LTSVとは Labelled Tab Separated View の略で、つまるところラベルのついたTSVフォーマットらしい。もともとは、はてながサーバーのログフォーマットとして採用していたものが、元はてなの伊藤直也氏の熱烈な紹介によって急速に広まった。
フォーマットの仕様は非常にシンプルだがCSVやTSVと違って列の位置やスキーマを厳密に考える必要がなく、パースが容易であるという点が圧倒的な価値を生んでいる。
今はサーバーログとして注目されているが、これはスキーマが一筋縄ではいかない書誌や目録のエクスポート形式としても非常に価値があるのではないだろうか。例えば Next-L Enju では書誌のインポートとしてTSVフォーマットに対応しているが、LTSVでやり取りしたほうが読み込み失敗の恐れが少なくて済みそう。
あとは研究データなどそれぞれスキーマの定義をするには面倒なデータのやり取りにも便利そう。
名前:常川真央
筑波大学図書館情報学メディア研究科で図書館情報学を学ぶ。2014年4月より専門図書館員としてとある研究所に勤務。RubyとJavaScript使い。短歌の鑑賞と作歌が趣味です。
業績 : http://researchmap.jp/kunimiya
連絡先: tkunimiya@gmail.com
Twitter: @kunimiya