーソフトを使うことになっている。私の場合は iOS, Windows, Mac OS Xと異なるOSの端末を同時に使うというややこしい状況にあるので、それぞれ以下のツールを導入した。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;Windows: &lt;a href=&quot;http://www.resoph.com/ResophNotes/Welcome.html&quot;&gt;ResophNotes&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;iOS: &lt;a href=&quot;http://simplenote.com/downloads/&quot;&gt;simplenote&lt;/a&gt; - 公式 iOSアプリ&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;Mac OS X: &lt;a href=&quot;http://brettterpstra.com/projects/nvalt/&quot;&gt;nvALT&lt;/a&gt; - Notable Velocity というクライアントのフォーク&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;移行してみるととにかく起動・メモ入力までの流れがスムーズで感動した。同期に関しても意識して見張っていなければ気が付かないほど自然に滞り無くやってくれる。UIも上のアプリのすべてにおいて簡潔で、空気のように違和感のない使用感を得られる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;問題が無いわけではない。Evernoteにはノートブックという、ノートを複数のディレクトリーに分ける機能があったがsimplenoteにはそれがない。なので、ノートの整理にはタグだけに頼らざるおえない。また、Evernoteの検索機能は非常に豊富でファイル形式やタグの絞り込み、入力時の位置情報や時間帯によって絞り込みができる。しかしsimplenoteの場合はそういった絞り込み機能は無いので、細かな検索を頻繁に行う人には不便だろう。ただ、こうした機能は入力時よりも蓄積保存した後の振り返りにおいて必要な機能なので、入力時にはsimplenoteに入力して、クライアントの機能などによって自動的にEvernoteにエクスポートするようなフローを作れば良いと思う。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;いずれにしてもメモ取りに快適なのは確かなので、ぜひおすすめする。&lt;/p&gt;
</content>
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   <title>『戦争の経済学』を読んだ</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2013/02/21/e3-80-8e-e6-88-a6-e4-ba-89-e3-81-ae-e7-b5-8c-e6-b8-88-e5-ad-a6-e7-9a-84-e3-80-8f-e3-82-92-e8-aa-ad-e3-82-93-e3-81-a0/"/>
   <updated>2013-02-21T22:36:31+00:00</updated>
   <id>https://www.kunimiya.info/blog/2013/02/21/%e3%80%8e%e6%88%a6%e4%ba%89%e3%81%ae%e7%b5%8c%e6%b8%88%e5%ad%a6%e7%9a%84%e3%80%8f%e3%82%92%e8%aa%ad%e3%82%93%e3%81%a0</id>
   <content type="html">&lt;div class=&quot;amazlet-box&quot; style=&quot;margin-bottom:0px;&quot;&gt;
&lt;div class=&quot;amazlet-image&quot; style=&quot;float:left;margin:0px 12px 1px 0px;&quot;&gt;&lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4862380573/dhatenanejpkuni-22/ref=nosim/&quot; name=&quot;amazletlink&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;&lt;img src=&quot;http://ecx.images-amazon.com/images/I/41daDbeKqjL._SL160_.jpg&quot; alt=&quot;戦争の経済学&quot; style=&quot;border: none;&quot; /&gt;&lt;/a&gt;&lt;/div&gt;
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&lt;/div&gt;
&lt;p&gt;『戦争の経済学』は戦争を事業としてみたときに、それが社会に与える経済的影響をミクロ・マクロ両方の視点から分析した書籍である。要するに「戦争は景気対策になる」という人によっては不道徳に感じる言説にマジレスしたのが本書の内容である。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;本書の扱う範囲は非常に広い。まず前半ではアメリカの戦争(第一次世界大戦・第二次世界大戦・ベトナム戦争・湾岸戦争・イラク戦争)のそれぞれのケースでのアメリカの失業率やGDPを分析して、戦争の経済効果を分析していく。そして戦争が景気対策となりうる条件を導き出していくのだが、この過程で戦争というものが現代に近づくにつれて経済を刺激する効果が少なくなっていくことがわかる。冒頭に述べた「戦争は景気対策になる」という言説が現状を反映しないことを示すわけだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そして本書の後半では戦争にまつわるトピックを経済学的に読み解く内容になっていく。例えば、徴兵制度は経済学的には効率的か否か、兵器の産業についての市場は機能しているのか、テロが経済学的に合理的かといった具合に。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;本書の凄いところは倫理をまったく経由せずに戦争の効果を考察し、一般に流通する言説に対する冷静な批判を行うことにある。この点については人によって受け取り方は違うかもしれないが、私は多角的な視点を得るのに非常に役に立つと感じた。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;翻訳者の山形浩生氏の解説にあるように本書は経済学の入門書としても読める。GDPや機会費用、フィリップス曲線といった基礎的な用語について分かりやすい説明があるので、私のような経済学の門外漢にとっては大変有用だった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;日本はこれから安全保障と財政の転換について建設的な議論が求められていくと思う。その両方について同時に学ぶ資料として本書は適しているだろう。私も、本書からはじまって勉強していきたい。&lt;/p&gt;
</content>
 </entry>
 
 <entry>
   <title>Wordpress + fast-cgi + php-apc + nginx でブログを高速化</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2013/02/15/fast-wordpress/"/>
   <updated>2013-02-15T18:27:33+00:00</updated>
   <id>https://www.kunimiya.info/blog/2013/02/15/fast-wordpress</id>
   <content type="html">&lt;p&gt;本ブログをWordpressに移行させてから悩んでいたのがレスポンスが非常に遅いことだった。WebWaitで測ってみると、トップページのレスポンス速度は実に平均して7秒！これでは記事を書いてもあまりにも遅くて誰にも読んでもらえない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ということで、Wordpress を高速化させるべく幾つか対策を行った。なお、ろくに記録を取っていないので詳細なTipsは以下を参照のこと。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href=&quot;http://golog.plus.vc/web/4531/&quot; title=&quot;WordPressを高速化する9つのステップ | PLUS&quot;&gt;WordPressを高速化する9つのステップ | PLUS&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;実はこのブログは既に Nginx と FastCGIで動いているのでステップの幾つかはクリアしている。それでも遅いのは最適化がなされていないせいだろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;まず Google Insights で計測してみたところ、High Priority なアドバイスは無かった。これは本ブログに画像や凝ったデザインが皆無なこと、サイドバーにほぼ何も情報がないことが要因だと思う。Low Priority なアドバイスとしてはスタイルシートやJavaScriptファイルを　gunzip 転送するようサーバー設定することだった。これについては上のページで紹介された記事に従って、Nginxの設定を変更して対処する。同時にキャッシュの設定も行った。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href=&quot;http://sakuratan.biz/archives/4582&quot;&gt;さくらVPSとnginxリバースプロクシで最速WordPressブログを作る方法（ベンチマーク付き） | さくらたんどっとびーず&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この時点で体感で大分早くなったのだけど、キャッシュされていないページにアクセスすると当然ながらまだ遅い。そこで、PHPの変数の一部を事前にコンパイルすることで処理を高速化するphp-apcをインストールし、Wordpressそのものを高速化させる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href=&quot;http://blog.dc-d.jp/?p=280&quot;&gt;php-apcでPHPの高速化 on CentOS5 | データセンターの専用サーバ データセンターダイレクト ブログ&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;結果として1.7秒ほどまで高速化に成功。ほかの人では0.4秒まで縮められた例があるそうなので、まだ工夫の余地はあるかもしれないが、現状はこれで問題無いだろう。&lt;/p&gt;
</content>
 </entry>
 
 <entry>
   <title>「ウェブ」という比喩の普遍性</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2013/02/14/web-as-metapho/"/>
   <updated>2013-02-14T10:21:08+00:00</updated>
   <id>https://www.kunimiya.info/blog/2013/02/14/web-as-metapho</id>
   <content type="html">&lt;p&gt;ウェブという言葉を聞いて物理的な網の目を思い浮かぶ人は現代ではほとんどいないだろう。現代ではウェブといえば World Wide Web の略称となる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;World Wide Web 意外にもウェブ=網の目という比喩は非常に多く使われている。そもそも、WWWが登場するはるか以前に星新一はWWWに非常に類似した電話回線ネットワークを題材にした小説を書いており、その小説はなんと『声の網』というタイトルがついている。技術だけではなく比喩表現も先取りしていたのだ。&lt;/p&gt;
&lt;div class=&quot;amazlet-box&quot; style=&quot;margin-bottom:0px;&quot;&gt;
&lt;div class=&quot;amazlet-image&quot; style=&quot;float:left;margin:0px 12px 1px 0px;&quot;&gt;&lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041303192/dhatenanejpkuni-22/ref=nosim/&quot; name=&quot;amazletlink&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;&lt;img src=&quot;http://ecx.images-amazon.com/images/I/51g%2BVPaQ6VL._SL160_.jpg&quot; alt=&quot;声の網 (角川文庫)&quot; style=&quot;border: none;&quot; /&gt;&lt;/a&gt;&lt;/div&gt;
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&lt;/div&gt;
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&lt;/div&gt;
&lt;p&gt;ウェブという比喩は物事の関係性を表す汎用的な力を持っている。『知識の社会史』という本では、19世紀の学者が階層的な知識分類体系が不完全であると批判し、知識の関係を表すのに網の目の構造の図を描いている。&lt;/p&gt;
&lt;div class=&quot;amazlet-box&quot; style=&quot;margin-bottom:1em;&quot;&gt;
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  &lt;/div&gt;
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&amp;lt;/p&amp;gt;&lt;/div&gt;
&amp;lt;/p&amp;gt;&lt;/div&gt;
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  &lt;/div&gt;
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&lt;p&gt;ウェブという言葉を直接的に使用している例としては、イヴァン・イリイチの『脱学校論』とハンナ・アーレントの『人間の条件』の２つが思い浮かぶ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;イヴァン・イリイチは学校制度が人類が主体的に学習する能力を衰退させるとして批判し、これのオルタナティブとして「ラーニング・ウェブ」という誰もが自由に学習コンテンツにアクセスして学習が可能な環境を提唱した。これが現代のオープンコースウェアやMoocsなどの運動へ波及し、まさにウェブの上で実現化されつつある。&lt;/p&gt;
&lt;div class=&quot;amazlet-box&quot; style=&quot;margin-bottom:1em;&quot;&gt;
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  &lt;/div&gt;
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&amp;lt;/p&amp;gt;&lt;/div&gt;
&amp;lt;/p&amp;gt;&lt;/div&gt;
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  &lt;/div&gt;
&lt;/div&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href=&quot;http://blog.seishiono.net/entry/2012/12/17/192229&quot; title=&quot;MOOCを新しい革袋に入れる - Seishi Ono's blog&quot;&gt;MOOCを新しい革袋に入れる - Seishi Ono's blog&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href=&quot;http://www-jime.open.ac.uk/article/2012-18/html&quot; title=&quot;Making Sense of MOOCs: Musings in a Maze of Myth, Paradox and Possibility | Daniel | Journal of Interactive Media in Education&quot;&gt;Making Sense of MOOCs: Musings in a Maze of Myth, Paradox and Possibility | Daniel | Journal of Interactive Media in Education&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href=&quot;http://www.downes.ca/post/57911&quot; title=&quot;The Rise of MOOCs ~ Stephen's Web&quot;&gt;The Rise of MOOCs ~ Stephen's Web&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;アーレントもまた、20世紀の人間のあり方が生命維持のための活動(=労働)を基軸として捉えられていることを批判し、人間が人間であるための政治的活動を支えるための言論空間として「ウェブ」と呼ばれる概念を提唱している。&lt;/p&gt;
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    &lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480081569/dhatenanejpkuni-22/ref=nosim/&quot; name=&quot;amazletlink&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;&lt;img src=&quot;http://ecx.images-amazon.com/images/I/41eR-3TdDLL._SL160_.jpg&quot; alt=&quot;人間の条件 (ちくま学芸文庫)&quot; style=&quot;border: none;&quot; /&gt;&lt;/a&gt;
  &lt;/div&gt;
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&amp;lt;/p&amp;gt;&lt;/div&gt;
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      &lt;/div&gt;
&amp;lt;/p&amp;gt;&lt;/div&gt;
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  &lt;/div&gt;
&lt;/div&gt;
&lt;p&gt;私がこれまで読んだわずかな本の中でもこれだけ例があるのだから、人類の歴史のなかで「ウェブ」を比喩として語った物事は無数にあるに違いない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このような例に共通するのは、これらが中央集権的な制度に対抗して生み出された概念であり、それはまさしく現代のウェブの基本的なコンセプトと合致する。つまるところ「ウェブ」は人類が潜在的に思い浮かぶ普遍的なイメージなのだろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もしかしたら、いままでの人類の歴史の中でまだ World Wide Web と接続していない「ウェブ」の概念があるのかもしれない。そうだとしたら、 World Wide Web をこれから発展させるのはエンジニアではなく、まだ接続されていない既存の概念を紹介する人文社会学系の人々がそのきっかけとなるかもしれない。&lt;/p&gt;
</content>
 </entry>
 
 <entry>
   <title>GitHub文化と静的ブログツール</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2013/02/13/github-e6-96-87-e5-8c-96-e3-81-a8-e9-9d-99-e7-9a-84-e3-83-96-e3-83-ad-e3-82-b0-e3-83-84-e3-83-bc-e3-83-ab/"/>
   <updated>2013-02-13T14:42:26+00:00</updated>
   <id>https://www.kunimiya.info/blog/2013/02/13/github%e6%96%87%e5%8c%96%e3%81%a8%e9%9d%99%e7%9a%84%e3%83%96%e3%83%ad%e3%82%b0%e3%83%84%e3%83%bc%e3%83%ab</id>
   <content type="html">&lt;p&gt;このブログがはてなから独自ドメインに移ってからというもの、あまり本気で更新することもなく大分時間が経ってしまった。これはまずいということでブログを書こうとはしていたが、書くよりも環境構築に目がいってしまうという私の悪い癖が発動してしまい、結局更新が滞ってしまった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;最近強く誘惑にかられていたのが、Wordpressで運営しているこのブログを静的なブログツールへ移行させるということ。最近は Jekyll という GitHub の中の人が開発した静的ウェブサイト作成ツールが流行しており、GitHub上にブログを建てるというユーザーが増えているためだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;Jekyll などの静的ブログツールのメリットは、結局ユーザーがアクセスするブログは静的なページでPHPやMySQLを常にサーバー上に動かす必要が無い点だ。これはウェブサイトのホスティングサービス上で運営する場合に有利だし、高速化も期待できる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;Markdown で書かれたファイルとして記事データを管理できるのも利点のひとつだ。MySQLで記事データが管理されていると、いざデータを移動したり分析したりする際に mysqldump をするかXML形式で記事データをエクスポートするなどひと手間必要だ。それが最初からファイルとして記事データが管理されているとこうした手間が無くなる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;他にもウェブデザインもWordpress特有のテーマ設定などに悩まされることもないなど、様々な利点が静的ブログツールにはある。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかしながら、色々試行錯誤した末に結局Wordpressを現状どおり使い続けることにした。理由は様々だけれども、最も強い理由はコメントやトラックバック機能が外部サービスに依存せざる終えないことと、SSHやGit環境がないところでブログを更新することができない点にあった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ということで結局Jekyllをブログツールとして本格活用することはないものの、静的ブログツールの流行には依然として興味がある。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もともとMovable Type は静的ブログ生成方式を採用していたので、静的ブログツールの歴史はかなり古い。それがなぜ今になって再び脚光を浴びているのかといえば、それはやはり GitHub の存在にあるだろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;Github にあるのはオープンソースソフトウェアプロジェクトだけではなく、雑誌記事の原稿や恋人募集の原稿などもある。面白いのはこうした自然言語で綴られたものもGitHubのプルリクエスト機能によって他人の手による翻訳や添削が寄せられることだ。GitHub はもはや単なるリポジトリホスティングサービスではなく、gitを使ったコラボレーションの場所として使われている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;静的ブログツールが再考されているのは、こうしたコラボレーションの場に乗っかることができるからだ。静的ブログツールは記事データそのものを単なるファイルとして管理できるので、記事データを git リポジトリの管理下における。それはブログ記事を他人が推敲してプルリクエストすることができるということだ。あるいは、ブログそのものを自分の好きに改造して自分のブログとして使うこともできる。記事データも含めて。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;こうした GitHub上に生成されたブログは一般的なブログとは本質的な違いがある。それは一般的な小説とアラビアンナイトを比較するようなものだ。アラビアンナイトは様々なバージョンがあり、翻訳者によって物語自体が書き換えられる場合がある。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;例えば経済学の権威が書く少々難解なブログがあれば、それをフォークしてキーワード解説を付与したブログを他人が公開するということが考えられる。経済学権威は読み手の知識について勘案する心配はなく、自由にその難解な文章を書いていられるし、あまり知識の無い読み手は有志が開設した開設付きブログを読めばいい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;こうした他者によるウェブサイトの翻案としては2ちゃんねるのまとめブログなどが思い浮かぶ。これと同じような状況がやがて個人ブログにも及ぶ日が来るのではないだろうか。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;コラボレーションを前提においたブログのあり方にはメリットもあればデメリットもあるだろう。結局そうしたブログの様式が一部のGitHubユーザーだけに留まるのか、それともツールが発達して一般的なブロガーにも広まるのか私にはわからない。そしてそれがどういう影響をウェブにもたらすのかも。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;あなたはどう思うだろうか。&lt;/p&gt;
</content>
 </entry>
 
 <entry>
   <title>WordpressにMarkdownを導入する</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2013/02/13/wp-markdown/"/>
   <updated>2013-02-13T12:22:16+00:00</updated>
   <id>https://www.kunimiya.info/blog/2013/02/13/wp-markdown</id>
   <content type="html">&lt;p&gt;本ブログは今のところWordpressで管理しているのだけど、入力エディターのHTML出力があまりにも酷い。ということで、Markdown形式で記事を投稿できるようなプラグインを探してみた。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href=&quot;http://wordpress.org/extend/plugins/wp-markdown/&quot;&gt;WP-Markdown&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;参考: &lt;a href=&quot;http://dev.pipio.org/wordpress/index.php/2012-06-05/test/&quot; title=&quot;WP-Markdown プラグイン « pipio.org&quot;&gt;WP-Markdown プラグイン « pipio.org&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;WP-MarkdownはWordpressの入力エディターをMarkdownエディターに差し替えてくれるプラグインで、インストール後に 管理画面 &amp;gt; 設定 &amp;gt; 投稿設定 でMarkdownでの入力を選択するよう設定すると、記事投稿時に有効になる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;いまこの記事もMarkdownで書いているけれど、エディターに文字列を入力するとJavaScriptを使ってすぐに変換結果を表示してくれるなど、デフォルトよりも格段に記事が書きやすい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;非常に便利なので、Wordpressを使っていてMarkdown好きな人にはおすすめ。&lt;/p&gt;
</content>
 </entry>
 
 <entry>
   <title>LTSVが便利そう</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2013/02/09/ltsv/"/>
   <updated>2013-02-09T17:20:46+00:00</updated>
   <id>https://www.kunimiya.info/blog/2013/02/09/ltsv</id>
   <content type="html">&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;Labeled Tab-separated Values
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href=&quot;http://ltsv.org/&quot;&gt;http://ltsv.org/&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;【今北産業】3分で分かるLTSV業界のまとめ【LTSV】
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href=&quot;http://d.hatena.ne.jp/naoya/20130207/1360240992&quot;&gt;http://d.hatena.ne.jp/naoya/20130207/1360240992&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;LTSVとは Labelled Tab Separated View の略で、つまるところラベルのついたTSVフォーマットらしい。もともとは、はてながサーバーのログフォーマットとして採用していたものが、元はてなの伊藤直也氏の熱烈な紹介によって急速に広まった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;フォーマットの仕様は非常にシンプルだがCSVやTSVと違って列の位置やスキーマを厳密に考える必要がなく、パースが容易であるという点が圧倒的な価値を生んでいる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今はサーバーログとして注目されているが、これはスキーマが一筋縄ではいかない書誌や目録のエクスポート形式としても非常に価値があるのではないだろうか。例えば Next-L Enju では書誌のインポートとしてTSVフォーマットに対応しているが、LTSVでやり取りしたほうが読み込み失敗の恐れが少なくて済みそう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;あとは研究データなどそれぞれスキーマの定義をするには面倒なデータのやり取りにも便利そう。&lt;/p&gt;
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   <title>第94回図書館情報学チャンネルと、DAISYの話</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2012/07/12/project_lie_no94_and_daisy/"/>
   <updated>2012-07-12T13:05:17+00:00</updated>
   <id>https://www.kunimiya.info/blog/2012/07/12/project_lie_no94_and_daisy</id>
   <content type="html">&lt;p&gt;私がディレクターを務めるUstream番組「図書館情報学チャンネル」の第94回を本日配信しました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;iframe src=&quot;http://www.ustream.tv/embed/recorded/23936193&quot; layout=&quot;responsive&quot; sandbox=&quot;allow-scripts  allow-same-origin&quot; width=&quot;608&quot; height=&quot;368&quot; frameborder=&quot;0&quot; allowfullscreen=&quot;&quot;&gt;&lt;/iframe&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今回は電子書籍に関するニュースをお送りしました。番組内で取り上げたニュースへのリンクは&lt;a href=&quot;http://prlie.jottit.com/%E7%AC%AC94%E5%9B%9E%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E9%A4%A8%E6%83%85%E5%A0%B1%E5%AD%A6%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB&quot;&gt;Project LIE Wiki&lt;/a&gt;にて参照いただけます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;放送内でもはなしておりますが、個人的には取り上げたニュースに関連するDAISYとEPUB3連携の話に注目していました。 DAISYとは、デジタル録音図書に関する規格であり、書籍内の文章と同期して音声を再生することができるようなフォーマットが用意されています。今回とりあげた話は、DAISYは製作用のフォーマットと配布フォーマットを分割し、配布用フォーマットの選択肢としてEPUB3が採用されるということでした。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href=&quot;http://wp.kzakza.com/2011/02/epub3_daisy4/&quot;&gt;EPUB3 ≒ DAISY4 — EPUB 3とDAISY 4との関係 | e-chuban blog&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href=&quot;http://togetter.com/li/97767&quot;&gt;DAISY4とEPUB3の関係についてDAISYコンソーシアム会長の河村宏(@hkawa33)氏に伺ってみました。 - Togetter&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;意図としては電子書籍が利点として持っているはずである、障害者に対するアクセシビリティ向上の側面を活発化させるためのようです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ビジネスとして電子書籍が成り立つのか否か、どの関連企業が市場で成功するのかといった話につい目がいってしまいますが、今回取り上げたような読み手が豊かな生活を遅れるような活動についても注目していかないといけないなと今回の放送を通じて感じました。&lt;/p&gt;
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   <title>Git勉強会のスライドを公開します</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2012/07/07/git-e5-8b-89-e5-bc-b7-e4-bc-9a-e3-81-ae-e3-82-b9-e3-83-a9-e3-82-a4-e3-83-89-e3-82-92-e5-85-ac-e9-96-8b-e3-81-97-e3-81-be-e3-81-99/"/>
   <updated>2012-07-07T16:39:26+00:00</updated>
   <id>https://www.kunimiya.info/blog/2012/07/07/git%e5%8b%89%e5%bc%b7%e4%bc%9a%e3%81%ae%e3%82%b9%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%89%e3%82%92%e5%85%ac%e9%96%8b%e3%81%97%e3%81%be%e3%81%99</id>
   <content type="html">&lt;p&gt;研究室内で自主的に行ったGit勉強会のスライドをスライドシェア上で公開しました。&lt;/p&gt;
&lt;div id=&quot;__ss_13571056&quot; style=&quot;width: 425px;&quot;&gt;&lt;strong style=&quot;display: block; margin: 12px 0 4px;&quot;&gt;&lt;a title=&quot;第1回Git勉強会&quot; href=&quot;http://www.slideshare.net/kunimiya/1git&quot;&gt;第1回Git勉強会&lt;/a&gt;&lt;/strong&gt;&lt;object id=&quot;__sse13571056&quot; width=&quot;425&quot; height=&quot;355&quot; classid=&quot;clsid:d27cdb6e-ae6d-11cf-96b8-444553540000&quot; codebase=&quot;http://download.macromedia.com/pub/shockwave/cabs/flash/swflash.cab#version=6,0,40,0&quot;&gt;&lt;param name=&quot;allowFullScreen&quot; value=&quot;true&quot; /&gt;&lt;param name=&quot;allowScriptAccess&quot; value=&quot;always&quot; /&gt;&lt;param name=&quot;wmode&quot; value=&quot;transparent&quot; /&gt;&lt;param name=&quot;src&quot; value=&quot;http://static.slidesharecdn.com/swf/ssplayer2.swf?doc=learninggit1-120707113515-phpapp02&amp;amp;stripped_title=1git&amp;amp;userName=kunimiya&quot; /&gt;&lt;param name=&quot;allowscriptaccess&quot; value=&quot;always&quot; /&gt;&lt;param name=&quot;allowfullscreen&quot; value=&quot;true&quot; /&gt;&lt;embed id=&quot;__sse13571056&quot; width=&quot;425&quot; height=&quot;355&quot; type=&quot;application/x-shockwave-flash&quot; src=&quot;http://static.slidesharecdn.com/swf/ssplayer2.swf?doc=learninggit1-120707113515-phpapp02&amp;amp;stripped_title=1git&amp;amp;userName=kunimiya&quot; allowfullscreen=&quot;true&quot; allowscriptaccess=&quot;always&quot; wmode=&quot;transparent&quot; /&gt;&lt;/object&gt;&amp;lt;/p&amp;gt;
&lt;div style=&quot;padding: 5px 0 12px;&quot;&gt;View more &lt;a href=&quot;http://www.slideshare.net/&quot;&gt;presentations&lt;/a&gt; from &lt;a href=&quot;http://www.slideshare.net/kunimiya&quot;&gt;kunimiya&lt;/a&gt;.&lt;/div&gt;
&lt;/div&gt;
&lt;p&gt;いま見てみるといろいろ突っ込みどころがあって猛省したいところです。反省点としては、&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;バックアップとバージョン管理を意図的に混ぜて説明しているためバージョン管理の説明が若干不適切&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;ブランチの概念の説明を省略したために分かりづらい&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;コミットして何が嬉しいのか分かりづらい&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;楽しさ要素が無い&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;というところでしょうか。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;第2回も開催する予定なので、改善したい所存です。&lt;/p&gt;
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   <title>ブログを新規開設しました。</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2012/07/07/e3-83-96-e3-83-ad-e3-82-b0-e3-82-92-e6-96-b0-e8-a6-8f-e9-96-8b-e8-a8-ad-e3-81-97-e3-81-be-e3-81-97-e3-81-9f-e3-80-82/"/>
   <updated>2012-07-07T11:59:14+00:00</updated>
   <id>https://www.kunimiya.info/blog/2012/07/07/%e3%83%96%e3%83%ad%e3%82%b0%e3%82%92%e6%96%b0%e8%a6%8f%e9%96%8b%e8%a8%ad%e3%81%97%e3%81%be%e3%81%97%e3%81%9f%e3%80%82</id>
   <content type="html">&lt;p&gt;はてなダイアリー上で&lt;a href=&quot;http://d.hatena.ne.jp/kunimiya&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;『図書館情報学を学ぶ』というブログ&lt;/a&gt;を運営していたのですが、このたびブログを新規開設・移転しました。それに伴い、はてなダイアリー上での更新は停止します。以前の記事については新・旧ブログ両方に掲載しておくつもりです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;なぜわざわざブログを移転したのかといいますと、もともと独自ドメイン上に私自身に関する情報を集約しておきたかったという意図が大きいです。もうひとつは、ブログの趣向を変えて図書館情報学に縛られないブログ更新をしたいなという思いもありました。「図書館情報学を学ぶ」というタイトルだと、プログラミングの話題などを展開しづらくてあまり気軽に更新ができないのですよね。。。タイトルを変更するのも、書誌記述されている場合に問題が起こるのでできれば避けたかったのです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そういうことで、よろしくお願いします。&lt;/p&gt;
</content>
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   <title>Current Awareness-EにてCode4Libカンファレンスの報告記を書きました。</title>
   <link href="https://www.kunimiya.info/blog/2012/03/07/current-awareness-e-e3-81-ab-e3-81-a6code4lib-e3-82-ab-e3-83-b3-e3-83-95-e3-82-a1-e3-83-ac-e3-83-b3-e3-82-b9-e3-81-ae-e5-a0-b1-e5-91-8a-e8-a8-98-e3-82-92-e6-9b-b8-e3-81-8d-e3-81-be-e3-81-97-e3-81-9f/"/>
   <updated>2012-03-07T15:00:00+00:00</updated>
   <id>https://www.kunimiya.info/blog/2012/03/07/current-awareness-e%e3%81%ab%e3%81%a6code4lib%e3%82%ab%e3%83%b3%e3%83%95%e3%82%a1%e3%83%ac%e3%83%b3%e3%82%b9%e3%81%ae%e5%a0%b1%e5%91%8a%e8%a8%98%e3%82%92%e6%9b%b8%e3%81%8d%e3%81%be%e3%81%97%e3%81%9f</id>
   <content type="html">&lt;div class=&quot;section&quot;&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt; &lt;a href=&quot;http://current.ndl.go.jp/e1270&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;E1270 - Code4Libカンファレンス2012が開催される＜報告＞ | カレントアウェアネス・ポータル&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;2012年2月6日から9日に開催された &lt;a href=&quot;http://code4lib.org/conference/2012&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;Code4Lib Conference 2012&lt;/a&gt; に参加していました。ここ最近はその開催内容を紹介するプレゼンや記事を書いていました。上記カレントアウェアネスの記事はその１つです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;その他にも&lt;a href=&quot;http://www.code4lib.jp/&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;Code4Lib JAPAN&lt;/a&gt;が開催したイベント「&lt;a href=&quot;http://www.code4lib.jp/2012/02/947/&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;Code4Lib 参加報告会&lt;/a&gt;」にて参加報告のプレゼンテーションを行いました。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href=&quot;http://www.code4lib.jp/2012/02/947/&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;&lt;br /&gt;
  【2012年3月5日（月）13:00-17:00】Code4Lib 2012参加報告会を開催します - Code4Lib JAPAN&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href=&quot;http://www.slideshare.net/code4libjp/code4lib-conference-2012&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;Code4Lib Conference 2012 : 参加報告 (　常川真央 )&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;また、図書館情報学チャンネルというU-Stream上の番組でもカンファレンスについて放談しました。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href=&quot;http://www.ustream.tv/recorded/20459406&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;第74回図書館情報学チャンネル&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href=&quot;http://www.ustream.tv/recorded/20938530&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;第77回図書館情報学チャンネル&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;よろしければご覧いただければと思います。&lt;/p&gt;
&lt;/div&gt;
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